沖縄ウイスキーが今熱い!泡盛入り「新里WHISKY」は旅行初日に買って飲むのがおすすめだった

レビュー

先日、家族で沖縄旅行に行ってきた筆者。沖縄在住の友人から最近沖縄ウイスキーが熱いと聞いていたので、現存する沖縄最古の蔵元が販売する樫樽貯蔵泡盛13年古酒とスコットランドのブレンデッドウイスキーをベースにした「新里」を購入してみました。その味や楽しみ方についてレポートします。

齋藤千歳(フォトグラファーライター)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9㎡の仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。北海道の美しい風景や魅力を発信できればと活動中。

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沖縄ウイスキーを購入するなら旅行初日がおすすめ

気になるウイスキーはフルボトルで買ってしまうのもあり

最初に泊まったホテルの近くにあったスーパーで購入したウイスキー「新里」。泡盛13年古酒とのブレンドであることが特徴だそうです。

 

数年ぶりに沖縄に旅行に行ってきました。現在、北海道に住む筆者は、沖縄には過去に数回行っているのですが、実は家族を連れてほぼ完全なプライベートで沖縄を訪れるのは、はじめてです。基本的に写真の撮影などで行っていたので、家族旅行での沖縄初心者といえるでしょう。

 

なお、沖縄在住の友人がおり、仕事の際にも会っていて、同じ酒好きの彼から「最近、沖縄の地元ウイスキーがおもしろいよ」とは聞いていたものの、仕事で沖縄を訪れた際には、時間もなく、実際に購入することはありませんでした。

 

しかし、今回はほぼ完全なプライベート。4歳の息子を連れての旅なので、スケジュールはかなりゆるめに設定しています。そのため、ホテルの近くにあるスーパーをのぞく余裕もあるのです。すると、いくつかの沖縄ウイスキーをみかける機会がありました。

 

例えば、久米仙酒造の「沖縄 ISLAND BLUE」シリーズ。日本の焼酎の源流となった泡盛古酒の技法を生かしたお米を原料とするライスウイスキーとなっています。さらに沖縄初のシングルモルトウイスキーを開発したヘリオス酒造の「KURA」シリーズは日本最南端のピュアモルトウイスキーなどもラインアップしています。

 

今回の沖縄旅行の最終日に購入した沖縄ウイスキーと沖縄県産のクラフトラム。ホテル近くのドラッグストアで入手しました。

 

そんななか筆者が購入したのは創業1846年、現存する沖縄最古の蔵元といわれる新里酒造の沖縄ウイスキー「新里」です。筆者の購入時の価格は2,800円税別でした。沖縄滞在中の晩酌の〆もしくは寝酒として考えていますので、3,000円程度という価格も大きなアドバンテージです。

 

また、スコットランドのブレンデッドウイスキーと樫樽貯蔵泡盛13年古酒をベースにしているという製造方法にも興味をもちました。筆者は「新里」700mlを購入するまで、ほかのウイスキーなどにも目移りして、沖縄旅行2日目に購入したのですが、酒好きなら沖縄旅行初日に気になる沖縄ウイスキーを購入してしまうのがおすすめです。

 

なぜなら、沖縄に行くとたいがい飲み過ぎるから。筆者の場合は、食事のときのオリオン生ビールにはじまって、泡盛のシークワーサー割りなど、せっかく沖縄に来たのだからと飲み過ぎて、しかもホテルの部屋に戻るときにもコンビニで沖縄限定の缶ビールや缶チューハイを買って、さらに飲んでしまうわけです。

 

しかし、初日にちょっと高めの沖縄ウイスキーを買っておけば、最後は部屋でゆっくりウイスキーを楽しめばよいのだから、お店で無理に飲む必要もないし、コンビニで缶ビールや缶チューハイを買う必要もないと思えます。

 

結果、お店ではもう1杯ではなく、これで終わりにできますし、夜中のコンビニにも寄らないので、余計なおつまみなども買うこともなく、お財布にも、身体にも優しい状況が発生します。結局、お得なことも多いので、初日買いをおすすめするわけです。

 

泡盛13年古酒が入ったウイスキー「新里」を飲んでみた

まずは、そのままストレートで試してみた

ウイスキー「新里」はアルコール度43%ですが、そのアルコール度よりもガツンとくる印象です。ちょっと強すぎる印象。

アルコール度が43%とやや強めではあるのですが、筆者は普段ウイスキーはアルコール度が50%程度あるほうがおいしいと思っているくらいなので、そのままストレートで楽しめると思いました。しかし、予想以上にアルコール感がガツンとくる感じで筆者はストレートではあまり楽しめないのです。

 

このあたりは、好みが大きく左右するのでしょうが、甘みは泡盛13年古酒からのものだというので、使っているブレンデッドウイスキーの性質なのか、アルコールのアタックが強すぎるように感じます。結果、筆者はウイスキー「新里」のストレートはあまりおすすめしないという結果です。

ウイスキー「新里」を多めの氷でゆっくりとロックで楽しむ

普段のウイスキーのロックよりも氷多めのほうが南国気分が味わえそうなので、筆者は氷を多めにしています。ストレートよりも圧倒的にお気に入りです。

もしかすると筆者の泊まったホテルがたまたまなのかもしれませんが、沖縄のホテルはアイス(氷)のサービスが充実しているように感じます。コンビニの棚も少なくても北海道に比べるとロックアイス(氷)の並んでいる比率が高いようです。

 

ホテルで簡単に氷が手に入るなら、その氷を放り込んだだけのロックでウイスキー「新里」を楽しむのはありでしょう。実際に氷多めのロックで楽しんでみたのですが、氷を入れることでストレートのときのような強いアタックはなくなり、ゆっくりと氷が溶けてくるのに従って、泡盛13年古酒の甘みが強く感じられます。

 

ストレートのときの印象と打って変わって、優しく甘みが感じられる味わい。ホテルの部屋や自宅で寝る前に楽しみたくなります。かなりおすすめ。

 

強めの炭酸水でウイスキー「新里」のハイボール

ハイボールはかなりおいしい。最初のアルコールのガツンとくる感じが炭酸水といっしょだととても楽しみやすくなります。強炭酸水がおすすめ。

いまや定番といえるウイスキーの炭酸水割り、ハイボールでウイスキー「新里」を楽しんでみました。ストレートではちょっとアルコールのアタックが強く感じたのですが、炭酸水を加えることでフレッシュな印象に。

 

個人的には一般的に強炭酸水などと呼ばれる炭酸強めの炭酸水で割ってやると、ちょっとアタックは強いがさわやかな最初の印象。そして、泡盛13年古酒の深く甘みのある味わいが楽しめる後味とかなりバランスがよく感じました。これなら毎日飲んでもいいな〜と思えるレベルです。

 

沖縄旅行を思い出しながら飲むのがとてもおすすめ

今回の沖縄旅行は5泊6日と長めの日程だったのですが、購入した700mlのウイスキー「新里」を半分も飲むことはできませんでした。

泡盛が入ることで感じられるエキゾチックな味わいを楽しみたい

冷たいことをいうようですが、ウイスキー「新里」を実際に飲んでみて実勢価格2,800円が高いか、安いかと問われれば3,000円程度出せば、もっとおいしいウイスキーはほかにもたくさんあるでしょう。1本3,000円だと、いまの日本ではかなりのクオリティのウイスキーが購入できると思います。

 

しかし、実際に沖縄に行ったら、酒好きなら沖縄ウイスキーを初日に買うのはかなりおすすめです。筆者は次に沖縄に行っても、まずは沖縄ウイスキーを1本購入するでしょう。なぜなら、沖縄から帰ってきたいまも筆者は沖縄ウイスキー「新里」を自宅で飲んでは楽しかった沖縄家族旅行を思い出しながら楽しんでいるからです。

 

さすがに700mlのボトルをすべて旅行中に飲むことはできなかったので、自分へのお土産として持ち帰ったのですが、泡盛の古酒が入った独特の味わいは、ほかのウイスキーとは異なり、海外のウイスキーを普段から飲んでいる筆者には日本国内沖縄の味なのにエキゾチックに感じられます。

 

コスパに優れた激うまウイスキーというわけではありませんが、旅の記憶と味覚がひも付いた沖縄ウイスキー「新里」は、大切にゆっくりと楽しみたい1本になっています。沖縄に行くたびに異なる沖縄ウイスキーを初日に購入して、旅の記憶といっしょに持ち帰るのも楽しいのではないでしょうか。そういう意味でも沖縄ウイスキーはおすすめです。

 

 

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齋藤千歳(フォトグラファーライター)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9㎡の仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。北海道の美しい風景や魅力を発信できればと活動中。

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