「クラウドサービス」を初めて使ってみたいというアナタのために、素朴な疑問をまとめてみました。
Q クラウドサービスの利用料っていくらくらい?
クラウドサービスは有料プランのほかに、お試し用に無料プランも提供されている場合がほとんど。
もっとも「お試し」といっても、サービス内容は思いのほか充実しており、ユーザーによっては無料プランだけで十分事足りる場合もある。したがって、いきなり有料プランに加入せず、まずは無料プランでサービス内容をしっかり見極めたほうがいい。
料金面については、利用するクラウドサービスや、契約するストレージ容量などによって異なる。大体の相場でいえば、大手なら1Tバイトで月額1300円程度だ。
Q 大体どのくらいのストレージ容量が必要になる?
これは、クラウドに保存したいファイルがどの程度なのかによる。
あくまで一般論だが、重要な書類のみを保存するなら、多くのクラウドサービスが無料プランとして提供する5Gバイト程度でもやり繰りできるが、写真や動画も保存したいとなると100Gバイトあっても足りないということも多い。
利用できる容量は多いに越したことはないが、無計画に容量を増やすと高額な料金を支払う必要が出てくる。そのため、あらゆるファイルをクラウドに置くのではなく、重要なデータや外出先からもアクセスしたいファイルなどに絞り込んで保存するように心がけたい。
こうして自分なりの保存ルールを事前に決めておけば、最低限の容量を使うだけで済むし、場合によっては無料プランでも十分ということもある。
Q クラウドから情報が漏洩する心配はないの?
クラウドサービスはユーザーのプライバシーに直結するファイルを扱っているだけあって、セキュリティ対策は数あるネットサービスの中でもトップクラスだといっていい。
例えば、「Dropbox」や「Googleドライブ」などはパスワードに加えてもう一つ、確認コードの入力も求められる「2段階認証」を導入するなど、悪意のある第三者が安々とは侵入できないセキュリティ対策を講じている。
とはいえ、大規模なサイバー攻撃などによりデータ漏洩が起こる可能性はどんなサービスでもありうる。もし気になるのなら、外部に漏れては絶対に困るファイルは、あえてクラウドには保存しない手もある。
Q クラウドの利用をやめたらデータはどうなるの?
有料プランを解約して無料プランに戻るだけなら、データはそのまま保存される場合がほとんど。
ただし、有料プラン解約の時点で無料プランの制限容量を超えているのなら新規のアップロードはできなくなるので、早めに不要なファイルをパソコンなどに退避させておきたい。
一方、サービスを退会してアカウントを削除した場合は、クラウド上のファイルは消去されてしまう。退会を申請する前に、クラウドのファイルはパソコンなどに必ずバックアップすることをお忘れなく。
解説/篠原義夫(ガジェットライター)