対処法① 起動ドライブをクリーニングする
▶対応OS:11/10/8.1
システムが不安定な場合は、まずは起動ドライブの空き容量をチェック。空き容量に余裕がない場合は、ファイルを別のドライブに移動したり、不要なアプリを削除したりして空き容量を確保しよう。
例えば、10の場合は、デフォルトのファイル保存場所を「設定」→「システム」→「記憶域」から変更可能。「ドキュメント」の保存先などを、起動ドライブとは別のストレージに設定しておけば、起動ドライブにファイルをため込むことも少なくなるはずだ。
次に、試してほしいのが「アプリの削除」と「ディスククリーンアップ」。不要なアプリをアンインストールすれば、手っ取り早く空き容量が増やせるし、ディスククリーンアップなら不要なファイルを自動的に洗い出して、そのまま削除できるので手間もかからない。
改善策-1 初期設定の保存先を変更
10は「設定」→「システム」→「記憶域」→「新しいコンテンツの保存先を変更する」、11では「設定」→「システム」→「記憶域」→「ストレージの詳細設定」→「新しいコンテンツの保存先」から「ドキュメント」や「アプリ」などの保存先を別のストレージに変更できる。
ただし、これまで保存したファイルは以前のフォルダーに残ったままなので、あとから新しい保存先に手動で移動する必要がある。

プルダウンメニューから起動ドライブ以外のストレージを選択しよう。
改善策-2 ディスククリーンアップ
「ディスククリーンアップ」を実行すれば、不要なファイルを自動的にリストアップ&削除してくれる。起動方法は、エクスプローラーから目的のドライブを右クリックし、プロパティの「全般」タブを開いて「ディスククリーンアップ」を実行すればOKだ。

「システムファイルのクリーンアップ」からは、不要なWindowsアップデートファイルなど、さらに多くのデータを選択可能。要不要を見極めて自己責任で削除しよう。
改善策-3 不要なアプリのアンインストール
アプリのアンインストールは、10は「設定」→「アプリ」、11は「設定」→「アプリ」→「アプリと機能」から行える。リストを「サイズ順」に並び替えるなどして、なるべくサイズが大きく利用頻度が低いアプリから削除を検討しよう。

リストの並び順は「サイズ」のほか、「使用頻度」も適用可能。あまり使わないアプリを見極める際に役立つはずだ。
対処法② メモリー増設不要でパソコン起動を短縮化
▶対応OS:11/10/8.1
Windowsの「高速スタートアップ」は、シャットダウン状態からのパソコン起動を高速化してくれる機能だ。通常、本機能は初期設定で有効になっているが、電源オフからの起動が遅く感じるならなんらかの理由で無効になっている可能性がある。
改善策 「高速スタートアップ」の有効化
「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「電源オプション」→「電源ボタンの動作を選択する」をクリック。次に、「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックし、シャットダウン設定の編集禁止を解除する。
なお、11の場合、コントロールパネルはスタートメニューの「すべてのアプリ」→「Windowsツール」のほか、検索機能で「コントロールパネル」と入力することでも起動可能だ。

初期状態では高速スタートアップの設定はグレーアウトになっており、そのままでは変更することはできない。「現在利用可能ではない~」をクリックして、設定変更を許可しよう。
「シャットダウン設定」の最上段にある「高速スタートアップを有効にする(推奨)」をチェックし、画面下部の「変更の保存」をクリックする。

高速スタートアップはシャットダウン状態からの起動のみ適用される。再起動は従来どおりの起動時間が掛かる。