【カメラ上達テクニック】いい写真が撮れる「絵作り・表現」の3つのコツ

文具・ホビー・カメラ

写真の仕上がりは、ちょっとしたコツで劇的に変わってきます。シャッターを押すほんの5秒前、たった一手間ですぐにできる撮影のテクニックを解説していきましょう。アイデアが湧いたときにすぐに試せる、「絵作り」と「表現」のコツを紹介します。便利な機能や調整テクニックで写真をランクアップさせましょう。

モノクロで強調する

あえて色を排除し、モノクロでシンプルに写真を仕上げてみるのも新鮮だ。機能として複数のモノクロモードを用意しているカメラもある。カラーではさえないような曇天時でも、モノクロであればドラマティックに仕上がる場合があるし、色がないぶん、被写体や背景のフォルムが強調されて、おもしろい効果が得られることも多い。

これはこれで悪くないが、色が中途半端にあるのがやや気になる。

モノクロで撮影すると、よりシンプルで被写体が引き立つ写真になる。

カメラから目線を外してもらう

ポートレートや記念写真などで、いつもカメラに目線が向いていないだろうか。ちょっと写真に変化が欲しいときは、目線を外してもらうのも手。カメラを意識していない自然な感じの写真に仕上がるほか、見る側に緊張感を与えないメリットもある。いったん目線をもらってから、外してもらうといいだろう。

目線がカメラを向いている写真ばかりだと単調に感じられることも。

目線を外してもらうと自然な感じの写真になることが多い。

アートな演出をする

ミラーレス一眼の多くには、フィルター機能が搭載されている。これは撮影した画像に、さまざまなデジタル効果を施すもので、手軽にアートな表現の効果が得られる。代表的なものとしては、おもちゃのカメラで撮影したような「トイカメラ」や、ミニチュアを撮影したような「ジオラマ」などがある。

「ジオラマ」で撮影。画面の天地は大きくボケ、ややコントラストの高い仕上がり。

硬い質感を出す

撮影シーンや表現意図などによっては、より被写体の質感を出して、渋い印象に仕上げたいこともある。そのようなときは、カメラの仕上がり設定でコントラストを上げ、彩度を下げるといい。ちなみに彩度も上げてしまうと、ベッタリとした色調となり、条件によっては階調のない色飽和という現象が発生しやすくなる。

コントラストを上げ、彩度を下げた写真。渋い質感の写真となった。

こちらは露出をアンダーめにしたうえで、コントラストをわずかに上げた設定で撮っている。

デジカメの仕上がり設定機能の中には、カスタム設定としてユーザーがパラメーターを調整できるものも多い。写真はキヤノンの仕上がり設定である「ピクチャースタイル」の詳細設定画面。コントラストを上げ、色の濃さ(=彩度)を下げている。この設定で撮ると、渋めの仕上がりとなる。

柔らかい質感を出す

ポートレートやおしゃれなスナップ風景などを撮りたいときは、コントラストが高めだとソフトな印象になりにくい。そんなときは、仕上がり設定でコントラストを下げ、彩度を上げて撮るのがおすすめ。コントラストだけを下げると、ただ眠たい写真となるが、彩度を上げることで柔らかい写りながら、適度なメリハリで華やかなイメージになりやすい。

キヤノンのEOS 9000Dで撮影。カメラの標準設定では、コントラストがわずかに強く、鮮やかさもイマイチ。

「ピクチャースタイル」でコントラストを下げ、彩度を上げた写真。ソフトで華やかな仕上がりだ。

写真・解説/大浦タケシ(フォトグラファー) モデル/いのうえのぞみ

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