相次いで個性的なケータイが発売され、注目を浴びている。まず、ドコモが電子ペーパーを採用した「カードケータイ」と、スマホと同じ電話番号を使える「ワンナンバーフォン」を発売。auは、デザインケータイとして15年前に登場して以来、スマホモデルも投入したINFOBARをケータイとして復活させた。今後も、ユニークな端末の登場が期待できそうだ。
スマホの大型化や重量化とともに小型・軽量のケータイが見直されつつある。
ここにきて、相次いで個性的なケータイが発売され、注目を浴びている。まず、ドコモが電子ペーパーを採用した「カードケータイ」と、スマホと同じ電話番号を使える「ワンナンバーフォン」を発売。カードケータイは文字どおり、名刺サイズとなっており、社員証のように首からぶら下げてもまったく違和感がない。
auは、デザインケータイとして15年前に登場して以来、スマホモデルも投入したINFOBARをケータイとして復活させた。VoLTEによる高音質通話に対応する。そのほか、SIMフリーで、カードサイズのNichPhone-S 4Gも登場している。
スマホの場合、これまでは各キャリアで同じ機種を扱ったり、デザインに制約があったりして、どうしても個性を出せないのが各社の悩みだった。また、最近のスマホは大画面が当たり前になり、片手では持ちにくい機種も多い。筐体が大きくなったため、ふだんはカバンの中に入れておく機会が増えたことで、電話の着信を取り逃す人も増えたという。
このタイミングで個性派ケータイが目立ってきたのは、キャリアとしての個性を出すだけでなく、ユーザーの利便性を考え、音声通話だけでも持ちやすいケータイが求められていたのだろう。
また、auでは「スマホを持ち歩くと、SNSやニュースチェックなどでスマホ中毒になってしまいがち」なことを懸念しており、「デジタルデトックス」として、スマホではないケータイを投入したかったという背景もあるようだ。
ケータイからスマホへの移行が進んでいるが、それでも仕事にケータイは欠かせないという人は多く、バッテリーのもちがいい機種を求める人も多いという。今後も、ユニークな端末の登場が期待できそうだ。
小型でユニークなケータイが目白押し!
ドコモ カードケータイ KY-01L
実売価格例:3万1752円
電子ペーパー/2.8型
au INFOBAR XV
実売価格例:5万1840円
液晶/3.1型
ドコモ ワンナンバーフォン ON 01
実売価格例:9720円
有機EL/1.5型
フューチャーモデル NichePhone-S 4G
実売価格例:1万3824円
SIMフリー/有機EL/0.96型
●解説/石川 温(ジャーナリスト)
※価格は記事作成時のものです。