総務省の方針もあり、値下げの方向にある通信料金。楽天のキャリア参入など、激しく変化する状況の中、損をしないためにも、現在の料金体系と注意すべきポイントを把握しておこう。

Q.ニュースで見かける「分離プラン」ってどういう料金プランなの?

A.スマホの端末代と通信料金を一体化しない料金体系でauを皮切りに順次導入

従来、大手キャリアでは、端末代と通信料が一体になった料金体系を採用していた。端末代の割引として通信料の一部を充当していたためで、利用者には端末を安価に買えるという恩恵がある。ソフトバンクが「月月割」を導入して以降、端末を24回の分割で買った際に、料金が24回分値引かれるという形態が主流になった。ドコモは「月々サポート」、auは「毎月割」として、ソフトバンクと同じ仕組みを導入。

一方で、この仕組みは、端末を定期的に買い替える人が得をする。同じ端末を使い続ける人ほど、通信料を多く払う必要があるため、大手キャリアを監督する総務省からは、たびたび「不公平」だと指摘されていた。端末代を含めたトータルでの支払いは安くなる一方で、通信料そのものは高止まりしてしまうからだ。

分離プランは、こうした状況を受け、導入された。端末代に対する割引がない代わりに、通信料が2割から3割程度安くなるのが最大の特徴。同じ端末を長く使えば使うほど、トータルでの支払いは割安になる。

2017年にはauが「ピタットプラン」と「フラットプラン」の導入で、分離プランを開始。ソフトバンクも2018年9月に導入した。また、ドコモは「docomo with」として、変則的な分離プランを展開中。こちらは選べる端末が限定されるが、分離プランと同じように、永続的に料金が1500円安くなる。ただし、分離プランは、原則として端末割引がなく、端末が割高になるため、auやソフトバンクは、分割払いの期間を4年間に延ばし、下取りを条件に残債を免除するプログラムを導入している。

スマホ料金の構成例

画像: これまでの料金プランは、購入した端末と連動し、通信料から24回分の割引を受けられる一体型が主流。端末は安く購入できるものの、通信料が高止まりするという指摘があった。

これまでの料金プランは、購入した端末と連動し、通信料から24回分の割引を受けられる一体型が主流。端末は安く購入できるものの、通信料が高止まりするという指摘があった。

画像: 現在は、au、ソフトバンクとも、分離プランでは段階制プランと大容量プランの二つから選択できる。ドコモは端末限定の分離プラン「docomo with」を用意するが、今後は、完全な分離プランの導入も考えられる。

現在は、au、ソフトバンクとも、分離プランでは段階制プランと大容量プランの二つから選択できる。ドコモは端末限定の分離プラン「docomo with」を用意するが、今後は、完全な分離プランの導入も考えられる。

Q.ドコモがこの春に通信料金を4割下げるそうだが今買うと損?

A.年間だと総支払い額が大きく変わらない可能性もあるので今購入するのもありだ!

政府や総務省の分離プラン導入要請を先取りする形で、ドコモは来年度に料金プランを大幅に改定することを発表した。ドコモによると、料金自体は2割から4割下がるという。現状では、月々サポートのある一体型プランと、分離プランの「docomo with」があり、さらに家族でデータを分け合うシェアパックがあるなど、料金体系が複雑化しており、料金体系は、シンプル化する方針だ。

ただし、分離プランでは端末の「実質価格」が上がるため、高額端末を買うなら、今がチャンスかもしれない。とはいえ、2年に1回程度端末を買い替えている人は、支払い総額が大きく変わることはないだろう。

ドコモのスマホ料金構成

画像: ドコモの通信料プランは、音声定額のありなしと、データ容量を組み合わせる仕組みで、購入した端末に応じた月々サポートの割引が入る。端末が高額でも割引が多ければ、支払額は抑えられる。

ドコモの通信料プランは、音声定額のありなしと、データ容量を組み合わせる仕組みで、購入した端末に応じた月々サポートの割引が入る。端末が高額でも割引が多ければ、支払額は抑えられる。

画像: docomo withも選べるプランは同じだが、1620円の割引に期限がない。元々の料金より1620円安い料金が正価になっているわけだ。端末が安ければ、短期間で元が取れる計算になる。

docomo withも選べるプランは同じだが、1620円の割引に期限がない。元々の料金より1620円安い料金が正価になっているわけだ。端末が安ければ、短期間で元が取れる計算になる。

●解説/石野純也(ジャーナリスト)

※価格は記事作成時のものです。

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