各キャリアとも、使ったデータ量に応じて料金が変動するプランを導入している。ドコモは「ベーシックパック」「ベーシックシェアパック」、auは「ピタットプラン」、ソフトバンクは「ミニモンスター」が該当する。また定番だが、自宅にWi-Fiを導入しできるだけ携帯回線を使わないようにするとデータ通信を減らすことができる。
A.あっという間に料金が跳ね上がるソフトバンクの「ミニモンスター」に注意!
現在は各キャリアとも、使ったデータ量に応じて料金が変動するプランを導入している。ドコモは「ベーシックパック」「ベーシックシェアパック」、auは「ピタットプラン」、ソフトバンクは「ミニモンスター」が該当する。月ごとに利用するデータ量の変動が大きい人は、支払いが少なくて済む。一方、使用データ量が毎月多い人は、最初から大容量プランを選んだほうが安くつく。
ソフトバンク・ミニモンスター(通話基本プラン)
特に注意したいのが、ソフトバンクのミニモンスターだ。このプランは、1Gバイトまでが月額3218円と安いが、これを超えると料金が5378円に上がってしまう。2Gバイトを超えた段階で6998円、5Gバイトを超えると8078円と料金は割高だ。月50Gバイトで動画やSNSの通信がカウントフリーになる「ウルトラギガモンスター+」は月額料金が6458円。つまり、ミニモンスターで2Gバイトを超えると、上位プランのほうが安いということだ。使い方にもよるが、スマホだと2Gイトはすぐに達してしまうデータ量で、よほど節約しない限り、この容量に収めるのは難しい。料金の下限の安さにつられてしまわないよう、注意しておきたい。
au・ピタットプラン(スーパーカケホ)
ちなみに、ドコモやauの場合、よりなだらかな段階制で、得になるケースも増える。ドコモは1Gバイト、3Gバイト、5Gバイトを超えるごとに、auは1Gバイト、2Gバイト、3Gバイト、5Gバイトを超えるごとに料金が上がり、20Gバイトで通信速度に制限がつく。両社とも5Gバイトを超えるときは、大容量プランにしておいたほうが得になるが、それ以外なら、段階別プランを選んでおけばいい。
Q.段階別プランでスマホのデータ通信量を抑えるにはどうすればいい?
A.定番だが、自宅にWi-Fiを導入しできるだけ携帯回線を使わないようにする
段階制プランを選んでいる場合は、データ通信を使わなければ使わないほど、料金が安くなる。定番の対策といえるのが、Wi-Fiのデータ通信を使うこと。自宅ではもちろん、外出先でもなるべく公衆無線LANサービスを利用するようにすれば、そのぶん、携帯電話回線でのデータ通信を減らすことができる。
また、スマホはユーザーが利用していないときにも、バックグラウンドで自動的に通信を行う。できれば、これも止めておいたほうがいい。特に、アプリのアップデートは、即座にやらなければならないものではない。Wi-Fi接続時だけに自動アップデートするよう、必ず設定を変更しておきたい。また「フェイスブック」や「ツイッター」などのSNSアプリでは、動画を自動再生する機能がある。これらもオフにしておこう
Wi-Fiを使うと通信料金が下げられる!
主な公衆無線LANサービス
●解説/石野純也(ジャーナリスト)
※価格は記事作成時のものです。