パソコンを買い替えた際、「マイドキュメント」「マイピクチャ」な必要最低限のデータや、ブックマークやメッセージデータの移行が必要となってくる。さらにOS、アプリの設定、アカウントやパスワードの移行は、Windows10同士であればクラウド経由で自動同期できるが、Windows7には同期機能がない。そのため、メモを基に新しいパソコンを元の環境に手作業で戻す必要がある。ここでは、移行すべきデータとそれぞれの移行方法を紹介する。
仕事関連の文書ファイルや資料・写真などデータも忘れずにバックアップしよう
移行すべきデータとしては、「マイドキュメント」「マイピクチャ」「マイビデオ」「マイミュージック」、デスクトップ上のファイル、使用しているアプリの保存ファイルが挙げられる。ただし、これらはあくまで必要最低限のファイルに過ぎない。ほかにも重要なデータがあれば、確実に移行したい。例えば、仕事関連の文書ファイルや資料、写真などを、マイドキュメントやデスクトップとは別にフォルダーを作って管理しているなら、こうしたデータも忘れずにバックアップしよう。
まず移行すべき必要最低限のデータはこれ
また、データ以外では、ブラウザーのブックマークやメールの送受信メッセージもバックアップしておきたい。もっとも現在は、大半のブラウザーやメールサービスがクラウド経由でデータを自動同期してくれるため、古いパソコンと同じアカウントでサインインすれば、自動で元のユーザー環境を復元してくれる場合もある。とはいえ、万が一の事態がないともいい切れないので、念のためバックアップがあったほうが無難だ。
ブックマークやメッセージデータの移行には、アプリのエクスポート機能を利用するのがベスト。移行方法は、まず、アプリのエクスポート機能でバックアップデータを出力。次に、新しいパソコンでブラウザーやメールアプリを再インストールし、インポート機能からバックアップデータを読み込めば元の状態に復元できる。
ブックマークをエクスポートする
一方、OSやアプリの設定、アカウントやパスワードについてはメモに控えるなどしておこう。実は、同じ10パソコンどうしの引っ越しであれば、クラウド経由でOS設定やパスワードなどを自動で同期してくれるため、いちいちメモを取る必要もないのだが、残念ながらWindows7には同期機能は備わっていない。
10パソコンどうしなら同期機能が使える
したがって、手間はかかるが、メモを基にして、新しいパソコンを元の環境に手作業で戻してやる必要がある。もし、メモを取るのがめんどうなら、設定画面やアカウント情報の画面をキャプチャーしておけば、多少は手間が省けるはずだ。
解説/篠原義夫(ガジェットライター)