スマホやプレーヤーとの接続はもちろん、左右イヤホンをつなぐケーブルも存在しないため、使い勝手が優れている「完全ワイヤレスイヤホン」。イヤホンの世界で常に人気が高いソニーも、もちろんいくつもの製品を発売している。スポーツに最適な製品、ノイズキャンセリングに優れた製品、防水に優れた製品など、執筆時点で発売されている各製品は何が違うのか、おすすめを紹介しよう。
スポーツに最適!防滴性能を備えたWF-SP700N
ソニーは多くのイヤホン・ヘッドホンを発売しており、ワイヤレスイヤホンだけでもかなりの数が用意されているが、左右が完全に独立していてつなぐケーブルも存在しない「完全ワイヤレスイヤホン」に限ると原稿執筆時点(2019年1月)では4種類が発売中だ。
その中でも、販売ランキングでいま人気が高い製品が「WF-SP700N」である。
「WF-SP700N」は、ランニングやスポーツジムなど、運動しながらの使用にも向いたスポーツモデルの完全ワイヤレスイヤホン。
IPX4相当の防滴性能を実現しているので、自分でかく汗はもちろんだが、全方向から飛んでくる水しぶきに対して対応している。
大きな特徴が、人の話し声や電車の走行音といった周囲の騒音を低減するノイズキャンセリング機能を搭載していること。効果が高いデジタルノイズキャンセリングで、音量を大きくしなくても、音楽だけに集中しやすい。また内蔵マイクで周囲の音を取り込みアナウンスなどがわかる「アンビエントサウンドモード」も搭載している。
耳へ差し込むイヤーピースに加え、耳の内側に当ててフィット感を高める半月型のアークサポーターも付属しているのは、スポーツモデルならでは。
重低音を重視した「EXTRA BASS」というシリーズなので、迫力ある音を好む人にもよいだろう。もちろん運動中以外にも使えるので、耳から落ちにくい、防水で安心したい、ノイズキャンセリング機能を使いたい、など幅広い人にお勧めできる。
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世界最高クラスのノイズキャンセリング性能を実現したWF-1000X
「WF-1000X」は、ソニーの完全ワイヤレスイヤホンとしては初代にあたる製品で、ノイズキャンセリング性能に優れていることが特徴だ。
業界最高クラスの性能とされており、先にチェックしたWF-SP700Nよりさらに効果が高いと考えてよい。様々な騒音がある場所でも、環境を選ばずに音楽に集中できるだろう。
その一方で、防水タイプではないので、激しい水濡れの可能性があるような環境では安心して使うのは難しい。イヤーピースも一般的なイヤホンと同じタイプとなっている。
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防水機能が特徴!泳ぎながらでも使えるWF-SP900
「WF-SP900」は、スマホとBluetoothでつながって使える完全ワイヤレスイヤホンなのだが、 イヤホン本体に4GBメモリーを内蔵しており、音楽を転送して単体の音楽プレーヤーとしても使える製品。スマホを持っていない状況でも、音楽が楽しめてしまう。
防水機能が優れていることも特徴で、IP65/IP68相当の防水・防じん性能を備え、水深2.0mに30分間沈めておいても浸水しない。イヤホンが濡れることはもちろんだが、装着して泳ぎながら音楽を聴くこともできるのだ。なおノイズキャンセリング機能は非対応となっている。
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周囲の音が自然に聞こえるXperia Ear Duo
多くの完全ワイヤレスイヤホンは、耳栓のように耳を塞いで装着するカナル型(耳栓型)となっているが、「Xperia Ear Duo」は耳を塞がず、音楽と一緒に周囲の音が自然と聞こえてくる、ソニー独自の「デュアルリスニング」を実現したちょっと変わった製品だ。
先に紹介した3製品は、マイクで周囲の音を拾って聞かせる「外音取り込みモード」を備えていたが、こちらはモードを切り替えることなく常に周囲の音が聞ける。
それでは音楽に集中できない、と感じるかもしれないが、実際に使ってみるととても自然で、違和感がない。ときには会話もしながら、周りには迷惑をかけずに音楽を一人で楽しみたい、といったときにも役立つ完全ワイヤレスイヤホンだ。また、耳たぶを挟み込むように装着する独特の形状も、疲れることなく、長時間の使用に向いているだろう。
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まとめ
完全ワイヤレスイヤホンといっても、それぞれに特徴があるソニーの4製品。デザインや価格だけでなく、自分が必要とする機能も確認して選ぶとよいだろう。
◆大坪知樹
オーディオやPCといった記事を多く手がけてきたが、ガジェットはもちろん白物家電、クルマ・バイク、模型や玩具、時計に服・靴など基本的にモノが好きな物欲系フリーランスライター。