ワープロソフトには、主に2つの用途がある。まず、文章を書くこと。しかし、より重要なのは、書体やレイアウトを工夫したり、画像などのビジュアル要素を加えることで、見栄えのする文書に仕上げることだ。ここでは、写真やイラストを入れて魅力的な文書を作成する方法を紹介しよう。なお、この記事では「Word for Microsoft 365」を使用している。(2020年4月22日更新)

あなたの文書を、見栄えのいい、読んでもらえるものにしよう

せっかく時間をかけて文章を書いても、文字だけだと味気ない。写真や画像などのビジュアル要素を加えたほうが文書は見栄えがするし、より多くの人に読んでもらいやすくなる。

ビジュアル要素を加える方法は、大きく分けて2つある。自分で用意した写真やイラストを使う方法と、ワードに用意された画像を使う方法だ。

なるべくなら、自分で撮ったデジカメ写真や自分で描いたイラストを使いたい。そのほうがオリジナリティが高いし、文書の意図にあった画像を使うことができる。

もちろん、スマホで撮った写真でもいい。デジカメ写真でもスマホ写真でも、あらかじめパソコンに移しておこう。

パソコン内の写真をワードの文書に挿入する

まず、写真を挿入したい位置にカーソルを置く。文中のカーソルは、細い縦線が点滅しているだけなので見逃しやすいから気をつけよう。

なお、写真の位置はあとから何度でも調整できるので、あまり厳密にカーソルの位置を気にしなくても大丈夫。しかし、何ページもある文書の場合は、少なくとも挿入したいページ内に入るようにしたい。

カーソルの位置が決まったら、画面上部の「挿入」タブを押す。

画像1: パソコン内の写真をワードの文書に挿入する

次に、「画像」ボタンを押して「このデバイス」を選ぶ。

画像2: パソコン内の写真をワードの文書に挿入する

ファイルを選ぶ画面が開くので、使いたい写真を選んで「挿入」を押す。イラストを使いたい場合は、この画面でイラストを選べばいい。

画像3: パソコン内の写真をワードの文書に挿入する

カーソルがあった位置に写真が入った。しかし、とても大きい。

画像4: パソコン内の写真をワードの文書に挿入する

引き続き、サイズと位置を調整していこう。

挿入した写真のサイズと配置を整える

写真やイラストを挿入したら、配置を整えよう。特に写真は、縮小しないと大きすぎることが多い。

画像が選択された状態だと、4隅と各辺の中央に計8個の丸が現れている。丸が出ていないときは、画像をクリックしよう。

画像1: 挿入した写真のサイズと配置を整える

それぞれの丸にカーソルを合わせると、双方向の矢印が現れる。

上辺と下辺の丸にカーソルを合わせると上下の矢印になって、画像の高さを変えることができる。左右の辺の丸にカーソルを合わせると左右の矢印が出て、画像の幅を変えることができる。

試しに、右辺中央の丸にカーソルを合わせて左にドラック、画像の幅を狭くしてみた。

画像2: 挿入した写真のサイズと配置を整える

通常、写真ではこうした操作をすることはないと思う。縦横比が変わると不自然な写真になってしまう。しかし、イラストの場合は気にならないことが多いので必要に応じて利用しよう。

一方、4隅の丸にカーソルを合わせてドラッグすると、縦横比を維持したまま画像の大きさを変えることができる。

画像3: 挿入した写真のサイズと配置を整える

ただし以前は、このように4隅をドラッグした場合も画像の縦横比が変化した。ワードのバージョンによっては、今も縦横比が変わる可能性がある。そのような場合は、キーボードの「Shift」を押しながらドラッグすると縦横比を維持できる。

次に、マウス操作で画像の位置を調整しよう。基本的には、画像を選択してマウスでドラッグすれば動かすことができる。

画像4: 挿入した写真のサイズと配置を整える
画像5: 挿入した写真のサイズと配置を整える

ただし、初期状態だとレイアウトオプションが「行内」に設定されているので、不自然なレイアウトになってしまう。

画像6: 挿入した写真のサイズと配置を整える

そこで、画像の右側上部にある「レイアウトオプション」のボタンを押して「文字列の折り返し」を選ぶ。普通は「四角形」を選ぶと、うまく整う。好みや目的に応じて他を選んでもいい。

画像7: 挿入した写真のサイズと配置を整える

「四角形」を選ぶと、画像の周りに文章が回り込んだ。

画像8: 挿入した写真のサイズと配置を整える

この状態で画像をドラッグすると、文字が画像の周囲に回り込んだ状態のまま好きな位置に動かすことができる。

画像9: 挿入した写真のサイズと配置を整える

もし、意図していた配置と違ったら何度でも変更できるのでいろいろ試してみよう。さらに画像の大きさを調整することも可能だ。

最後の仕上げ、写真の完成度を上げる上級テクニック

画像を使うときは、ワードに取り込む前に色味や明るさなどを整えておきたい。写真の調整はフォトレタッチソフトを、イラストの場合はそのイラストを描いたアプリを使うのが一番だ。

しかし、ワードに取り込んだ後で「複数の写真を入れたら明るさが不統一だった」「画面で見たときと印刷したときの印象が違う」といったこともある。

このような場合、ワードの中でも写真を調整することができる。特に、「シャープネス」と「明るさ/コントラスト」は見本から選ぶだけなので簡単だ。

まず、画像をクリックして選択すると画面上部の右端に「図の形式」というタブが現れる。これを押すと、リボンの内容が変わる。あるいは、画像をダブルクリックすると一発で「図の形式」のリボンになる。

画像1: 最後の仕上げ、写真の完成度を上げる上級テクニック

「図の形式」のリボンの左側にある「修正」を押す。

画像2: 最後の仕上げ、写真の完成度を上げる上級テクニック

「シャープネス」と「明るさ/コントラスト」の一覧が出るので、好みの設定を選ぶ。このとき、メニュー内の画像にカーソルを合わせると、ワード文書内の写真でも効果を確認(プレビュー)できる。

画像3: 最後の仕上げ、写真の完成度を上げる上級テクニック

写真に画像の「修正」が適用された。この例では、明るさとコントラストを高めている。

画像4: 最後の仕上げ、写真の完成度を上げる上級テクニック

この「修正」は、何度でも繰り返し操作が可能だ。たとえば、まず「シャープネス」を選び、もう一度「修正」を押して「明るさ/コントラスト」を選ぶといったことができる。ただし、やり過ぎると画像が荒れてくるので気をつけよう。

なお、調整してみたもののイメージと違うといったときは、画面最上部にある「元に戻す」ボタンで「修正」適用前の状態に戻すことができる。あるいは、キーボードで「Ctrl」と「Z」を押してもいい。

画像5: 最後の仕上げ、写真の完成度を上げる上級テクニック

より細かな調整を行うこともできる。「図の形式」タブのリボンで「調整」ボタンを押して「図の修正オプション」を選んでみよう。

画像6: 最後の仕上げ、写真の完成度を上げる上級テクニック

画面の右側に「図の書式設定」という帯が出る。この中で「シャープネス」や「明るさ/コントラスト」といった項目を微調整することができる。

画像7: 最後の仕上げ、写真の完成度を上げる上級テクニック

「図の書式設定」には、ほかにもさまざまなフォトレタッチ機能が用意されているので、必要に応じて試してみよう。最初の状態に戻したいときは、各設定項目の下部にある「リセット」を押せばいい。

自前の写真がないときはワードに用意された画像を使う

見栄えのする写真やイラストを使いたいけど、そういった画像を持っていない、撮ることができなかったという場合は、ワード(マイクロソフト)が用意している画像を使うことも可能だ。

画面上部のタブを「挿入」にして、「画像」ボタンを押して「ストック画像」か「オンライン画像」を選ぶ。

画像1: 自前の写真がないときはワードに用意された画像を使う

これは「ストック画像」を開いた例。かなりの数の写真が用意されている。画面の上部で「アイコン」や「ステッカー」を選ぶとイラストを使うこともできる。

あとは、この中から使いたい画像を選んで画面下部の「挿入」ボタンを押せばいい。

画像2: 自前の写真がないときはワードに用意された画像を使う

選んだ写真がワードの文書に入った。あとは、上記と同じ手順で写真のサイズや配置を整えて、必要に応じて明るさ等を調整しよう。

画像3: 自前の写真がないときはワードに用意された画像を使う

まとめ

インターネットの時代になって、長い文章が好まれなくなっている。パッと目を引く写真やイラストを上手に使って、なるべく文字を少なくする方がいい。そういった意味でも、ワードの中で写真やイラストを扱う方法に慣れておきたい。

なお、最後にワードに装備された画像を使う方法を紹介したが、冒頭でも書いたように、できれば自分で撮った写真や自分で描いたイラストを使うほうがいい。

理由は明白だ。自分で用意する方が、より文書の内容に合った画像を使うことができる。

たとえば最後に挿入したストック写真(花と蜂の写真)は、サンプル文書に記述されている「西沢渓谷」で撮影されたものではない。

西沢渓谷は実在するが、この花は西沢渓谷に存在しない可能性がある。そのため、この文書を広告など商業目的で使うなら、写真に「イメージ」といった注意書きを付ける必要があるだろう。

解説/下島 朗(産業ジャーナリスト)
長年、IT系のライターとして、パソコン雑誌の記事やIT企業のWeb記事などを執筆。用語解説や取材記事を得意とし、現在は自社サイト『事例s』で、IT、エコ、建築などの事例を取材して紹介する活動を続けている。

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