専用冷蔵庫と組み合わせたクラフトビールの自動補充サービス「DrinkShift(ドリンクシフト)」が、年内に開始となる。庫内のビールの残数をリアルタイムで計測し、利用者の消費ペースを学習。適切に追加のビールを自動発注し、補充してくれる新サービスだ。国内外のクラフトビールを取りそろえる予定で、ビールのラインアップもスマホアプリで変更することが可能だ。
ビールの残数を管理して、専用冷蔵庫に自動で補充してくれる新サービス
パナソニックのグループ会社であるShiftallが、専用冷蔵庫と組み合わせたクラフトビールの自動補充サービス「DrinkShift」を開発し、年内にサービスを開始する。
Shiftall
DrinkShift
●ユーザーの消費状況に応じて自動で注文
これは、冷蔵庫内のビールの残数をリアルタイムで計測し、利用者のビール消費ペースを学習。配送元から自宅までの配送にかかる日数や、各銘柄の残数をサーバーで管理し、ビールが飲まれたら、その銘柄が適切に補充されるよう、追加のビールを自動的に発注する仕組みになっている。
専用冷蔵庫は、下段が12本収納できる保管エリア、上段は冷蔵機能を備えたショーケースになっており、お気に入りのビールに加えてグラスなどを飾れるようになっている。設置もキッチンではなく、リビングや書斎などに置かれることを想定し、いつでもビールを楽しめるようなデザインになっているのも特徴だ。
●アプリで配送状況も確認できる
国内外のクラフトビールを取りそろえる予定で、初回以降に配送されるビールのラインアップは、スマホアプリで変更可能だ。アプリでは、プリセットされたビールセットを選ぶだけではなく、好みのビールセットを作ることも可能。また、利用者の嗜好に合わせ、おすすめセットを提供するサービスも予定している。
「CES2019」でクラフトビールが注目の的に!?
このサービスは、米国の家電見本市「CES2019」で展示されたが、同じ会場では、LGが、クラフトビールを手軽に作れるホームブリュワリー機「LG HomeBrew」を発表して話題になった。
LG
LG HomeBrew
こちらは、専用のキットに入ったカプセルや水などを入れてボタンを押すだけで、約2週間でビールができるというもの。IPAやピルスナーなど、5種類のクラフトビールを自宅で作って楽しめる。酒税法の関係もあって日本での展開は難しそうだが、国内でもクラフトビール人気は上昇しており、IoTや技術の進化することで、ビールの関連市場も今後、大きな変化が起こるかもしれない。
TEXT●安蔵靖志(IT・家電ジャーナリスト)
※掲載した写真や画面はすべて開発中のものです。