【沢田亜矢子さん】心臓に血栓が9個!生活改善に行ったことは「油を変えること」

美容・ヘルスケア

先生のお話だと、健常なかたの50%程度しか血管が機能していないとのこと。いつ心筋梗塞や脳梗塞が起こってもおかしくないというのです。どうすればいいのかというと、食生活などを改め、血管の状態をできるだけよくして、心疾患のリスクを少しでも減らすしかないとのことでした。【体験談】沢田亜矢子(女優)

プロフィール

沢田亜矢子(さわだ・あやこ)
1949年、北海道出身。国立音楽大学声楽家出身。東京でピアノの弾き語りのアルバイトをしていたところをスカウトされ、73年に 『アザミの花』で歌手デビュー。その後、女優として活躍するかたわら、79年には日本テレビ系のワイドショー『ルックルックこんにちは』の司会を5年半にわたって担当。その後、テレビ、映画、舞台を問わず幅広く活躍している。最近では、『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京系)など、健康をテーマにしたバラエティ番組に多数出演して、注目を集めている。

健康状態は100人中下から5番以内!

私は若いころから、自分は完全な健康体だと信じていました。

大きな病気をしたことはなく、血圧や血糖値、コレステロール値などの数値は、どれも基準値以下。子育てをこなしつつ、女優としてタレントとして大忙しで働き続けてきましたが、体の不調を感じることは全くありませんでした。

もっとも、50歳を過ぎてからは、全力で走ると息切れするようになっていました。でも、「このくらいの年になれば、しかたがないわ」と受け止め、重大な病気の前兆とは、全く考えもしませんでした。

健康体でなんの心配もいらないと思っていた私は、食事にもいっさい気を遣いません。お酒やタバコには縁がありませんが、そのかわりに食べるほうは遠慮をしないのです。

とんかつや唐揚げといった揚げ物や、ステーキなどのお肉が大好き。炒め物やパスタには大好物のバターをたっぷり。夜中におなかがすいたら、すき焼きを食べたりと好き放題。

そもそも、こんな食生活を送っていたら、太ってしまうことでしょう。でも、私の場合は体質なのか、ほとんど太らないのです。

仕事の面ではとてもありがたいのですが、自分の体の中で秘かに起こっていることに気づかなかったのです。

還暦を過ぎると、明らかな変調が現れるようになりました。ちょっと散歩するだけで息切れしたり、心臓が苦しくなったりするのです。さらに、しゃがみ込んだ姿勢を取ると、心臓が痛みました。

健康診断の数値にはなんの問題もありませんでしたが、さすがに心配になり、知人が紹介してくれた医師の先生に診てもらうことにしました。それが、今から6年ほど前のことです。

すると診察の結果、先生におしかりを受けることになりました。私の心臓の冠動脈には、なんと血の塊が詰まっているところが、9ヵ所もあるというのです!

長年の不摂生が積もり積もって、血管がボロボロになっていたのです。

先生のお話だと、健常なかたの50%程度しか血管が機能していないとのこと。いつ、心筋梗塞や脳梗塞が起こってもおかしくないというのです。

「沢田さんは、100人中5番以内です」と先生。ほめられてるのかしらと思ったら、健康状態で下から5番以内に入るという意味だったんです(笑)。

動脈が詰まっているというので、先生に「血栓って、削れますか?」と聞いてみたら、「無理です!」と即、却下。

では、どうすればいいのかというと、食生活などを改め、血管の状態をできるだけよくして、心疾患のリスクを少しでも減らすしかないとのことでした。

走っても階段を上っても息切れも動悸もしない!

それからの私は、懸命に生活改善に取り組みました。なにしろ9ヵ所も詰まっているとわかったのですから必死です。

まず、大好きな揚げ物は厳禁。油を使った物はいっさいとらず、肉は魚に変更。徹底的な糖質制限を約3ヵ月続けました。以前は、使用する油の種類なんて気にしなかったのに、体によいとされる油を使うようになりました。

まず、サラダ油は使わないようにして、かわりにエゴマ油、アマニ油、オリーブオイル、ココナッツオイルなどを、料理に合わせて使います。煮物などの和風の料理には、クセのない米油がよく合います。

ほかには、血液をサラサラにしてくれる青魚や納豆、タマネギなどの野菜をたくさん食べるよう心がけました。

とはいえ、肉も好きなので少しは食べましたが、ステーキのかわりに豚しゃぶ。余分な脂肪分を落とすことができるので、とってもヘルシーなんです。そのほかには、鶏の胸肉やササミをサラダにして食べました。

こうなると、あんなに好きだった牛肉は、食べなくても特に問題ありませんでした。魚と肉の比率は、9:1くらいになったと思います。

エゴマ油とアマニ油がお勧め!

こんなふうに、食生活を改めたところ、もともとやせていたのに、さらに8kgも体重が落ちました。

やせ過ぎて体力が落ちたので、周りからは「ガンじゃないのか」と心配されるほどになりました。このままだと、かえって健康によくないと思い、極端な糖質制限などはやめることにしました。

食生活を変えるだけでなく、運動も大事ですね。今は、いろいろ便利になって、スマホのアプリで歩数をチェックできるんです。少なくとも1日に4km以上は歩くようにしています。

自宅では、手足の指を握ったり開いたりするグーパー体操やスクワットをやったり……、毎日ほんとうに忙しいですね。

こうして、いろいろと改善してきたところ、心臓の調子もよくなってきました。

走っても階段を上っても平気です。以前のように、息切れしたり苦しくなったりすることもなくなり、動悸も起こりません。今では、しゃがんでも、心臓が痛んだりしませんよ。

以前は、ただ、息をするだけでも心臓がビリビリすることがありました。「そのころ、どんなに私の心臓は悪かったんだろう?」と、いまさら怖くなります。もちろん、今は、そんな心配はなくなり、ひと安心です。

半年に1回は検査を受け、心電図を取って心臓の状態を調べてもらっています。自覚症状がほとんどないからといって、健康を過信してはいけないんですね。

私も、もうじき70歳になります。テレビに出たとき、「そのお年なのに、どうして沢田さん、あんなに元気なの?」なんて、皆さんに思われるようになること、それが今の目標です。

オメガ3系脂肪酸が心疾患リスクを減らす( 銀座泰江内科クリニック院長 泰江慎太郎)

動物性脂肪を過剰に摂取すると、悪玉コレステロールが増加して動脈硬化が進行しやすくなります。沢田さんの場合、偏った食生活が、血管に大きな負担となっていたことは間違いありません。

心疾患の危険性を減らすためには、食事内容の改善が必須です。沢田さんがとるようにしたエゴマ油、アマニ油には、オメガ3系脂肪酸が豊富に含まれています。

オメガ3系脂肪酸には、血液を固まりにくくする作用があるので、動脈硬化や心筋梗塞を予防する効果が期待できます。日ごろから積極的に摂取しましょう。

この記事は『壮快』2019年2月号に掲載されています。

スポンサーリンク
美容・ヘルスケア
シェアする
特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

特選街web編集部をフォローする
特選街web

PR

【ドライブ中に純正ナビでテレビ視聴!】データシステム・テレビキットシリーズから最新車種対応のカー用品『TTV443』が登場!
長時間のドライブで同乗者に快適な時間を過ごしてもらうには、車内でテレビや動画を視聴できるエンタメ機能が欠かせない。しかし、純正のカーナビは、走行中にテレビの視聴やナビ操作ができないように機能制限がかけられているのがデフォルト……。そんな純正...

PRガジェット