台所やトイレにいるときに、大地震が起きた場合、私たちはどのような行動をするべきなのでしょうか。例えば「トイレは家の中で最も安全」と言われていますが、それは間違い。正しい対応の仕方を今一度確認しておきましょう。また、緊急地震速報などの防災情報をテレビ画面に通知してくれるシステム「テレビ・プッシュ」を紹介します。

防災生活の心得

「台所やトイレにいるとき、大地震が発生したらどうする?」

今回は、大地震が起こったとき、台所やトイレにいる場合を考えていきましょう。

台所は、火や刃物を扱うだけでなく、食器棚や冷蔵庫もあるので、地震の際の危険度も高くなります。倒れた食器棚や冷蔵庫に逃げ道をふさがれるおそれもあるので、とりあえず台所から出ることを考えてください。火の元も気になりますが、まずは台所からの脱出が優先です。

トイレは「四方を壁で囲まれているから、家の中で最も安全」といわれますが、それは間違い。マンションなどのトイレは窓がなく、扉が開かなくなったら完全に閉じ込められてしまうので、すぐに外に出るべきです。用を足している最中で動けない場合は、まず扉を開けましょう。閉じ込められたときに助けを呼べるように、笛を常備しておくことも大切です。

画像: 「台所やトイレにいるとき、大地震が発生したらどうする?」

ここまで進んでる!防災アイテム最前線
今回は「テレビお知らせサービス」

数々の被災体験を教訓に、防災用アイテムや防災システムは日々進化を遂げている。この連載では、防災の最新事情をクローズアップする。

昨年の「防災製品大賞」で、防災製品部門の金賞を受賞したのが、この「テレビ・プッシュ」です。東急沿線のケーブルテレビ会社・イッツコムなどが行っているサービスで、緊急地震速報などの防災情報を、テレビの画面に通知してくれます。

防災情報や緊急情報をテレビ画面に自動で表示してくれるシステム
イッツコムほか テレビ・プッシュ

画像: 自治体の緊急情報が配信されると、番組視聴中でも自動的に画面が切り替わる。また、電源オフの状態でも、強制的に電源をオンにして表示する。画面表示のほかに、専用端末の内蔵スピーカーとLEDライトでも通知される。

自治体の緊急情報が配信されると、番組視聴中でも自動的に画面が切り替わる。また、電源オフの状態でも、強制的に電源をオンにして表示する。画面表示のほかに、専用端末の内蔵スピーカーとLEDライトでも通知される。

一般的なテレビ放送でも、防災情報がテロップ表示されることはありますが、この「テレビ・プッシュ」が素晴らしいのは、画面が自動的に切り替わり、文字と画像と音声でしっかり知らせてくれること。

しかも、テレビを見ているときだけでなく、電源を切っている状態でも、強制的に電源をオンにして情報を表示してくれます。昨年7月の豪雨災害のとき、避難を呼びかける地域の防災無線が、雨の音にかき消されて聞こえなかったという報道がありましたが、このサービスなら情報を見逃すこともなく、視覚/聴覚障がい者にも情報が届きます。

それに、画面にずっと情報が表示されるので、内容をしっかり把握できるのも利点です。ラジオのように音声だけだと、大事な部分を聞き逃してしまうことがありますが、画面表示なら、そんな心配もありません。そのうえ、双方向機能まで備えているので、災害情報を見たかどうかを行政側が確認できるのです。

さらに、防災情報だけでなく、天気予報や交通情報、エリア情報なども配信され、ふだんから使えるのもいいですね。サービスを利用できる地域はまだ一部ですが、今後は急速に普及すると思います。

【監修】

画像: 国崎信江(危機管理アドバイザー) 危機管理教育研究所代表。女性・母親として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱。テレビ出演・講演など、精力的な活動を行っている。

国崎信江(危機管理アドバイザー)
危機管理教育研究所代表。女性・母親として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱。テレビ出演・講演など、精力的な活動を行っている。

取材・文/生島保(フリーライター) イラスト/早川修

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