レンズの画角は焦点距離の数値の違いで変わる。だが、同じ焦点距離でも、撮像センサーのサイズが変わると、写る範囲も変わってくる。比較基準として、フィルムカメラ時代に主流だった35ミリ判が、焦点距離の換算数値として広く利用されている。レンズを選ぶ際は、この数値を目安にするといい。
レンズの焦点距離スペックの見方がよくわからない
35ミリ判換算の焦点距離はセンサーサイズによって異なる
レンズの画角(写る範囲)は、焦点距離の数値の違いで変わってくる。焦点距離の数値が小さいほど画角が広くなり、大きいほど画角が狭くなるのである。
だが、同じ焦点距離でも、撮像センサーのサイズ(面積)が変わると、写る範囲も変わってくる。センサーが小さいほど画角は狭くなり、望遠効果が高まるのである。
そのため、センサーサイズの違いに対応できる画角比較の基準が必要となる。その基準として、フィルムカメラ時代に主流だった35ミリ判(約36ミリ×24ミリ)が、焦点距離の換算数値として広く利用されている。レンズを選ぶ際は、この数値を目安にするといい。
各フォーマットの35ミリ判画角換算表
●オリンパス・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROの場合……
マイクロフォーサーズ用レンズの焦点距離のスペックを35ミリ判換算にする場合は、2倍が目安。APS-C用レンズの場合は、1.5~1.6倍程度で換算して考えよう。
解説/吉森信哉(フォトグラファー)