【梅雨時期の室内干し対策】衣類・靴・布団もケアを!専用の乾燥機&除湿機がおすすめ!

レビュー

梅雨時の部屋のジメジメはエアコンで解消できるが、意外に困るのが「身につける物のケア」。衣類・靴・布団も専用家電できちんとケアをすると生活はグンと快適になる。今回は、衣類・布団・靴の乾燥、除湿、ニオイ除去ができるおすすめ家電を達人が紹介する。

目指せ!家電選びの達人今回の家電は「梅雨時に活躍する乾燥機&除湿機」

湿気の多いこれからの時期は、ジメジメやニオイを抑える乾燥・除湿アイテムが大活躍。いずれも手ごろな価格ながら、実用的で、使い勝手のいい製品がそろっている。今回は、梅雨時の困りごとに実直に対応してくれる実力派の乾燥/除湿機を集めてみた。

監修者のプロフィール

中村剛
「TVチャンピオン」スーパー家電通選手権で優勝の実績を持つ家電の達人。家電製品総合アドバイザー、消費生活アドバイザー。東京電力「くらしのラボ」所長。現在、暮らしに役立つ情報を動画(Facebook)で配信中。

室内干しの衣類や布団のニオイ、湿気など梅雨の悩み対策は専用機でのケアが効果的

人が快適に感じる湿度は、40〜60%といわれる。雨が続く梅雨の時期には湿度が70〜80%になり、ジメジメして不快になるほか、カビや雑菌の繁殖率も上がって、嫌なニオイが発生する。悪いことに、人間の鼻は、湿気が高いとニオイを感じやすくなるという。

部屋のジメジメはエアコンで解消することができるが、意外に困るのが、身につける物のケアだ。洗った衣類から生乾きのニオイがしたり、布団が湿って重くなったり、靴が乾かなくて気がめいったりということは、誰もが経験しているだろう。これらの問題は、何となくやりすごしがちだが、積極的に解消することで、生活はグンと快適になる。

以下、梅雨のお助け家電を、いくつかピックアップしてみよう。

梅雨におすすめ!衣類乾燥/除湿機

室内干しの洗濯物に風を当ててスピーディに乾燥

洗濯乾燥機や浴室乾燥などを導入していない家庭では、梅雨時の洗濯(特に、室内干し)問題は切実といえる。そんなときに便利なのが、衣類乾燥機だ。

これは、室内干しをしている洗濯物に風を当てるというシンプルな製品だが、早く乾かすことで菌の繁殖を抑制し、生乾きのニオイを解消できる。ワイドに送風できるので、たくさんの洗濯物に対応できるほか、1枚をピンポイントで乾かすことも得意だ。子供のユニホームや体操着など、急ぎの洗濯物があるときにも重宝する。

製品にはさまざまなタイプがあるが、手軽さで目立っているのがアイリスオーヤマのカラリエだ。ファンで送風するサーキュレータータイプで、パワフルな風が遠くまで届き、振り幅260センチの首振り機能により広範囲に送風が可能。温風で乾かすことができるので、部屋干し時間を約1/3に短縮できるという。
洗濯物だけでなく、浴室や下駄箱、押入れなど、湿気がこもりがちな空間に風を送って、湿気を飛ばすといった使い方も可能。温風ではなく、通常の送風モードも使えるので、梅雨時以外にも、サーキュレーターとして使用できる。コンパクトで軽量なので、手軽に移動させて使えるのもポイント。

温風を衣類に当てて効率的に乾かす

衣類乾燥
■アイリスオーヤマ カラリエ KIK-C510

実売価格例:7910円

小さいファンから出る温風を、大きなファンに乗せて飛ばす「スパイラルドライ気流」を採用し、効率的に衣類を乾かす。風量は3段階調節。2・4・8時間のタイマー付き。

●消費電力/最大510W●タイマー/2・4・8時間●コード長/約1.9m●サイズ/幅188mm×高さ342mm×奥行き257mm●重量/3.5kg

大きめのファンで送風するため、離れた衣類にもしっかりと風が到達。

角度調整ができるため、部屋の空気を循環させるサーキュレーターとしても活用可。

もう一つの注目は三菱電機で、こちらは、送風に加え、コンプレッサーで除湿も行う。そのぶん本体は大きくなるが、洗濯物の周囲の湿度を下げながら送風することで、より洗濯物を早く乾かすことができる。除湿機単体として使うこともできるので、湿気の多い部屋やクローゼットなどに設置すれば、カビ対策に有効だ。
送風機能にも一工夫があり、同社のエアコンでおなじみの「ムーブアイ」を搭載している。赤外線センサーが衣類をチェックし、湿っているところだけに送風するので、効率的な乾燥が可能。濡れている箇所がなくなったら自動停止するため、無駄な送風を防ぐことができる。ボタンを押すだけで、作業を丸ごと任せられるため、防犯や周囲の環境などの理由で、洗濯物が一年中、外に干せない家庭では特に便利に使えるだろう。

三つのセンサーで衣類の状況を常にチェックして自動運転

衣類乾燥・除湿
■三菱電機 MJ-M120PX

実売価格例:5万3780円

洗濯物の位置や量、状態を三つのセンサー(赤外線・温度・湿度)で細かく検知し、送風範囲を自動認識。角度やタイマー設定の必要なしに、すべて自動で行うハイテクモデル。

●除湿方式/コンプレッサー式●除湿能力(50/60Hz・1日当たり)/11ℓ/12ℓ●タンク容量/約3.0ℓ●消費電力(50/60Hz)/325/385W●コード長/1.8m●サイズ/幅360mm×高さ534mm×奥行き210mm●重量/13.5kg

3Dムーブアイが洗濯物の乾き具合を常にチェック。濡れている部分にはピンポイントで送風して徹底乾燥。

ちなみに、洗濯物のニオイは、洗濯槽の裏側のカビが原因になることがあるため、ふだんから定期的に槽をクリーニングするのが望ましい。また、菌の繁殖を防ぐためにも、使用していないときは、洗濯機のフタを常に開けておくといい(ドラム式を除く)。

達人教えて!
部屋干しするなら、洗剤選びにもこだわってみよう!

写真は、ライオン・部屋干しトップ 除菌EX
(実売350円程度)

部屋干しの生乾き臭を抑えるには、洗剤に目を向けるのもいい。市販の部屋干し洗剤は、通常の洗剤より、洗浄力と抗菌力が高いのが特徴。洗濯時に、生乾き臭の原因となる汚れや雑菌をしっかり落とし、菌の繁殖を抑えることで、ニオイ解消につなげている。

梅雨におすすめな布団乾燥機はコレ!

梅雨におすすめ!布団乾燥機

布団の間に差し込むだけで隅々まで温風が届く

洗濯物と同じく、梅雨時に干せなくて困るのが布団。湿気によるカビやダニなどのトラブルを防ぐには、布団乾燥機が役に立つ。

従来の製品は、布団に乾燥マットを広げて使うタイプが主流だったが、最近は、マットのいらない機種が人気になっている。マットを出し入れする手間がなく、送風口を布団の間に差し込むだけで使えるので、家族の人数分をこなす場合も、さほど苦にならない。
マットなしタイプは、いかに効率的に、布団の隅々まで温風を行きわたらせるかが重要になっており、送風用のアタッチメントにこだわりが見られる。

例えば、日立は、13ヵ所の吹き出し口から温風を吹き出すU字型のアタッチメントを採用。使用時には、13ヵ所それぞれの吹き出し口から、上下・左右・前後と立体的に温風が吹き出すので、掛け布団と敷き布団を同時に乾かすことができる。アタッチメントの形状を生かし、「U」の間に布団を挟んで使うことも可能だ。縦にして敷き布団を挟めば、湿気のたまりやすい敷き布団の裏側も、温風で乾かすことができる。専用のデオドラント剤をアタッチメントの投入口にセットすれば、ハーブの香りで布団のニオイ対策も行える。

U字形のアタッチメントで布団や衣類に対応

布団乾燥/衣類・靴乾燥
■日立 HFK-VH1000

実売価格例:1万2760円

U字形のアタッチメントで効率的にブロー。「おまかせコース」では、室温を検知して送風を自動調節。夏は涼しく、冬は暖かく仕上げ、季節に合わせて快適な睡眠環境を提供する

●消費電力/最大680W●コード長/約1.9m●サイズ/幅283mm×高さ338mm×奥行き217mm●重量/4.3kg

13ヵ所の吹き出し口から立体的に温風を吹き出す。シングルの場合、布団乾燥は30分、ダニ対策は100分で完了。

衣類や靴の乾燥にも使える。

また、シャープの場合は、きのこ形のアタッチメントがユニークだ。盛り上がった傘の部分が、布団にすき間を作るため、風の通り道ができて、温風が隅々までワイドに届く仕組みになっている。
温風とともにプラズマクラスターが放出されるため、布団の汗臭だけでなく、カビ臭や加齢臭、おねしょのニオイも、湿気とともに取り去ってくれる。プラズマクラスターイオン発生器としても使用でき、部屋や浴室にこもった嫌なニオイの除去にも効果的だ。

きのこの傘を応用したアタッチメント

布団乾燥/衣類・靴乾燥/消臭
■シャープ UD-BF1

実売価格例:1万2520円

きのこ形状&プラズマクラスターを採用した、独自性が光る一台。シングルサイズの乾燥は55〜75分、ダニ対策は180分×2回。プラズマクラスターは、ダニの死がいなどアレル物質の抑制効果も期待できる。

●消費電力(50/60Hz)/550/560W●プラズマクラスター適用床面積(目安)/約6畳(約10平方メートル)●コード長/約1.8m●サイズ/幅243mm×高さ386mm×奥行き243mm●重量/4.0kg

胞子を遠くに届けるきのこの傘の形状をアタッチメントに応用。布団内に空間を作り、広範囲に温風を届ける。衣類や靴の乾燥もOK。

なお、いずれの機種も、スピーディに布団の隅まで温めることができ、ダニ対策にも有効だ。

梅雨におすすめ!靴の乾燥・脱臭機はコレ!

梅雨におすすめ!靴の乾燥機/脱臭機

専用機なら機能もシンプルで使いやすい

靴の乾燥機能は、布団乾燥機に搭載されているケースも多いが、専用機は余計なボタンがなく、操作が楽に行えて使いやすい。本体がコンパクトで、靴箱の中に収納できるのもメリットだ。

アイリスオーヤマの製品は、本体からホースが2本伸びており、さらに、その先端が二股に分かれているため、ホース1本につき1足、計2足の靴を同時に乾燥することもできる。
スタンドを引き出すと本体が立ち上がるので、高さのあるブーツや長靴にも対応。オゾン脱臭モードでは、靴のニオイの消臭だけでなく、除菌も行えて好都合だ。

2足同時の乾燥やオゾン脱臭も可能

靴乾燥・脱臭
■アイリスオーヤマ SDO-C1

実売価格例:4730円

標準(約50℃)、革靴(約40℃)、低騒音(約40℃)の三つのモードで、状況に合わせて使い分けが可能。オゾン脱臭機能がニオイ物質を分解・脱臭するほか、除菌にも効果がある。

ホースを伸ばして靴に差し込み、スイッチを入れるだけでOK。ホース1本につき1足にして、2足分の乾燥にも使える。

スタンドを出せば、縦置きで使用でき、コンパクトなスペースで乾燥できる。

ここもチェック!
洗濯機の中に衣類や靴を吊るして乾燥できるモデルも!

写真は、シャープ・ES-PU11C
(実売価格例17万6570円)

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ふた裏にあるフックハンガーに衣類などを吊るし、洗濯槽内で温風乾燥させる「ハンガー乾燥」は、シャープが縦型洗濯機に採用している独自機能だ。ハンガーに掛けて乾かすため、衣類にシワがよらないのがポイント。ハンガーには服だけでなく、靴や帽子、畳んだシーツなども吊るすことができる。狭い空間で効率的に乾かすので、乾きにくい上履きも45分ほどでスピーディに乾燥。また、プラズマクラスターを放出するため、頻繁に洗えない制服やブーツなどの除菌・消臭も行える。

機能とデザインにこだわった最新モデル。洗濯槽は穴なし槽を採用し、汚れが侵入せず、黒カビをブロックする。

まとめ

今回は、特におすすめしたい製品を紹介したが、このほかにも、各ジャンルで多彩な製品がそろっている。衣類乾燥では、機能的なモデルはもちろん、見た目がおしゃれな機種もあるし、靴の場合は、脱臭に特化したモデルもある。また、布団乾燥でダニ対策を重視するなら、布団を密閉する袋タイプも選択肢に挙がってくる。自身の環境や悩みに合ったものを選び、快適な生活に役立ててほしい。

※価格は記事作成時のものです。

取材・執筆/諏訪圭伊子(フリーライター)

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