幅約6センチ、高さ約4センチという超コンパクトボディなのに1.0型センサーとツァイスレンズを搭載した本格派カメラが「ソニー DSC-RX0M2」だ。アクションカメラと認識されることもあるが、静止画撮影に重きをおくカメラだ。筆者が実際に撮影して、本機のメリットデメリットをレビューする。
解説者のプロフィール
大浦タケシ(フォトグラファー)
宮崎県都城市生まれ。ここに来て各社からフルサイズミラーレス一眼が相次いで登場したが、そのレンズの大きさに愕然。軽量でコンパクトなレンズも欲しいところ。
こんなカメラで撮ってみた!
ソニー DSC-RX0M2
1.0型センサー+ツァイスレンズの本格派!
幅約6センチ、高さ約4センチという超小型ボディに、有効画素数1530万の1.0型CMOSセンサーを内蔵。ツァイス テッサーT*の単焦点レンズと相まって、生成される画像は高品質なものである。AFは25点、「Dレンジオプティマイザー」や「クリエイティブスタイル」なども搭載され、カメラとしての機能に不足は感じさせない。
●実売価格例:9万1670円
チルト式の1.5型液晶モニターは、上方向に180度動き、自撮りのときに重宝する。なお、チルト式の採用により、ボディ厚は先代RX0よりも5.2ミリ増え、35ミリとなった。
超コンパクトなサイズゆえに、別売のシューティンググリップVCT-SGR1(実売価格例1万400円)は必須。本機を安定してホールドでき、ミニ三脚としても活用できる。
防水・防塵性能を備える超コンパクトボディに、1.0型CMOSセンサーと24ミリ相当の単焦点レンズを搭載。形状・大きさなどからGoProのようなアクションカメラとして認識されることもあるが、”RX”の名がつくとおり、静止画撮影に重きを置くカメラだ。
基本的な使い方は、ほかのRXシリーズと大きくは変わらない。メニュー表示も同様で、ある程度カメラの扱いに慣れた人なら、初見でも迷いは少ないだろう。ただし、液晶モニターは1・5型と小さく、メニュー文字も極小。筆者のような老眼持ちは、冗談抜きにルーペが必要だ。だが、上方向180度、下方向90度動くチルト式のため、自分撮りやハイ&ローアングル撮影時などに重宝する。また、4K30pの動画撮影にも対応し、小型ボディながら多彩な撮影が楽しめる。
日陰での撮影でも、オートホワイトバランスの補正効果は高く、ほかのRXシリーズ同様、写りにスキはない。
■24ミリの広角レンズで風景もバッチリ!
■最短撮影距離が短めなのは残念
まとめ
「写真撮るよ」とポケットから取り出すと、誰もがその小ささに驚く。そして、撮影した画像を共有すると、その写りのよさに再び驚いてくれる。さらに、実売価格を教えると三たび驚いてくれる。
※価格は記事作成時のものです。
Photo & Text/大浦タケシ