Windows10は、標準ブラウザーが「Internet Explorer」から「Edge」に変更されている。しかし、「Edge」の評判は芳しくない。そこで、「Edge」を起動したとき開くページをGoogleのトップページにしたり、既定の検索エンジンをGoogleに変える方法を紹介しよう。(2020年2月28日更新)
なじみにくい「Edge」を設定変更で使いやすくしよう
ご存じのように、Windows10になって標準プラウザーが「Internet Explorer」から「Edge」に変更された。しかし「Edge」の評判は、あまりよくない。
とはいえ、変更の主たる理由が、内部構造が古い「Internet Explorer」では十分なセキュリティを確保できないということなので、いつまでも「Internet Explorer」を使い続けるわけにはいかない。
こうした状況ためか、現在は「Google Chrome(クローム)」がブラウザーソフトのシェアトップになっている。とはいえ、「Edge」もWindows標準のブラウザーなので外すわけにはいかない。
既に、Windows7のサポートが終了して、いよいよ本格的にWindows10の時代になった。せっかくなので、「Edge」もカスタマイズして使いやすくしていこう。
「Edge」を起動したとき開くページをGoogleに変える
標準では、「Edge」を起動すると最初にMicrosoftのNewsページが表示される。このページが「Edge」の「スタートページ」として固定されているようだ。
ただし、起動時に開くページを「スタートページ」から自分が好きな「特定のページ」に変更することができる。
普段、Googleの利用が多い人は、起動時に開くページをGoogleのトップページ(検索ページ)にしておくと便利だろう。以下の手順で簡単に変更できる。
初期状態では、「Edge」を起動するとMicrosoftのNewsページが表示される。
画面上部の検索欄を使ってGoogleのトップページを開こう。もちろん、お気に入りに保存してあれば、そこから開いてもいい。
Googleのトップページを開いたら、画面上部に表示されているGoogleのURLを選択してコピーする。選択された状態のURLを右クリックして「コピー」を選ぶか、キーボードで「Ctrl」+「C」を押せばいい。
次に、画面右上の「…」を押して操作メニューを開く。
開いたメニューから「設定」を選ぶ。
「全般」画面の「Microsoft Edgeの起動時に開くページ」で「特定のページ」を選ぶ。
すぐ下の「URLを入力してください」と書かれた枠にGoogleのURLを貼り付ける。枠を右クリックして「貼り付け」を選ぶか、キーボードで「Ctrl」+「V」を押せばいい。そして、右側のフロッピーマークをクリックして設定を保存する。
以上で、設定変更は完了だ。次に「Edge」を起動したときから、自動的にGoogleのトップページが開くようになる。
「Edge」を起動したとき複数のページが開くようにする
上記の設定画面で「+新しいページの追加」を押すと、複数のページを登録できる。たとえば3つのページを設定しておくと、「Edge」を起動したとき3つのページが別々のタブで開く。
頻繁に複数のサイトをチェックしているとか、自分の会社や学校のサイトを常に開いておきたいといったときは、この機能を使うと便利だろう。
複数のページを登録したい場合は、「+新しいページの追加」を押す。
新しく開いた入力枠に2つ目のURLを入力し、右側のフロッピーマークを押す。
2つのページが登録された。同じ操作で3つ目、4つ目のページを登録することも可能。不要になったページは、右側の「×」を押して削除できる。
「Edge」を起動し直すと自動的に2つのページが開く。タブを押してページを切り替えることができる。
なお、初期状態(Microsoft Newsページ)に戻したいときは、同じ操作で設定画面を開き「Microsoft Edgeの起動時に開くページ」で「スタートページ」を選びなおせばいい。
既定の検索エンジンをBingからGoogleに変える
上記の設定をしておくと、「Edge」を開いてすぐにGoogleの検索機能を使えるので便利。他のGoogleサービスにもアクセスしやすい。
しかし、他のページを開いているとき画面最上部の「検索またはWebアドレスを入力」の欄で検索すると、GoogleではなくMicrosoftが提供しているBingという検索エンジンが稼働して、Bingの検索結果が表示されてしまう。
実は、この検索エンジンをGoogleに変更する方法がある。他のページを閲覧中に、わざわざGoogleの検索ページを開かなくていいので、特にGoogle派の人におすすめだ。
Googleの画面が開いている状態で、画面右上の「…」を押してメニューを開く。
開いたメニューで「設定」を選ぶ。
「全般」画面が開くので、メニューの左側で「詳細設定」を選ぶ。
「詳細設定」の画面を一番下までスクロールして、「アドレスバー検索」欄の「検索プロバイダーの変更」を押す。
「検索エンジンの変更」の画面が開くので、「Google検索(自動検出)」を選ぶ。
「規定値として設定する」を押すと設定が完了する。
これで、画面の一番上の「検索またはWebアドレスを入力」欄で検索したとき、自動的にGoogle検索の結果が表示されるようになった。
こちらは、初期設定のまま検索した結果。検索ワードの左側にBingのマークが表示されている。
検索エンジンをGoogleに変更して検索した結果。検索ワードの左側にGoogleと表示されている。
まとめ
前半で紹介した起動時に開くページをGoogleに変更する機能と、後半の検索エンジンをGoogleに変更する機能は別々の機能なので、どちらか一方だけ変更して、もう一方は初期状態のままでもいい
たとえば、インターネットで頻繁にニュースをチェックしている人は、起動時に開くページをMicrosoft Newsのままにしておく方が便利かもしれない。そして、検索のときはGoogleに変更した検索枠を使うといいだろう。
あるいは、Yahoo!でニュースを見ている人は、起動時に開くページをYahoo!ニュースに変えることも可能だ。
ただし、Microsoftのアナウンスでは、「Edge」や「Bing」を使いこんでいくと「Cortana」との連携もよくなっていくという。「Edge」自体も、ほかにも細かな設定変更が可能になっている。
今後、標準ブラウザーが「Internet Explorer」に戻ることは考えにくい。なじみが薄いからと敬遠するだけでなく、「Edge」の設定を自分好みにアレンジして上手に付き合っていくのも悪くない。
◆下島朗(産業ジャーナリスト)
長年、IT系のライターとして、パソコン雑誌の記事やIT企業のWeb記事などを執筆。用語解説や取材記事を得意とし、現在は自社サイト『事例s』で、IT、エコ、建築などの事例を取材して紹介する活動を続けている。