【無料クラウドストレージ比較】無制限&大容量のおすすめサービスはこれ!Dropboxから乗り換えろ!

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クラウドストレージの定番といえば「Dropbox」だろうが、無料プランで使えるストレージは基本「2Gバイト」と決して大きくはない。しかも、最近になって突如、無料プランのサービス内容が一部制限された。そこで今回は、デバイス無制限、大容量のプランが充実している無料のクラウドサービス「MEGA」「pCloud」「Box」「Googleドライブ」「OneDrive」を紹介する。

「Dropbox」の無料プランがサービス縮小!

スマホ写真のバックアップや、仕事のデータのやり取りなどで、ネット上のファイル保管箱「クラウドストレージ」を活用している人はきっと多いはず。クラウドストレージには多種多様なサービスがあるが、特に人気が高いのが、業界の草分けとして知られる「Dropbox」だ。

Dropboxには大容量の有料プランもあるが、基本2Gバイトまで利用できる無料プランも提供している。多少きゅうくつではあるが、一般的な使い道ならやりくり次第でなんとかなるだろうし、便利に活用してきたユーザーもきっと多いはずだ。

しかし、2019年3月に突如として、無料プランで登録できるデバイス数がこれまでの「無制限」から「合計3台」に制限されてしまった。3台より多いデバイスを利用するには有料プランに移行するほかなく、不便を強いられている人も少なくないはずだ。

もちろん、これを機に思い切って有料プランに移行するのも手だが、有料プランは個人向けでは最安の「Plus(プラス)」プランでも月額1200円と決して安くはない。

特に元々2Gバイト程度の容量で十分だったユーザーの場合、デバイス数の制限を解除するためだけに、そこまでの出費を求められるのは、やはり割高感がある。

しかし、やはり4台以上のデバイスを利用できないとどうしても不便というなら、いっそのこと他サービスへの乗り換えを考えてみてはどうだろうか。

Dropboxの無料プランでは、3台より多い端末に専用アプリを導入することはできなくなった。新たな端末にアプリを導入するには、これまで使用してきた端末をいったん登録デバイスから解除する必要がある。

「無料」クラウドストレージ選びの4つのポイント

ひと口に無料クラウドストレージといっても、サービス内容は千差万別。しかも、そもそもDropboxは、クラウドストレージとしてはトップクラスの多機能を誇っていたこともあり、乗り換え先として見合うサービスを探すのは非常に骨が折れる。無料ならなんでもいいと飛びついてしまうと、あまりの使い勝手の悪さに辟易する羽目になりかねない。

そこで、まずはDropboxの代替えとして十分見合う、無料クラウドを探すの際のポイントをレクチャーしていこう。

(1)無料プランの容量

Dropboxの無料プランは2Gバイトだったことを考えると、当然、乗り換え先でも最低2Gバイト以上は必須だろう。ただし、将来的にどうしても手狭になってくることも考慮すると、やはり容量は大きければ大きいほどいい。ちょっと欲張りかもしれないが、余裕を持って「10Gバイト」をマストとして選びたいところだ。

(2)マルチデバイス対応

Dropboxの無料プランのように登録可能なデバイス数が少ないと、クラウドストレージとしての利便性が大きく落ちてしまう。そうしたデメリットを避けるためにも、端末数の制限がないサービスを選ぶようにしよう。

(3)マルチプラットフォーム対応

パソコンは当然として、iOSやAndroidなどのスマホにもしっかり対応しているサービスを選ぼう。さまざまな機器に対応していれば、自宅や出先、仕事場など、時や場所を選ばすクラウドストレージを利用できるようになる。

(4)専用アプリの有無

クラウドストレージによっては専用アプリを提供していないこともあるが、こうした際はブラウザー経由でデータを手作業でやり取りする必要がある。データのダウンロードやアップロードのたびにいちいちブラウザーから作業しなくてはいけないため、非常に手間が掛かるのが難点だ。

こうした手間を省いてくれるのがパソコンやスマホ向けの「専用アプリ」で、クラウドストレージからのダウンロードやアップロードを手間なく行える。

専用アプリで必須機といえるのが「同期」と「共有」機能。
同期機能があれば、クラウドストレージと端末のデータが常に同じになるように自動アップロード&ダウンロードを行ってくれる。
一方、共有機能を活用すれば、クラウドストレージに保存した写真データを家族や友人に見せたり、メールでは送付できないような巨大なファイルも簡単にクラウド経由で受け渡ししたりすることも可能だ。

無料で「5GB」以上使えるおすすめクラウドストレージ5選

前節では、Dropboxの代替えとして最低限必要なポイントを取り上げたが、これから紹介する5つのサービスはいずれもこうした基準をしっかりクリアしている。

とはいえ、やはり各サービスごとにストレージ容量や使い勝手、付加機能など、持ち味ともいうべき特徴を持っている。
気になるサービスがあったら、気後れせずにユーザー登録してみて、使用感をじっくり確認してみるといい。そうして気に入ったサービスが晴れて見つかってから、Dropboxからの乗り換えを改めて検討すればいいだろう。

もちろん、一つのサービスに絞らずに、複数のサービスを併用しても構わない。
Dropboxをメインとして使い続けながら、サブとしてこうしたクラウドサービスを利用するのもアリだ。

(1)無料で50GBまで使える大盤振る舞いなクラウドストレージ
MEGA

無料プラン容量 50GB
専用アプリ Windows
Macintosh
Linux
iOS
Android
自動同期
デバイス数 制限なし
写真アップロード
ファイル共有
日本語表示
公式サイト

約1億4000万人のユーザーに利用されているクラウドストレージで、最大の特徴は無料で50Gバイトの容量を利用できる点。機能面も充実しており、パソコンやスマホなど、主要プラットフォームにしっかり対応しているほか、専用アプリも提供している。

機能面についても申し分なく、例えば、「スマホ写真の自動アップロード」や「自動同期」「データ共有」など、クラウドストレージには必須の機能をもれなく揃えている。

海外サービスだが日本語表示に対応しているほか、アプリの使い勝手もよいので、ビギナーでも迷わず使えるはずだろう。

スマホ向けアプリ(iOS)

海外サービスだがしっかり日本語化されているので、操作に迷うことはないはず。画面下部のツールアイコンから、ファイラーやカメラアップロード画面などに切り替え可能だ。

デスクトップアプリ(Windows)

パソコン向けの専用アプリはタスクトレイから利用可能。設定からは同期フォルダーを追加登録したり、帯域制限の状況を確認したりなどできる。こちらも日本語表示に対応しているので、不便な点はないはずだ。

(2)洗練されたインターフェイスを備えたスイス産クラウドストレージ
pCloud

無料プラン容量 10GB
専用アプリ Windows
Macintosh
Linux
iOS
Android
自動同期
デバイス数 制限なし
写真アップロード
ファイル共有
日本語表示 ×
公式サイト https://www.pcloud.com/

スイス生まれのクラウドストレージで、専用アプリや公式サイトのデザインには見栄えのいい洗練されたインターフェイスを採用。無料で使える容量は10Gバイトだが、アカウント登録後のチュートリアルをこなすことで6Gバイトの追加容量を獲得できる。

残念ながら日本語表示には対応していないが、画面や設定などはクラウドストレージとしてはごく標準的な内容となっているので、Dropboxなどを利用した経験があるのなら、操作を理解するのにさほど苦労はしないはずだろう。

また、少々変わった点として有料プランはごくオーソドックスな月額制のほか、買い切りプランも提供。例えば、容量500Gバイトの「プレミアムプラン」は月額制では3.99ドルだが、買い切りの場合、480ドルを払えば追加費用なしで永年利用できる。

買い切り料金はセールなどで値下げされている場合もあるので、少しでも安く済ませたいならこうしたタイミングを狙うのも手だ。

スマホ向けアプリ(iOS)

日本語表示には非対応だが、シンプルかつわかりやすいインターフェイスを採用しているため、クラウドストレージに慣れていれば直感的に利用できるはず。ファイル操作については、画面下部のツールアイコンにある「Home」から利用可能だ。

デスクトップアプリ(Windows)

タスクトレイから利用できる設定も、残念ながら日本語表示には非対応。ただし、利用できる設定内容は画面上部のタブでわかりやすく整理されているので、中学程度の英語力さえあれば十分理解できるはずだろう。

(3)大手企業からも支持されるセキュリティの高さがウリ!
Box

無料プラン容量 10GB
専用アプリ Windows
Macintosh
iOS
Android
Blackberry
Windows Phone
自動同期
デバイス数 制限なし
写真アップロード
ファイル共有
日本語表示
※パソコン向け専用アプリは
日本語非対応
公式サイト https://www.box.com/ja-jp/home

資生堂やリクシル、DeNAなど、国内の大手企業でも数多く導入されているクラウドストレージ。業界最高水準と自負するセキュリティ品質を誇り、大切なデータをしっかり保護してくれる。

法人向けに注力する一方、個人向けプランも用意しており、無料プランでは容量10Gバイト、月額1200円の有料プランでは容量100Gバイトを利用できる。

スマホ向けアプリ(iOS)

ビジネス向きに特化したサービスだけあって、搭載された機能はどれも実用的なものばかり。ファイラーや履歴表示など、必要最低限に絞られている。

デスクトップアプリ(Windows)

パソコン向けアプリで利用できるのは、基本的に同期のオン・オフと、アカウントのログアウト操作程度のみ。日本語表示には対応していないが、ユーザーが頻繁に利用することもないので特に問題になることはないだろう。

(4)手持ちのGoogleアカウントがあるならすぐに使える!
Googleドライブ

無料プラン容量 15GB
専用アプリ Windows
Macintosh
iOS
Android
自動同期
デバイス数 制限なし
写真アップロード
ファイル共有
日本語表示
公式サイト https://www.google.com/intl/ja_ALL/drive/

世界最大手の検索サービスであるGoogleが提供するクラウドストレージで、「Gmail」や「Gogoleカレンダー」など、同社のウェブサービズをすでに利用しているユーザーなら同じアカウントで直ちに利用できる。

無料で使える容量は15Gバイトとまずまずだが「Gmail」や「Googleフォト」など、他のサービスとの共用となるので、実際にGoogleドライブで使える容量はそれよりも少なくなるはずだ。

「自動同期」や「写真アップロード」「ファイル共有」など、クラウドストレージに必須の機能はもれなく搭載。もちろん、マルチプラットフォーム&デバイス対応なので、パソコンやスマホなど、さまざまなデバイス環境で活用できる。

さらに、Googleドライブならではのアドバンテージとして見逃せないのが、同社のウェブサービスとの連携性の高さ。例えば、Gmailでは、添付ファイルをクラウド直接保存したり、逆にクラウドストレージ内のファイルをメール作成時にそのまま添付することもできる。

スマホ向けアプリ(iOS)

最近使ったファイルリストを閲覧したり、大きなサムネイルでファイルをプレビューしたりできるなど、機能面は数あるクラウドストレージでもトップクラス。ただし、あまりに多機能ゆえ、ビギナーだと勝手がわからず少々戸惑う可能性も。

デスクトップアプリ(Windows)

パソコン向けアプリは「バックアップと同期」という名称で提供されている。クラウド上の「Googleドライブ」フォルダーに加え、パソコン上の任意のフォルダーを自動同期可能だ。

(5)Windows10ユーザーならアカウント登録なしで利用できる
OneDrive

無料プラン容量 5GB
専用アプリ Windows
Macintosh
iOS
Android
自動同期
デバイス数 制限なし
写真アップロード
ファイル共有
日本語表示
公式サイト https://onedrive.live.com/about/ja-jp/

マイクロソフトが運営するクラウドストレージで、Windows10で利用中のマイクロソフトアカウントがあればそのまま流用可能。アカウントは専用アプリや公式サイトから無料で作成できるので、ウィンドウズユーザー以外でも問題なく利用できる。

無料で使える容量は5Gバイトとやや物足りなくもあるが、機能面や使い勝手はDropboxにかなり近いので、乗り換え後の違和感は最小限に抑えられるはず。また、マイクロソフトが手がけたサービスらしく、ワードやエクセルなど、オフィス文書との高い連携性を備え、ブラウザーやスマホアプリを使ってクラウド上の文書を直接編集することも可能だ。

特に便利な機能として注目したいのがパソコン向けアプリに搭載された「ファイルオンデマンド」機能で、普段はパソコン上にファイルの実体を保存せず、ファイルを使用するときにダウンロードするように設定可能だ。ファイルにアクセスしない限り勝手にダウンロードされることはないので、パソコンのストレージが無駄に消費されるのを防ぐことができる。

スマホ向けアプリ(iOS)

スマホ向け専用アプリはごくオーソドックスな内容で、クラウドストレージを使った経験のあるユーザーなら違和感なく活用できるはず。また、マイクロソフトのサービスらしくオフィス文書との連携性も文句なしで、閲覧や編集もこなせる(対応アプリが別途必要)。

デスクトップアプリ(Windows)

Windows10の場合、パソコン向けの専用アプリはプリインストールされているので、アカウント設定さえ済ませれば即ちに使用できる。同期やアカウントなどの設定などは、タスクトレイのOneDriveアイコンから利用可能だ。

まとめ

今回取り上げたクラウドストレージは、機能面についてはいずれもDropboxに勝るとも劣らない定評の高いサービスばかりだ。従って、乗り換え自体は問題なく行えるだろうが、注意したい点が一つある。それはクラウドストレージとしての「信頼性」についてだ。

Dropboxがユーザーから高い支持を誇るのは、機能面の高さはもとより、クラウドストレージとして長年、大きな不具合や事故を起こすこともなく続いてきたという信頼性による部分も大きい。

もちろん、今回取り上げたサービスは大手ばかりなのでそうそう不具合を起こすことはないだろうが、それでも万が一ということはありうる。大事なデータを失わないためにも、バックアップは定期的に行ったほうがいいだろう。

◆篠原義夫(フリーライター)
パソコン雑誌や家電情報誌の編集スタッフを経て、フリーライターとして独立。専門分野はパソコンやスマホ、タブレットなどのデジタル家電が中心で、初心者にも分かりやすい記事をモットーに執筆活動を展開中。

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