4K放送には、美しい映像と音というだけでなくフィルム制作時代の映画やドラマ、ドキュメンタリーなど、4Kでソフト化されることが少ない貴重なコンテンツがたくさんある。4Kチューナー内蔵BDレコーダーを購入し、4K番組をディスク保存する方法がおすすめだ。
あなたの疑問にズバリお答え!
4Kの録画は、テレビ、レコーダーのどっち?
読者から質問
貴誌を参考に4Kチューナー内蔵テレビを購入し、映像と音に感動しながら視聴しています。ときどき「録画したいなぁ」と思う番組もあります。
そこで質問です。4K番組を録画する場合の方法として、❶4Kチューナー内蔵テレビ+外付けHDD、❷4Kチューナー内蔵BDレコーダーというのが考えられますが、それぞれの長所や短所を教えて下さい。(N.Hさん 大分県 64歳)
専門家の回答
編集部:
これは、AVライターの鳥居一豊さんに聞きます。
専門家:
「❶の4Kチューナー内蔵テレビ+外付けHDDは、コストが低く抑えられるのが最大の魅力です。
ただし、一度録画した番組はHDDから外部にダビングすることができず、将来4Kテレビを買い替えた場合、録画した4Kテレビがないと再生できなくなることが短所。
現状、4K放送は他の機器で再生可能なSeeQVault規格にも非対応なので、外付けHDDによる録画は将来的な面で不安があります。
4K放送は美しい映像と音というだけでなく、フィルム制作時代の映画やドラマ、ドキュメンタリーなど、4Kでソフト化されることが少ない貴重なコンテンツがたくさんあります。
ラグビーのW杯のようなスポーツイベントも、今しか見られない貴重なコンテンツです。
こうした番組が予想以上に多いため、❷の4Kチューナー内蔵BDレコーダーを購入し、4K番組をディスク保存している人が増えているようです。
最新の4Kチューナー内蔵BDレコーダーは、どれも10万円以上で、導入コストが高いのが最大の短所。
しかし、自己録再だけでなく、製品によっては、ほかの4K対応BDレコーダーやプレーヤーで再生可能というのが安心できるポイントです。
現行モデルならば、2番組同時録画や4K長時間録画が可能なモデルも登場しており、機能面でも不満のないものになっています」
編集部:
鳥居さんは、4K放送の録画はどうしているのですか?
専門家:
「つい最近、4Kチューナー内蔵BDレコーダーを購入した私としては、やはり、なるべく早くBDレコーダーの購入を検討することをおすすめしたいと思います。
4K放送開始当初、テレビ内蔵の4Kチューナーと外付けHDDで録画していた番組を視聴する場合、今では少々めんどうに感じます。
4Kチューナー内蔵BDレコーダーは、昨年発売されたシングルチューナー機、例えばパナソニック・DMR-SUZ2060なら、実売7万円前後と、リーズナブルになっています」
編集部:
なるほど。ディスク保存可能なBDレコーダーのほうが、何かと便利なようですね。
ありがとうございました!