本機のホバリングに注目だ。高度も含め、止めた位置から動くことがない。下方ビジョンセンサーを備えたことがその理由だが、通常のトイドローンは、フラフラと位置の定まらないものばかりなので、その安定性の高さは驚きに値する。
重量わずか199グラム! 日本特別仕様の超小型ドローンが登場!
持ち運びやすく、飛行時の安定性も抜群で手軽に操作できる!
機体重量200グラム未満のドローンは、日本ではトイドローンと呼ばれ、航空法の適用から除外される。そのため、200グラム以上のものに比べ、手軽にフライトが楽しめる。
一方で、飛行性能やカメラ機能なども、その名のとおり”オモチャ”レベルのものがほとんどだった。
しかし、このDJIのMavic Mini(マビック ミニ)は、機体重量199グラムだが、その作りは本格派だ。
それを最も体感できるのが、ホバリング時。高度も含め、止めた位置から動くことがない。下方ビジョンセンサーを備えたことがその理由だが、通常のトイドローンは、フラフラと位置の定まらないものばかりなので、その安定性の高さは驚きに値する。
DJI
Mavic Mini
実売価格例:4万6200円
GPSの搭載にも注目。RTH(リターントゥホーム)など、GPSを使った機能を、同社の上位クラス機と同様に搭載しており、極めて心強い。
また、フライトモードは通常のP(ポジショニング)モードのほか、パワーのあるスポーツモードと、ゆっくり動くシネスムーズモードから選択できる。
●コンパクトながら、飛行時の安定感は十分
カメラ機能のトピックは、3軸ジンバルを介してカメラを懸架していることだ。
トイドローンのほとんどは機体にカメラが直付けされており、また本機の上位モデルであるSpark(スパーク)ですら2軸ジンバルなので、いかに贅沢な仕様であるかがわかる。
もちろん、同社らしく、機体の挙動などによるブレは徹底的に抑え込む。
●折り畳めば、手のひらに収まるサイズ
動画の最高記録画質は、2720ドット×1530ドットの30fps。残念ながら4Kには対応していないが、通常用途なら十分。
静止画は1200万画素で物足りなく感じるが、イメージセンサーが1/2・3型であることを考えると納得できる。
レンズは35ミリ判換算で24ミリ相当。本機は、ドローンの入門にピッタリのモデルなので、ぜひ体験してみてほしい。
●バッテリー3個などが同梱される買い得キットも用意
※航空法のドローン適用外でも、航空機の飛行に影響を及ぼす行為や、イベント上空などの飛行は禁止されており、航空法を遵守しよう。航空法以外の小型無人機等飛行禁止法、道路交通法、条例などは、規制が及ぶことにも注意。
※価格は記事作成時のものです。
文/大浦タケシ(フォトグラファー)