「Uber Eats(ウーバーイーツ)」とは、スマホ(アプリ)で注文した食事や商品を、すぐにデリバリーしてくれるサービスのこと。本記事では、Uber Eats の仕組みや使い方、メリットやデメリット、利用時の注意点やクーポン・キャンペーンの使い方などを徹底解説します。近年、外出自粛の影響などもあって、スマホで食事や食品などをデリバリーできるフードデリバリーサービスが人気を博しています。「興味はあるけどまだ使ったことがない」という方も、この記事を参考に利用してみてください。
Uber Eats(ウーバーイーツ)とは?
Uber Eats(ウーバーイーツ)とは、スマートフォン上から食べ物の配達を注文できる「シェアリングエコノミー型」の宅配サービスです。2014年にアメリカでスタートして以来、世界的な普及を見せています。特に2020年以降、新型コロナウイルスの流行により、出先で食事をしたり買い物をしたりすることが難しくなったことを受け、より需要が増加していると見られています。
シェアリングエコノミーとは、個人間で「モノ・スキル・お金・場所」などの財産を共有する新たな経済取引の形として注目されているビジネスモデルです。Uber Eatsのほかには、宿泊場所のシェアを行う「Airbnb(エアビーアンドビー)」やスキル・技術を共有する「ココナラ」、不用品の売買を仲介する「メルカリ」などが代表例として知られています。
Uber Eats のシステム・仕組みについて
Uber Eats は、「店舗・配達員・ユーザー」の三者をつなぐ「C to C プラットフォーム」として運営されています。C to C とは「Consumer to Consumer(消費者間の取引)」を意味し、サービス提供者が直接的に取引に関わるのではなく、プラットフォームとして機能するビジネスモデルです。
Uber Eats のシステムは、
・ユーザー側→食べたい商品を注文
・店舗側→注文を受けて商品を用意
・配達員側→商品を受け取りユーザーへ届ける
というように、
「消費者・店舗・配達パートナー」がそれぞれの需要と供給を満たす「Win-Winの関係」により成り立っています。従来の「出前・宅配サービス」と異なり、宅配業者との契約や配達員の確保を行う必要がなく、さまざまな飲食店で利用できることが爆発的に普及した理由です。
アプリのダウンロードはこちら
アプリは、以下のボタンからダウンロード(インストール)できます。iOSの場合は「App Store」から、Androidの場合は「Google Play」から行ってください。
メリット:ユーザーの場合
様々な料理を宅配してくれる
ユーザーにとって、Uber Eatsを利用する最大のメリットは、とにかくさまざまな料理をオーダーできる点に尽きるといっても過言ではないでしょう。自社で宅配サービスを行っていない店舗の料理を注文できるため、チェーン店から個人経営のレストランまで、規模を問わずさまざまなメニューを選択することが可能です。
職場や屋外など、自宅以外でも注文可能
Uber Eats では、配達先を「家以外」に指定することも可能です。公園などにも商品を届けてくれるので、ピクニックやバーベキューといったアウトドアシーンでも非常に便利になります。ほかにも、職場での休憩時間中、オフィスまでランチを届けてもらう、といった使い方も可能です。近所のコンビニや集合住宅の入口などを受け取り場所に指定することもできるため、配達パートナーの方に住所を知られたくない方でも安心して利用できるでしょう。
配達状況・決済などがアプリ内で完結できる
Uber Eats は、シンプルで使いやすい設計になっており、アプリ内でメニュー選びや注文を完結できる仕組みです。クレジットカードや各種電子マネーで事前決済も可能で、注文後も、GPSで配達状況を随時確認できるなど、安心して利用できる利便性も大きなメリットと言えるでしょう。
メリット:配達パートナーの場合
好きな時間に働ける
「配達パートナー」目線から見たUber Eatsのメリットは、何といっても「好きな時間に働ける」ことでしょう。配達パートナーの仕事は、通常のアルバイトとは異なり、都度作業に報酬が発生するフリーランスに近いスタイルです。そのため、例えば「3時間だけ働く」「スキマ時間に配達をこなす」とマイペースに働くことができます。時間はもちろん、配達場所や内容なども選べるため、副業として配達パートナーを始める方も多いようです。
報酬は週単位
また、Uber Eats で行った配達への報酬は週単位で支払われます。月々の給料日を待つ必要がないため、「急な出費が発生した」「ついお金を使いすぎてしまった」といった場合にすぐお金を用意することも可能です。支払い履歴についても、配達パートナー専用のアプリで手軽にチェックできます。
メリット:店舗・事業者の場合
特別な準備不要で配達サービスを開始できる
飲食店などの事業者側が Uber Eats を利用する最大のメリットは、自前の宅配システムがなくても商品を配達できる点です。配達パートナーが宅配業務をサポートしてくれるため、デリバリーサービス開始のためにわざわざ従業員のリソースを割く必要が無くなったのです。
複雑なシステムも必要とせず、「注文を受ける」「商品を用意する」「配達パートナーに商品を届けてもらう」という3ステップの仕組みを導入するだけですぐにサービスを開始できます。飲食店としての登録も数日程度で完了し、自慢の料理をスムーズに届けることができます。
新たな顧客の獲得につながる
これまで宅配サービスを行っていなかった飲食店が、Uber Eats によって新たな顧客を獲得できることも大きなメリットと言えるでしょう。特に近年は、社会情勢の変化により、店舗型のビジネスは苦境に立たされてしまっています。Uber Eats でデリバリーサービスを始めることで、それまで参入できなかったマーケットを開拓し、売り上げ増を見込むことが可能です。
以上のことから、もともと独自の宅配ネットワークを保有しているような大手チェーンはもちろん、個人店などの中小事業者が大きな恩恵を受けられるサービスとも言えるでしょう。
問題点・デメリット
Uber Eats は、「ユーザー・配達パートナー・店舗」それぞれに大きなメリットがあるサービスですが、問題点やデメリットも当然存在します。特に、ユーザーが住所や氏名といった個人情報を、配達パートナーに伝えることで発生するトラブルが懸念されています。
例えば、「注文した商品が届かない」「注文内容が異なる」といったミスの発生時に、通常の出前サービスでは店舗へ直接連絡すれば解決できそうな問題ですが、Uber Eatsでは、配達パートナーとの個人間やり取りが主となるため、場合によっては、注文者側に不利益が生じることもあり得ます。また、配達パートナーの稼働中の事故や、アクシデントなどに対する保証が十分ではなく、店舗やユーザーとのトラブルがたびたび起こっていることも問題点と言えるでしょう。
今後のアップデートで改善されるかも?
前述した問題に対して、すべてが改善されているわけではないものの、Uber Eats側ではさまざまな対策を講じています。
例えば、注文した商品に問題があった場合、アプリから運営へと連絡することで、返金などの対応を受けることが可能になっています。ほかにも、配達パートナーと関わることで起こった安全性に関する問題なども、都度報告できる仕組みが整っています。配達パートナー側・店舗側も同様です。例えば、配達場所に到着したにも関わらず、ユーザーが現れなかった場合には配達義務がなくなるなど、トラブルやアクシデントへの対応策が整えられています。
まだまだ制度上の課題は残っているものの、今後のアップデート次第では既存の問題が少しずつ解決していくのではないかと見られています。近年では、配達パートナーの権利を守るための労働組合も発足され、運営側だけでなく利用者側からも課題解決に向けた動きが行われているようです。
Uber Eats(ウーバーイーツ)の利用方法について
注文方法
Uber Eats の注文方法は非常にシンプルです。
1. 商品、飲食店をアプリやWeb上で検索
2. 注文する商品をカートに入れる
3. 商品を確認してお会計に進む
4. 注文を確定する
画像付きで解説すると、下記のような流れになります。
また、商品が届くまでは、配達パートナーの位置がアプリ上のマップに表示されます。あとどれくらいで到着するのか一目でわかるので、非常に便利な仕組みです。
商品を受け取る方法
「Uber Eats(ウーバーイーツ)」で注文した商品を受け取る方法は下記の通りです。
1.配達パートナーが商品を宅配
2.商品を受け取る
3.現金払いの場合は代金を支払う
なお、Uber Eats の注文時に受け取り方法を設定しておくと、置き配(玄関前に商品を置く)などさまざまな配達方法に対応可能です。備考欄を活用して、例えば「インターホン+置き配」に設定し、商品が到着したことを知らせてもらうこともできます。
例)注文時の備考欄に「配達が完了したらインターホンを押してください」と記載→配達パートナーがインターホンを押し、立ち去った後に商品を回収
支払い方法に関しては「クレジットカード」「LINE Pay」などの対応サービスを利用した事前決済がおすすめです。もちろん現金払いも可能なので、カードを持っていなくてもUber Eatsを利用できます。
料金と対応エリアについて
Uber Eats の利用方法について簡単に整理しました。続いて、実際の利用にあたっての注意点もチェックしておきましょう。
トータル料金に注意
Uber Eats を利用する場合は、商品代金に加えて、変動制の配送料金が発生します。さらに、サービス料など各種手数料もあるので、注文時にいくらになるのかをチェックしておきましょう。
・商品代金の10%にあたるサービス料
・700円未満の注文では+150円の手数料
・配達先によって変わる配送料
・雨の日など、場合によって配送料が高くなることも
稼働状況で注文内容が異なる
「Uber Eats で食べたい商品を注文したのに、オーダーが正しく処理されなかった」といったエラーが発生することがあります。これは、配達パートナーが注文エリアに少ないとオーダーの処理に時間がかかってしまうことが原因です。状況によっては注文自体が不可能になることもあります。また、各店舗の営業時間に注文メニューが左右されるため、早朝・深夜帯の場合にはパートナーの不在なども相まって頼める内容に制限がかかってしまうことも懸念されます。
「対応エリア」を確認すること
Uber Eats は日本全国どこでも利用できるわけではなく、対応エリアが決められています。
【対応エリア例】
東日本…東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県、宮城県など
西日本…大阪府、兵庫県、京都府、広島県、福岡県など
上記の都道府県でもすべての地域で対応しているわけではなく、同じ市区町村でも場所によってはサービスを利用できない場合もあります。配達エリアは徐々に増加しつつあるものの、地方などではまだまだ十分に普及が進んでいないとされています。自分の住んでいる場所が配達エリア内かどうかを知りたい方は、公式サイトの対応エリアページで検索してみてください。
クーポン・キャンペーンについて
Uber Eats では、新規ユーザーや既に利用中のユーザーなど、さまざまな層に向けて数多くのクーポンやキャンペーンを展開しています。その内容は、エリアや店舗によっても異なりますが、多くの場合、何らかの特典を受けることが可能です。
例えば、初回登録時に使える「注文の割引」や「配送料の減額サービス」を受けられるものや、新規ユーザーを招待すると適用されるもの、あるチェーンで特定の条件を満たすと適用されるものなど、その内容はさまざまです。
「プロモーションコード」で割引適用を
アプリ上からも、キャンペーン情報は随時発表されているため、気になる方はチェックして、お得に利用してみてください。なお、クーポンやキャンペーンの割引情報は、すべて「プロモーションコード」という特定の文字列で配信されます。適用はアプリのメイン画面から「プロモーション」を開き、「プロモーションコードを追加する」を選択してコードを入力するだけでOKです。
ヘビーユーザーには「Eats パス」がおすすめ
すでに Uber Eats を日々利用している方におすすめなのが、Uber Eats のサブスクリプションサービス「Eats パス(イーツパス)」の利用です。
月額980円で、1200円以上の注文にかかる配送手数料が何度でも無料になる内容となっており、およそ数百円程度かかる配送コストを定額化することができます。毎週のように Uber Eats を利用している方にとっては、契約することで確実にお得になるサービスです。ただし、1200円を下回る場合には配送手数料が必要となり、またエリアによっては対象外となってしまうことに関してはご注意ください。
Uber Eats と出前館、どっちがおすすめ?
「Uber Eats(ウーバーイーツ)」と比較されることが多いデリバリー・宅配サービスに「出前館」があります。どちらがおすすめなのか気になる人向けに、比較表を作成しました。
【比較表】
Uber Eats | 出前館 | |
配送料 | 変動制 | 固定制 |
配達エリア | 広い | 少し狭い |
店舗数 | 多い | 普通 |
ポイント制度 | なし | Tポイント |
上記の表を分析すると、配送料やポイントを気にしないのなら「Uber Eats(ウーバーイーツ)」がおすすめです。しかし、好きな飲食店が配達エリアにあり、経済的にデリバリー・宅配サービスを利用したいなら出前館がぴったりになります。
まとめ
今回は、今話題の宅配サービス「Uber Eats(ウーバーイーツ)」について解説しました。特に覚えておいてほしいポイントは「宅配サービスがない飲食店も対象」「自宅以外にも配達してくれる」「配送料金は別途変動制」の3つです。従来の宅配サービスと比較して柔軟性が高い内容になっており、スマートフォンひとつで、さまざまなことができる現代社会を象徴するサービスと言っても過言ではないでしょう。
新型コロナウイルスの流行によって外出を自粛せざるを得ない状況の今こそ、デリバリー・宅配サービスを活用してより便利で豊かな「おうち時間」を過ごしてはいかがでしょうか。