一般的に「高い」「予約が面倒」というイメージのある新幹線ですが、あるサービスを利用するだけで手軽かつお得になることをご存じでしょうか。「スマートEX」と名付けられた本サービスは、スマホとクレジットカードさえあれば誰でも利用することができます。3連休が近づいてきた今だからこそ、本記事を参考してお得で快適な新幹線の旅を楽しんでください。
スマートEXは交通系ICカードで利用できる
スマートEXとは新幹線のネット予約サービスのことです。東京~博多間を東海道・山陽新幹線が対象になっており、スマホやパソコンからチケットを手に入れることができます。
最大の特徴は、何といっても「交通系ICカードで新幹線に乗車できる」ということ。チケットレス乗車をコンセプトに掲げているスマートEXでは、発券のために窓口に並ぶ必要がありません。
【乗車方法の比較】
- 通常:券売機や窓口で乗車券を購入する必要がある
- スマートEX:登録した交通系ICカードのみ
在来線から新幹線への乗り換え時も、交通系ICカードを改札機にタッチすればOK。「急がないと発車に間に合わない」という時でもスマートEXなら安心です。
ただ注意点として、2名以上で新幹線を予約する場合はチケット(きっぷ)を発行する必要があります。お子様連れの場合もチケットレス乗車はできないので要チェックです。
利用可能な交通系ICカード
スマートEXで利用できる交通系ICカードは全部で10種類あり、具体的に下記の通りになります。
【利用できる交通系ICカード】
- Suica
- ICOCA
- PASMO
- Kitaca
- manaca
- TOICA
- PiTaPa
- はやかけん
- nimoca
- SUGOCA
主要な交通系ICカードなら基本的に利用できるので、「私のカードは使えないかも」といった心配はありません。ちなみに、モバイルSuicaも交通系ICカードとして利用できます。
スマートEXの「早特商品」で運賃もお得
チケットレス乗車以外にもスマートEXのメリットは存在し、代表例は運賃がお得になる「早特商品」です。早特商品とは簡単に説明すると「事前予約で運賃がお得になる」というサービスで、具体的な内容は下記の通り。
【早特商品】
商品名 | 対象の列車・設備 | 条件 |
EX早特21 | 乗車駅を朝6時台、昼11~15時台に出発する「のぞみ」の普通車(指定席のみ) | 乗車21日前までの予約 |
EX早特 | 「のぞみ」の普通車(指定席のみ)、グリーン車 | 乗車3日前までの予約 |
EXこだまグリーン早特 | 「こだま」のグリーン車(指定席のみ) | 乗車3日前までの予約 |
例えば、EX早特21の場合、「東京・品川」から「新大阪」までの運賃が約3,500円もお得になります。また、EXこだまグリーン早特のように、「のぞみ」以外の新幹線でも早特商品はしっかりとラインナップ済み。
他にも「EXグリーン早特」「EXのぞみファミリー早特」「EXこだまファミリー早特」なども用意されているので、普通に新幹線のチケットを購入するよりも圧倒的にお得になります。
お得なのに年会費無料
「早特商品」のようなサービスがあると「年会費とか必要なんでしょ?」と思う人もいますが、スマートEXでは無料です。つまり、いつも通り新幹線のチケットを購入するよりも、スマートEXの「早特商品」を購入した方が確実にお得になるということになります。
まさに「知っているか知らないか」「利用するか利用しないか」で損得がはっきり出るサービス。
参考までに、今月の3連休初日の1月11日(土)に「EXのぞみファミリー早特」での料金は下記の画像のようになります。
スマートEXの登録にはクレジットカードが必要
スマートEXでの登録にはクレジットカードが必要です。
具体的な流れとしては、公式サイトの「会員登録」画面にメールアドレスを入力し、個人情報を入力。その後クレジットカード情報を入力し、交通系ICカードを登録すれば完了します。
まとめ
今回はスマートEXについて解説しました。東海道・山陽新幹線のチケットをネットで予約できるサービスで、スマホやパソコンから利用できます。
最大の特徴は「チケットレス乗車」になっており、交通系ICカードがあれば在来線からの乗り換えも簡単。「早特商品」といったお得なサービスも用意しているにもかかわらず、年会費は無料になっています。
年明け1発目となる3連休が控えていますが、今なら「早特商品」にも間に合う可能性があるので、「新幹線を利用する予定がある」「気分転換に旅行したい」という人はせひスマートEXを活用してください。
◆平本良太
クレジットカードやキャッシュレス決済の最新情報に明るいWebライター。ファッションやグルメを中心にトレンド記事も手がける。