「AIって何に使えばいいの?」「Excelの関数が苦手で…」そんな悩みを抱えるビジネスパーソンにとって、『Microsoft Copilot(マイクロソフト・コパイロット)』は強力な味方になります。でも、料金プランが複雑で、どう始めればいいのか分からない方も多いはずです。この記事では、Copilotの基本から日本での利用料金、実務での活用方法まで、一気にご紹介します。
『Microsoft Copilot』って何?――副操縦士のように働くAIアシスタント

『Microsoft Copilot』は、マイクロソフト社が提供するAIアシスタントです。もともと「BingAI」という名称でしたが、「ユーザーが操縦士(パイロット)であり、AIは副操縦士(コパイロット)である」という概念を打ち出して、より使いやすい形に生まれ変わりました。
ChatGPTが2022年末に登場して生成AIブームが訪れましたが、多機能すぎて使いこなすのが難しいという声も多くありました。そこでマイクロソフトは、WindowsやOfficeソフトと合体させることで、仕事や暮らしにAIを導入しやすくしたのです。

Windowsを使っていれば、タスクバーやMicrosoft Edgeのサイドバーにコパイロットのアイコンが表示されているので、簡単に使用を開始できます。書きたいテーマと文章のノリを伝えると、それなりのクオリティの文章をすぐに返してくれますし、DALL-E 3を用いた画像生成まで可能です。
ただし、AIは求めることを100%実現できるわけではありません。日替わりで来るアシスタントや新規に来たインターンに仕事を指示するイメージで、的確な指示(プロンプト)を複数回丁寧に行うことで、かなりのクオリティに仕上げることができます。

左から2番目!
個人向けCopilotを活用するための費用は?
『Copilot』には無料版と有料版があり、用途によって選ぶべきプランが異なります。ここでは、日本で利用する際の料金体系を整理してご紹介します。
無料版『Microsoft Copilot』(月額0円)
無料版は、もともとBingAIが行っていた生成系AI機能を利用できます。最新のWeb情報を反映した回答作成や、画像生成、文章作成など、基本的なAI機能を無料で使えます。ただし、Word、Excel、PowerPointなどのMicrosoft 365アプリとの連動はできません。
有料版(月額2,130円/2,740円)
個人で利用する場合、2025年1月からは、『Microsoft 365 Personal』(月額 税込2,130円)と『Microsoft 365 Family』(月額 税込2,740円)にもCopilot機能が追加され、Word、Excel、PowerPointなどのアプリ内でCopilotを利用できるようになりました。月初に60AIクレジットが割り振られる仕組みになりました。1アクションにつき1クレジットが消費されます。
Excelでの実務活用――関数を覚えなくても大丈夫

ビジネスパーソンにとって、Excelは日々使うものの、関数や数式が苦手という方は多いでしょう。『Copilot』を活用すれば、そんな悩みから解放されます。
Excelで『Copilot』を起動すると、右側にメニューが表示されて、チャットボックスが現れます。「最も粗利の多い商品を教えて」といったプロンプトを入力すると、大量のデータの中からAIが候補をピックアップしてくれます。データ量が多い時は、並び替えなどの手間をかけずに済むため、業務効率が大幅に向上します。
Microsoft公式の調査によると、『Copilot』を活用することで、データ分析作業の時間が平均65%削減されたという結果も出ています。「合計した数値を分析してグラフ化して」などの指示を送るだけで、関数を覚えなくても高度な分析が可能になります。

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具体的には、数式の作成、既存の数式を解析、数式のエラー修正、テーブルの強調・フィルタ・並び替えなどの加工、データの分析、データのグラフ化といった作業をサポートしてくれます。
Word、PowerPointでも大活躍のCopilot
『Copilot』は、Excelだけでなく、WordやPowerPointでも活躍します。Wordでラフに書いた文章をビジネスに適した形に書き換えてくれますし、PowerPointでは見た目が洗練されたプレゼン資料を短時間で作成してもらえます。

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Microsoft 365アプリと連動させることで、メール、チャット、ドキュメント、会議といった業務のコンテキストをAIが理解し、より的確なサポートを提供してくれます。Microsoft Teamsとの連携では、会議のリアルタイム要約や分析情報も得られるため、議事録作成の手間も削減できます。
まずはMicrosoft Copilot「無料版」から始めてみよう

「いきなり有料版を契約するのは不安」という方は、まず無料版の『Microsoft Copilot』から始めてみましょう。Windowsのタスクバーやブラウザから簡単にアクセスでき、基本的なAI機能を試すことができます。
ただし、誤答する可能性も無視できないので、ビジネスで使用する場合はソース(出典元)を確認し、内容を調整する必要があります。地頭は優秀なので、的確な指示を複数回丁寧に行えば、かなりのクオリティに仕上げることができます。
AIはあくまでアシスタントであり、指示待ちの存在です。「ユーザーが操縦士」という意識を持って、上手に活用していきましょう。
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