絵画や彫刻など、名だたる美術品は国内外の美術館に点在して展示されている。あちこち鑑賞して回るのは大変な苦労だ。実物を見ることに意義があるというのもわかるが、「e国宝」、「Google Arts & Culture」、「Creative Park」などのアプリを利用するのも手だ。自分の好きなときにゆっくりと鑑賞してみよう。
日本の国宝のほか、国内・海外の美術館の収蔵品を無料で鑑賞できる!
絵画や彫刻など、名だたる美術品は国内外の美術館に点在して展示されているため、あちこち鑑賞して回るのは大変な苦労だ。実物を見ることに意義があるというのもわかるが、アプリで鑑賞すれば、好きなときにじっくりと美術品を堪能することができる。
e国宝提供元:独立行政法人国立文化財機構
●iPhone ●Android
「e国宝」は、国立文化財機構の公式アプリ。東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館の4館が所蔵する約1000点の国宝と重要文化財を鑑賞できる。
国宝および文化財は「絵画」「書跡」「彫刻」などの分野から探せるだけでなく、キーワード検索も可能。
各画像は二本指で拡大表示が可能で、細かな造形もしっかり堪能できる。
「i」ボタンをタップすると、作品の解説文が読めるし、お気に入りの作品はブックマークしておけるため、いったん鑑賞を中断しても、後ですぐに呼び出せる。
国立博物館の貴重な品をじっくり見られる
展示では決して見ることができない彫刻の背面や裏面も拡大して鑑賞できる。
長文の説明もアプリならゆっくり読める。不明な箇所はスマホですぐ検索可能。
Google Arts & Culture提供元:Google LLC
●iPhone ●Android
国内を飛び出して世界の展示を見ることも、アプリなら簡単。「Google Arts & Culture」は世界70ヵ国の美術館、博物館、ギャラリー、協会が1200以上参加しているサービスだ。
実際に訪れることが難しい歴史的な建造物でも、画面上で鑑賞できる。
作品は、時代や色で検索できるが、アプリが用意したガイドツアーで鑑賞するのも楽しい。日本語の説明文がない場合も、翻訳ボタンをタップすれば翻訳される。
さらに、「Art Projector」機能では、AR(拡張現実)により、実際のサイズで目の前にあるかのように作品を表示してくれる。
VR(仮想現実)動画もあり、リアリティ満点の美術品が見られる。
世界の美術品がまるで目の前にあるよう!
スワイプしていくと、説明文を該当箇所のズーム機能付きで読める。
「Art Projector」では、ARにより、実際に見ているかのように鑑賞できる。
Creative Park提供元:Canon
「Creative Park」は、はがき素材や季節に合わせた部屋飾りの素材などが配布されているキヤノン運営のサイト。会員登録の必要もなく、無料で質の高いイラスト素材が入手できるので、ぜひ活用すべきだ。
中でも、メトロポリタン美術館やワシントン・ナショナル・ギャラリーなどで展示されている世界の名画が入手できる点が注目度大。すべてクレジット表示不要で利用できる。
このサイトには、西洋画は69点、日本画は100点公開されており、アーティスト名での検索も可能だ。
お気に入りの名画の画像があったらダウンロードし、スマホからプリンターにアクセスして印刷しよう。推奨用紙も表示されているので、参考にできる。
印刷した作品を好みの額縁に入れて飾れば、生活空間がワンランクアップすること間違いなしだ。
新たな素材が追加されることもあるので、チェックしてみるといい。
「Creative Park」では、日本および世界の名画の画像ファイルをダウンロードでき、印刷も可能
ブラウザーで「Creative Park」にアクセス。印刷したい画像を探す。
「ダウンロード」ボタンを押して入手した画像をプリンターで印刷できる。
☝️ひとことアドバイス
手持ちのプリンターが、無線LAN対応機であることが必須!
◆解説/鈴木朋子(ITライター)
※価格は記事作成時のものです。