13型としては世界最小クラスとなる、コンバーチブル型2in1(ツーインワン)パソコンをテストした。直販サイトの注文時にCPUやメモリー、ディスプレイなどをカスタマイズできる。4Kの有機ELディスプレイや、LTE対応モデルも選択可能。バング&オルフセンと共同開発の内蔵スピーカーがすごい!
今回のテストアイテムはこちら日本HP HP Spectre x360 13
直販価格:18万2600円~(パフォーマンスモデル)
●プロフィール
13型としては世界最小クラスとなる、コンバーチブル型2in1(ツーインワン)パソコン。直販サイトでは、注文時にCPUやメモリー、ディスプレイなどをカスタマイズできる。4Kの有機ELディスプレイや、LTE対応モデルも選択可能。
SPEC
【パフォーマンスモデル】●OS/Windows10 Pro●CPU/インテルCore i7-1065G7プロセッサー●ディスプレイ/13.3型ワイド(1920ドット×1080ドット)●メモリー/16GB●ストレージ/SSD(1TB)●無線LAN/IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)●インターフェース/USB3.1 Gen1×1、USB Type-C 3.1 Gen2×2、ヘッドホン出力/マイク入力コンボポート×1●バッテリー駆動時間/最大22時間●サイズ/幅307mm×高さ18.5mm×奥行き194.5mm●重量/1.24kg
デザインがよく、作業もサクサクこなす
筆者が愛用する11型のモバイルパソコンと比較すると、奥行きはほぼ同寸で、幅が約2センチ長い。それでいて画面サイズは2インチ大きい13.3型なので、そのコンパクトさに驚く。だが、手にすると一般的な13型モデルの重さ(1.24キロ)なので、ちょっとした違和感を覚える。
デザインにも凝っていて、本体の側面は丸みや平面のない処理が施され、ボディはアルミ削り出し。手に取っただけで高級感が伝わってくる。テスト機の仕様は、CPUがCore i7、メモリー16Gバイト、ストレージは1TバイトのSSD、フルHD液晶ディスプレイを組み合わせた「パフォーマンスモデル」で、性能面でも高級機だ。
■ボタンや端子の配置にも凝ったボディ
スペックが高いので、文書作成やネットの利用、写真のレタッチなどは難なくこなせる。一日中使い続けていても、特段、発熱が生じることもなく、どんな作業もサクサクと行えた。外部グラフィックチップこそ搭載していないが(プロセッサーに内蔵)、家庭向けの動画編集ソフトを使っても、不満なく利用できる。
内蔵スピーカーの音が非常にクリア
2in1モデルなので、画面はタッチパネル仕様。専用のスタイラスペンが付属していて、手書き入力も可能だ。ペンの追従性もよく、写真のレタッチはもちろん、絵を描く用途にも十分使える。
■専用スタイラスペンが付属
フルHD液晶モデルの場合、バッテリー駆動時間は最大22時間(カタログ値)。打ち合わせに持ち出して、3時間ほど液晶をつけっぱなしでネット検索などを行い、さらに動画配信で映画を1本見ても、40%程度残っていた。
特筆すべきは、バング&オルフセンと共同開発の内蔵スピーカー。非常にクリアで奥行き感があり、今まで使ったパソコン内蔵スピーカーの中で最高の音質だと感じた。
おすすめ度…A
11型クラスの本体に13型画面を搭載。性能もデザインも、大きな不満はない
ココが〇
性能面も、デザイン面も大きな不満はなし。価格もリーズナブルだ。有機ELの4KディスプレイやLTE対応など、カスタマイズの幅も広い。
ココが✕
本機に限らないが、コンバーチブルの2in1モデルは重い機種が多い。駆動時間との兼ね合いだろうが、もう1割程度は軽くなるといい。
※価格は記事作成時のものです。
文/福多利夫(フリーライター)