コンセントには二つの穴(電気がやって来る『ホット』、帰って行く『コールド』)があり、厳密には役割が異なる。壁のコンセントは左側の穴が長く、コールドに設定されている。オーディオの基本テクとして、コールドは重要な意味を持っている。今回は、AV評論家に詳しい解説をお願いした。

あなたの疑問にズバリお答え!
コンセントの穴の長さが左右で違うのは?

読者から質問

コンセントの差し込み口の穴の長さが左右で違うのが、オーディオの再生に関係していると聞きましたが、どういうことでしょうか? また、その効果は大きいですか?(I.Tさん 東京都 79歳)

専門家の回答

編集部:
この質問は、AV評論家の鴻池賢三さんに聞きましょう。

専門家:
「確かに、コンセントには二つの穴があり、厳密には役割が異なります。一方は電気がやって来る『ホット』、もう一方は電気が帰って行く『コールド』と呼びます。ルールとしては、壁のコンセントは左側の穴が長く、こちらがコールドに設定されています。一般的な家電を利用する際はコンセントの方向を気にしなくていいのですが、オーディオではコールドが重要な意味を持ちます。その理由は、機器内で発生する電気的なノイズを、このコールド側を通じて大地(アース)に逃がすよう設計することが多いからです。機器のプラグのアース側を、コンセントのコールドに合わせることで、音質の向上が期待できるのです。

音質の向上効果やその度合いは、オーディオ機器のグレードやユーザーの関心度などにもよるので一概にはいえませんが、オーディオマニアが静かなリスニングルームで真剣に耳を傾けると、透明感や立体感の差として体感できるはずです。裏を返すと、オーディオに関心のない方がリビングで聴き流すような場合、違いはわからないでしょう。そのため、ご質問の『効果』の度合いについては、一般論として『ごくわずか』が正しい表現だと思います。

しかしながら、オーディオマニアにとって、この『ごくわずか」な差は、非常に大きな意味を持つ可能性があります。高価な機材に加え、コンセントボックス、電源ケーブルなど、隅々まで投資をしている場合、コンセントの向きによる差を数十万円分に感じるかもしれないからです」

編集部:
なるほど。やはり、正しい方向で差すのがいいんですね。

専門家:
「そうです。なお、ルールとしては、壁のコンセントでは左側の穴がコールドに設定されますが、工事時のミスが多く、逆になっていることもままあります。確実に調べるには、検電ドライバーの利用をおすすめします。ホームセンターなどで数百円で購入でき、差し込んで光る側がホット、光らない側がコールドと、一目瞭然です。

また、機器側のグランド(コールドに接続する側)は、AV機器の場合、ケーブルに白い線または文字が印刷されている側です。あるいはブレードの周辺にWまたはNの刻印が目印になります。なお、極性が管理されていない機器もあるほか、高級オーディオでは、極性を判定し、内部で自動切り替えするものもあります。

画像: BD(ブルーレイ)レコーダーの電源ケーブル 白い線がグランド側(コールドに接続する側)となる。

BD(ブルーレイ)レコーダーの電源ケーブル
白い線がグランド側(コールドに接続する側)となる。

コンセントの方向を整えるのはオーディオの基本中の基本のテクニックで、しかも無料。ぜひ、気にしていただければと思います」

編集部:
私もオーディオ好きなので、とても勉強になりました。ありがとうございました!

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