富士フイルム「X-T200」について詳しく解説する。フィルムカメラが好きな人なら本機も気に入るのではないかと思う。プロ、ハイアマチュアにも人気の”富士フイルムの色”を試してみたい入門者にはおすすめ。
マッチングのいい交換レンズが少ないのが残念
ミラーレス
APS-C
富士フイルム
X-T200
●実売価格例:9万8740円(標準ズームキット)
●サイズ・重量/幅121.0mm×高さ83.7mm×奥行き55.1mm・370g
レンズマウント | 有効画素数 |
---|---|
富士フイルムX | 2424万 |
AF測距点 | 最高感度 |
117点 | ISO 5万1200 |
最高連写速度 | 撮影可能枚数 |
8コマ/秒 | 270枚 |
見た目はクラシックだが操作系は現代的。電子ジンバルが手持ち動画に威力を発揮
X-T4同様、一眼レフのような外観のエントリーモデル。見た目はクラシックカメラふうだが、操作系は現代的なもので、上面の二つの電子ダイヤルで露出などのコントロールが行える。
バリアングル式の液晶モニターは3.5型のワイドタイプで動画撮影にはピッタリだ。手持ちでの動画撮影時のブレを軽減する電子ジンバル機能を初搭載。歩きながらの撮影でも揺れが気になりにくいのが見どころとなっている。
センサーは、有効2424万画素のローパスフィルターあり仕様。実写はキットレンズのXC15〜45ミリで行った。低コストタイプのレンズだけに絞り開放時には甘さもあるが、全体的には悪くはない描写。発色などは、X-T4同様の自然で落ち着いた印象だ。高感度の画質も不満はない。
AFも、X-T4同様に117点のハイブリッドだが、レスポンスの面では上位モデルに譲る印象。連写は、8コマ/秒とまずまず。ただ、連写ブラケット(自動的に露出を変えながら複数枚撮影する機能)で撮った直後は、しばらくの間、画面が真っ暗になって操作できなくなるのが気になった。
交換レンズは多彩だが、小型・軽量な本機にマッチする選択肢があまり多くないのが惜しい点だ。
■金属の細かなテクスチャーや質感、空の青さなどをきれいに表現
■採点表
基本画質 | 高感度画質 |
---|---|
★★★ | ★★★★ |
AF・連写 | ボディの作り |
★★★ | ★★★ |
先進機能 | レンズラインアップ |
★★★ | ★★★★ |
■こんな人におすすめ!
フィルムカメラが好きな人なら本機も気に入るのではないかと思う。プロ、ハイアマチュアにも人気の”富士フイルムの色”を試してみたい入門者にはおすすめだ。
※価格は記事作成時のものです。
■解説/北村智史(カメラライター)