【Zoomの不正アクセス対策】ビデオ会議のハッキングを防ぐ方法は?

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テレワークの急増で大活躍しているのが、ネットを利用したビデオ会議システム。とりわけ人気なのが「Zooom」だ。人気であればねらわれて事件が起こるのも世の常。最新のバージョン(5.0)では、不正アクセスされる可能性はかなり低くなっているが、セキュリティの設定が大切だ。

毎日のように起こるネットがらみの事件。注目の事例を紹介するとともに、その対策も解説していこう。

解説者のプロフィール
福多利夫(ふくた・としお)
デジタル関連のフリーライター。インターネット以前のパソコン通信時代からのネット民。家電製品協会認定の家電総合アドバイザーでもある。

あなたもねらわれている!?ネットの“アブない”事件簿

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、テレワークを実施している会社も多いと思う。テレワークの急増で大活躍しているのが、ネットを利用したビデオ会議システムである。とりわけ人気なのが、パソコンでもスマホでも手軽に参加できる「Zoom」で、テレワークを離れ、オンライン飲み会にも利用されている。人気のサービスがあれば、そこをねらう事件が起こるのも世の常。Zoomを使ったビデオ会議中に、事件が続発した。中でも、Zoom爆撃などといわれ、本来ビデオ会議に出席する資格のない第三者が、不正アクセスで会議に紛れ込み、画像共有機能を使って会議に無関係で不快な画像を出席者の画面に表示させる事例が目立った。これらは、主に従来版Zoomのセキュリティの甘さを突いた攻撃で、最新のバージョン(5.0)では、不正アクセスされる可能性はかなり低くなっている。

また、特にパソコンでは、導入時にも注意が必要。公式サイト以外からZoomをインストールすると、一緒にマルウエア(不正かつ有害な動きをするプログラム)やマイニングアプリ(他人のパソコンを使って仮想通貨を採掘するプログラム)が無許可でインストールされる事例もある。公式サイト以外からは、絶対にアプリをインストールしてはいけない。

■Zoomのサイトでも対策を公開

画面は、Zoom(https://zoom.us/)。

■Zoomではセキュリティの設定が大切

処方箋

ビデオ会議用アプリは、継続的にセキュリティ機能が強化されているので、常に最新バージョンを使用すること。ファイル共有やチャットなど、会議に不要な機能はオフに。会議に参加するためのURL、IDやパスワードは、第三者の目に触れないように厳重に管理したい。


今回のネットのアブない事件簿
「 Zoom利用中にビデオ爆撃」

例えば、ある大学ではオンライン授業で「Zoom」を利用中に、部外者が不正アクセスして授業と無関係な画像(わいせつな画像など)やメッセージを参加者の画面に表示するといった事例が発生。犯人は、会議を妨害して楽しむ愉快犯であることが多いが、情報漏洩など深刻なトラブルに発展するおそれもある。

■解説/福多利夫
■イラスト/早川修

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