【ビデオのデジタル化】アナログ映像のダビングはDVDとBDどちらがいい?保存環境も重要

家電・AV

映像の品質ではBDのほうが優れている。ただしBDといえども、紫外線や湿気、高温には弱いので、通気のよい冷暗所で、直射日光にさらさないよう、ケースに入れて保存することが基本だ。また、大事なコンテンツは、複数枚にダビングしておくといった対策もしておきたい。

ビデオ映像はDVDにするか、BDにするか?

読者からの質問

アナログ映像(ビデオテープ)のダビングについて。DVDとBD(ブルーレイディスク)では、映像の品質、またはメディアの保管において違いがありますか? また、DVD録画したものを再生したところ、再生不良になります。デジタルも劣化するのでしょうか?(T・Mさん 広島県 70歳)

編集部:
これは、レコーダーに詳しいAVライターの鳥居一豊さんに聞きましょう。

専門家の回答

専門家:
「アナログ映像をレコーダーにダビングしてデジタル化する場合、規格上、DVDにはMPEG-2形式で、BDにはMPEG-4 AVC形式で記録されます。MPEG-4 AVCは圧縮効率が2倍に向上しているので、同じアナログ映像でも、画質には差が出ます。

つまり、BDのほうが映像の品質では優れているといえます。

ただし、これはパナソニックソニーのアナログ入力装備モデルの例で、その他のメーカーのBDレコーダーでは、アナログ入力はMPEG-2でしか取り込めないため、BD/DVDともMPEG-2記録になってしまうので、この点には注意が必要です。

さらにいうと、現行のパナソニックとソニーのBDレコーダーは、アナログ映像/音声入力端子を持つモデルがごくわずかしかないので、これからBDレコーダーを購入する場合は、店頭在庫か中古品で、アナログ映像/音声入力端子を装備した製品を探す必要があることも覚えておきましょう」

編集部:
まず、映像の品質において、BDとDVDには差があるということですね。

専門家:
「次に、メディアの保管について。映像を記録したディスクの寿命ですが、BD、DVDともにおよそ10〜100年(理論値)といわれています。デジタル信号は劣化しませんが、ディスクの経年変化(傷や汚れ、湿度や紫外線による変質)で、信号の読み取りができなくなってしまうのです。特に、安価なDVDメディアに多い海外製のノーブランド品は、品質が悪く、数年で再生できなくなるものも少なくないようです。

BDはDVDに比べると、信頼性や耐久性を高める技術が盛り込まれています。ノーブランド品が出回ることも少なく、ブランドによる品質の差もほとんどありません。そのため、DVDよりも再生不良が生じる割合は少ないといえます。

なお、DVDもBDも、10年を超える長期の保存では、再生不良が生じる可能性はあります。それを防ぐには、きちんとした環境で保存することが重要。

まず、ディスクはDVDよりもBDを使うこと。BDといえども、紫外線や湿気、高温には弱いので、通気のよい冷暗所で、直射日光にさらさないよう、ケースに入れて保存することが基本。また、大事なコンテンツは、複数枚にダビングしておくといった対策も有効でしょう」

編集部:
保存場所の環境も大切ということですね。了解しました。ありがとうございました!

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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