【新幹線半額】JR各社の早期ネット予約がお得!期間・買い方・予約時の注意点まで詳しく解説

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JR東日本、JR西日本、JR北海道の3社は「新幹線が半額」になる切符のネット予約を開始した。列車、席数、区間が限定されているとはいえ大サービスのキャンペーンだ。時期によっては売り出し直後に完売する可能性もあるので、検討中の人は早めに手続きをすることをおすすめする。JR東日本(JR北海道を含む)の「お先にトクだ値スペシャル」と、JR西日本の「eチケット早得21」それぞれの予約手順を紹介する。

JR東日本

JR東日本(JR北海道を含む)の「お先にトクだ値スペシャル」

JR東日本とJR北海道は「お先にトクだ値スペシャル」というキャンペーンをやっている。
JR北海道の申し込みの窓口はJR東日本のサイトに一体化しているので、実際にはJR東日本とJR北海道の合同キャンペーンと考えればいいだろう。

キャンペーンの内容はいくつかあるが、メダマとなっているのは20日前の予約で新幹線の料金が半額になるもの。列車・席数・区間が限定されているというものの、運賃や新幹線特急券だけが半額になるのではなく、運賃と指定席の新幹線特急券の合計が半額になるとなる大サービスである。
このキャンペーンを利用するための、条件を詳しく見ていこう。

パソコン・スマホ・携帯電話(ガラケー)でのみ利用できる

このキャンペーンは、パソコン、スマホ、ネット接続できる携帯電話(ガラケー)でのみ申し込み可能。駅の「みどりの窓口」に直接出向いても申し込めないので注意したい。

「えきねっと会員」限定のキャンペーン(クレジットカード必須)

今回のキャンペーンを利用するには、JR東日本の「JR券申込サービス」である「えきねっと」の会員になる必要がある。会員登録はパソコン、スマホ、ガラケーのいずれかで無料で行えるが、会員情報として登録する「メールアドレス」と「クレジットカード」が必要となる。

・ネットにつながるパソコンかスマホかガラケー
・ネットにつながる端末で受信できるメールアドレス
・クレジットカード

以上の3点をもっていれば、新幹線に半額で乗れるわけだ。なお、JR東日本区域外に住んでいる人でも、えきねっと会員になれる。

えきねっと会員登録では、ICカード登録もしておきたい

えきねっとの会員登録の途中で入力を促される「ICカード情報」とは、Suicaなどの交通系ICカードの情報のこと。交通系ICカードに記載されている「JE」などの英字2文字と数字15文字で構成される情報を入力する。iPhoneなどのスマホに交通系ICカードを登録している人は、Suicaアプリなどで使いたいICカードの詳細情報を開けば、番号が記載されている。

ここでICカード情報を登録しておくと、交通系ICカードを使ってえきねっとで申し込んだ切符を発券せずに、改札を通過できる「えきねっとチケットレスサービス」を利用できる。
交通系ICカードを持っていない、いま手元になくて番号がわからない、という場合は、「いまは登録しない」を選択すればいい。登録しないままでも切符の申し込みはできるし、会員登録後に会員情報の更新メニューで交通系ICカードを登録することもできる。

<えきねっとの会員登録の手順>

(1)「はじめての方会員登録」をタップ

(2)「会員登録(無料)する」をタップ

(3)メールアドレス等を登録する

(4)自分のICカード情報を入力する

列車・座席・区間・期間が限定

半額となる「トクだ値スペシャル」は、列車・座席・区間・期間が限定になっている。列車は新幹線のほぼすべての列車が対象。座席は普通指定席で、この二つについてはさほど困ることはない。
注意したいのは「区間」である。

例えば、「東北新幹線のはやぶさ・はやて」で、東京近郊から乗車したい場合、乗車駅は東京・上野・大宮の3駅限定で、降車駅も盛岡、新青森、新函館北斗の3駅限定になっている。つまり東京→仙台といったきっぷは割引対象になっていないわけだ。
割引ができる期間も決まっている。新幹線の路線・列車によって期限は異なるが、多くの場合は2021年3月31日乗車分まで。北陸新幹線のかがやきとはくたかは、本年の9月30日乗車分までとなっている。
どの路線で、どの区間がいつまで割り引き対象で、割り引き後の料金がどのくらいかは、えきねっとのトクだ値スペシャルのページで簡単にわかるようになっている。

お先にトクだ値スペシャルのサイト

www3.eki-net.com

割り引きになる区間が限定されている。近場は割り引きにならない。

運賃・新幹線特急券込みの総額がおよそ半額になる

申し込みは乗車日の20日前・午前1時40分まで

トクだ値スペシャルは、早期予約割引なので、申し込み期間にも制限がある

申し込みは「乗車日1ヶ月前の午前10時00分から乗車日20日前の午前1時40分まで」となっている。人気の路線や、混雑しそうな時期は、売り出し直後に完売する可能性もあるので、申し込みはとにかく早くやるにつきる。

「新幹線eチケットサービス」で申し込み

実際に、半額の新幹線チケットを入手するには「新幹線eチケットサービス」で申し込みする必要がある。

手順としては、

(1)えきねっとのサイトにアクセスし、ログインする
(2)「JR券申込」に移動
(3)「きっぷの予約申込」の「新幹線」の中から、目的の新幹線を選択する。
(4)乗りたい新幹線の日時・乗車駅・降車駅を選択する
(5)提示された新幹線の号の詳細を開き「新幹線eチケット(トクだ値)」に「トク50」があれば、それを予約する

となる。

半額(トク50)になる「トクだ値スペシャル」は枚数限定なので、(5)の画面に「トク50」がない場合は、売り切れとなる。なるべく早く予約するのがいい。

新幹線eチケットサービスの画面には「トクだ値」対象外の新幹線路線(例えば東海道新幹線など)も表示されるので、間違って対象外の新幹線を買わないように注意したい。

ここでは、手順としてiPhoneを使った場合の画面を掲載している。Androidスマホの場合も、画面デザイン、操作は同じとなる。パソコンの場合は画面デザインが異なるが、項目名などは共通している。

(1)えきねっとのトップ画面からログインする

(2)「JR券申込」をタップする

(3)乗りたい新幹線の路線を選択する

(4)乗りたい日、だいたいの出発時刻、乗りたい駅、下りたい駅を選択する

(5)乗りたい新幹線の号の詳細情報を開き「トク50」があれば、それを予約する

切符の受け取りは、一部の駅で。やっぱりチケットレスが便利

申し込みした新幹線の切符は、

・JR西日本の指定席券売機、みどりの窓口、びゅうプラザ
・JR北海道の指定席券売機、みどりの窓口、旅行センター
・JR西日本のみどりの券売機、みどりの窓口

で受け取り、支払いができる。このときの支払いもクレジットカードに限定されている。

しかし、ネットで切符を購入しておきながら、あとで発券のために出かけるというのも面倒。実際には、新幹線eチケットサービスの購入行程の後半で「利用するICカードの登録」として、自分の交通系ICカードを選択すれば、チケットレス乗車ができるので、これを利用するほうが便利である。

新幹線eチケットサービスで切符を買う場合、申し込み画面の後半でチケットレスで使う交通系ICカードの選択ができる。

在来線や、新幹線30%割り引きなど、ほかにも割り引きはある。

えきねっと画面などを見れば気づくと思うが「お先にトクだ値」キャンペーンには、半額以外に30%割り引きや10%割り引きのキャンペーンも実施されている。

また、JR東日本やJR北海道の在来線特急の割り引き制度もあり、これらを組み合わせれば、新幹線停車駅以外の観光地に行くことも可能。たとえば、新幹線半額を使って北海道の新函館北斗駅まで行き、そこから在来線特急の割り引きを使って札幌にいったり、いま話題の「ウポポイ民族共生象徴空間」にいったりすることも可能だ。

JR西日本

JR西日本の「eチケット早特21」

JR西日本も、新幹線の料金が半額になるキャンペーン「eチケット早特21」を実施している。基本的にJR東日本・JR北海道の「お先にトクだ値スペシャル」と同じ仕組みである。

パソコン・スマホ・携帯電話(ガラケー)でのみ利用できる

JR東日本のキャンペーンも、ネット申し込みによる実施なので、パソコン、スマホ、ネットにつながるガラケーが必須。ネットにつながる端末で受信できるメールアドレスも必須となる。

購入は「e5489」で。クレジットカード必須

JR東日本のネット切符申し込みサイトは「e5489」(イーごよやく)。決済はクレジットカードのみとなっている。会員制のサービスなので、無料の会員登録が必要。会員登録中にメールアドレスも登録する。

▼e5489(イーごよやく)

対象は北陸新幹線のみ

割り引きになる列車、席数、区間、期間が限定されているのは、JR東日本・JR北海道のキャンペーンと同じだが、対象となる新幹線が北陸新幹線のみに限定されているのが大きな違い。
・利用できる新幹線は「北陸新幹線」のみ
・申し込みの期限は本年9月9日まで
・割り引きチケットを利用できる期限は本年9月30日まで
となっている。

詳しい情報はeチケット早特のサイトで調べることができる。

▼eチケット早特

スマホ版の「eチケット早特21」サイト

tickets.jr-odekake.net

乗車日の21日前までに申し込む

早期予約キャンペーンなので、申し込みは、新幹線に乗りたい日の1カ月前から21日前までに申し込む必要がある。20日前以降でも適用される割り引きキャンペーンはあるが、割引率が悪くなってしまう。

申し込みの手順

申し込みの方法は、通常のe5489での切符購入と同じ。選択した列車の切符種別に「eチケット早特21」があれば、それを予約すればいい。

基本的に手順は

(1)e5489サイトにアクセスしてログインする
(2)「北陸新幹線・北陸線予約」を選択する
(3)乗りたい新幹線の出発駅・到着駅・乗りたい日時を指定する
(4)提示された新幹線の号のなかから乗りたいものを選択
(5)その新幹線の普通座席指定に「eチケット早特21」あれば、予約する

となっている。

ここでは、手順としてiPhoneを使った場合の画面を掲載している。Androidスマホの場合も、画面デザイン、操作は同じとなる。パソコンの場合は画面デザインが異なるが、項目名などは共通している。

(1)画面右上の「ログイン」をタップして、IDやパスワードを入力する
(2)「北陸新幹線・北陸線予約」をタップする

(3)乗りたい駅・下りたい駅・出発日時などを入力して「検索」をタップ

(4)提示された新幹線のリストから乗りたい号をタップ

(5)普通指定席の切符種別に「eチケット早特21」があれば、それを予約する

切符はJR東日本以外のエリアでも受け取れるが、やっぱりチケットレスが便利

ネットで申し込みした切符は、JR西日本管内以外に、JR四国、JR九州、JR東海、JR東日本(北陸新幹線エリアと東京区内各駅)で受け取ることが可能。
しかし、実際にはe5489の会員情報に自分の交通系ICカードを登録し、それを使ってチケットレス乗車するのが便利である。

新幹線30%割り引きやJR西日本の在来線特急の割り引きもある

eチケット早特21は、新幹線半額というメダマキャンペーンだが、それ以外にも新幹線が30%割り引きになる「eチケット早特14」や在来線特急の割り引きキャンペーンも実施されているので、e5789会員になって、JR西日本のサイトをチェックするといいだろう。

まとめ

筆者のおすすめは北陸新幹線で「宇奈月温泉」

新幹線半額キャンペーンなら、どこに行ってもお得で楽しいのは間違いないが、あえて筆者が個人的な好みで選ぶなら、北陸新幹線で「宇奈月温泉」に行きたい。東北新幹線「はくたか」の普通指定席で、東京-黒部宇奈月温泉へ行く料金は、通常は1万2080円。これが、JR東日本・JR西日本の半額キャンペーンだと、5930円となる。別途宿代がかかるとしても、新幹線代の差額でちょっと贅沢に一献することができるだろう。

◆福多利夫(フリーライター)
デジタル家電関連の記事を得意とする、モノ系ホビー系のフリーライター。一般財団法人家電製品協会認定の家電総合アドバイザーでもある。長年にわたり月刊『特選街』の制作に携わり、パソコン関連の著書も多い。

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