息子に「銀の匙(さじ)」を与えるべきか? 離乳食スプーン 純銀製とステンレスを比べてみた

レビュー

残念ながら、我が家には「銀の匙(さじ)をくわえて生まれてきた(born with a silver spoon in one’s mouth)」わけではない息子が2人います。だからこそ、物理的に銀の匙をくわえさせてみる価値があるのか? 実際に試してみました。その結果はいかに?

先輩ママからの評判もいい

ののじの「離乳食スプーン」を導入してみた

先輩ママからの評価も高い、ののじの「離乳食スプーン」。

次男が6カ月となり、離乳食がはじまりました。長男のときには、あまり気にしていなかったのですが、離乳食から上手に食べさせて、食べることに興味を持ち、自分から進んで食事をする子に育てたいわけです。

ちなみに長男は食べることに、ほとんど興味を示しません。食事はもちろん、お菓子に関しても、ほとんど執着しないのは、豊かな現代社会の弊害ともいえるのでしょうか? おかげで、食事も自分からドンドンというタイプではないわけです。

そのため、次男にはおいしく自分で食べる子に育ってほしい。そこで、先輩ママたちからも評判のよい、ののじのベビー・キッズカラトリー「離乳食スプーン」を使ってみることにしました。

価格差約20倍! 銀のスプーン

ステンレス製なら1本1,300円程度だが……

1本税込22,000円「純銀製・離乳食スプーン」は専用ケース入り。

ののじの公式WEBで「離乳食スプーン」を見ていると、いくつか種類があることに気が付きます。1つは同じステンレス製の「離乳食スプーン」でもスプーン単体の1,300円程度のものとケース付きで1,600円前後のものがあること。

そして、2万円越えの「純銀製・離乳食スプーン」がラインアップされていることです。離乳食スプーン1本が税込22,000円。普段の筆者なら、問答無用でステンレスで十分なのですが、気になるのは「銀の匙(さじ)をくわえて生まれてきた(born with a silver spoon in one’s mouth)」ということわざになります。

あまり明るい未来が想定されない現代日本に生まれてきてもらい、自営業でありながら相続できる資産を生まないライター業の筆者の息子になってしまった息子たち。できることなら、ことわざどおり食べるに困らない人生を歩んでほしいものです。

そんな親心から、筆者は「離乳食スプーン」と「純銀製・離乳食スプーン」を両方使ったら、実際になにか違うのか、試してみることにしたのです。完全な親ばか企画といえるでしょう。しかし、そんなことわざにすがりたくなるほどの、先のみえない時代ともいえます。

実際に届いた2本のスプーン

これまでに見たことのない高級な「離乳食スプーン」

厳密に比べると「純銀製・離乳食スプーン」(写真・下)の方がフチの張り出しが大きいなどの違いはあります。

1本1,300円前後のステンレス製「離乳食スプーン」と、1本2万円オーバーの「純銀製・離乳食スプーン」が我が家に到着したわけです。ちなみにスプーンなんて、いまどき100均でも手に入るので、ステンレス製の1,300円のスプーンも十分に高級だと筆者は思っています。

ただし、パッケージから価格差の20倍の違いは、はっきりしておりブリスターパックで届いたステンレス製「離乳食スプーン」に対して「純銀製・離乳食スプーン」は専用の桐箱入りです。桐箱なんて、お高いメロンくらいしか思い付かない、そして食べたことはない、筆者は小市民といえます。

とはいえ、銀のスプーンを与えることで、食うに困らないというゲンが得られるなら、お宮参りの初穂料などに比べると、物が手元に残る分だけお得にも感じられるのが、恐ろしいところともいえます。

実際に使い比べてみた

ののじの「離乳食スプーン」は確かに使いやすい

「純銀製・離乳食スプーン」のフチがしっかり子どもの口にフィットしているのがわかります。

ののじの「離乳食スプーン」はステンレス製でも、純銀製でも大きさは約13.8cm×2.5cm。見た目の違いはほとんどありません。ステンレス製のほうがやや青っぽく輝くのが違いともいえますが、これは使い勝手には影響しません。

一般的なスプーンに対して、浅く小さな匙部分にはフチがついており、この効果で赤ちゃんのひと口分がちょうどよくすくえ、底が浅いため、食べ残しも少ないといいます。また、フチがあることで、食べさせるときに赤ちゃんの口に隙間ができづらく、食べこぼしが少ないのもポイントです。

実際、次男に離乳食を与えてみると、確かに使いやすい。食べ残しや食べこぼしが少ないのが理屈どおりかは検証できませんが、次男は喜んで食べてくれますし、与える筆者や妻もラクなのです。これは使いはじめると普通にスプーンには戻れません。

妻がいうには息子の食いつきがよいのがうれしいそうです。

また、フチがあることで離乳食を切ったり、潰したりがやりやすいのは、使っている親にもよくわかります。さらに右手で持つと与える側に緩やかに柄がカーブしているので、息子の口に離乳食を入れやすいのです。

とはいえ、普通に使い勝手という部分では、ステンレス製も、純銀製も変わらないというのが素直な感想です。

純銀製であるアドバンテージを探す

熱伝導率が金よりも高い

我が家にやってきた「純銀製・離乳食スプーン」は実測で30gありました。なにか得した気分になります。

なにか、せっかく純銀製であるアドバンテージ、約20倍の価格差を埋めるなにかがことわざや言い伝え以外にほしいと、いろいろと考えたのですが、その1つが銀の熱伝導率の高さです。実は銀の熱伝導率は金や銅よりも高く、一般的な金属のなかではナンバー1だといいます。

このため、料理とスプーンの温度が同じになりやすく、温かい料理は温かいまま、冷たい料理は冷たいままに楽しめるというメリットがあります。また、手の熱がスプーンに簡単に伝わるため、硬く凍ったアイスクリームをそのままスムーズにおいしく食べることができるといいます。実際、アイスクリームは食べやすい。

とはいえ、約20倍の価格差を埋めるには弱いわけです。そこで、貴金属としての原価を計算してみたのですが、銀の1gの価格はだいたい200円程度なので、約27gの「純銀製・離乳食スプーン」は銀としての価値は5,400円程度。安くはありませんが、資産として考えるには少額過ぎるのでしょう。

実用性ならステンレスで十分!

プレゼントとして考えるなら「銀の匙」はあり

専用ケースも高級感あり。インパクトのある贈り物になるでしょう。

使い比べてみて、素直な感想は使いやすい離乳食スプーンがほしいなら、素直にステンレス製の「離乳食スプーン」をおすすめします。約1,300円という価格以上の満足感があり、実用性も高いです。多くのママがおすすめするのもよくわかります。

ただし「純銀製・離乳食スプーン」は出産祝いなどのプレゼントとしては、ありでしょう。ことわざや言い伝えどおりならば、銀のスプーンで食事をする子は一生食べることに困らないといいます。この先のみえない時代に親になる身としては、おまじないだとしても、そんな思いのこもったプレゼントをもらえるのはうれしい限りです。

銀製品ならではお手入れの必要性があり、実用性という部分ではさほどではありませんが、思いのこもったプレゼントとしては、ののじの「純銀製・離乳食スプーン」はありです。どなたか、筆者にもぜひ1本贈ってくれませんでしょうか。

製品サンプル提供●株式会社レーベン

 

公式サイト

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齋藤千歳(フォトグラファーライター)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9㎡の仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。

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