Windows10の標準アプリの一つ、「Xbox Game Bar(エックスボックス ゲーム バー)」が便利だ。本来は、ゲーム画面をキャプチャーするためのエンタメ機能だが、通常のアプリも問題なく録画することができる。オンライン会議のメモ取りとして、この録画機能を使ってみよう。
オフィスの机だけが仕事の場所ではない!
仕事で会議をしたり、学校の授業を受けたり、ライブに参加したり、ショッピングをしたりなど、今、私たちの生活は急速にオンライン化が進んでいます。それを使いこなすカギは、スマホとパソコン。さあ、この特集で、新たな日常を、もっと便利に楽しみましょう。
オンライン生活 リモートワーク編
録画非対応の会議アプリでも記録できる!
オンライン会議のメモ取りはWindows10の録画機能を使う
通常の会議なら内容を多少聞き逃したとしても、後で職場の同僚に尋ねれば済むことだが、オンライン会議ではそうはいかない。参加者に改めて電話やメールで確認する必要があるし、度重なれば印象もよくない。
こうした事態を回避するには、ビデオ会議の内容を録画(レコーディング)しておけると便利だろう。例えば、「Zoom」や「Skype」などは、無料プランでも録画機能を標準搭載しているので、オンライン会議の動画をパソコンに保存しておくことができる。
しかし、ミーティングアプリによっては、録画に会議のホストの許可が必要だったり、会議によっては録画機能のないアプリが使われる場合もある。
そんなときは、Windows10の標準アプリの一つ、「Xbox Game Bar(エックスボックス ゲーム バー)」を使うのが便利だ。本来は、ゲーム画面をキャプチャーするためのエンタメ機能だが、通常のアプリも問題なく録画することができる。
●Windows10で「Xbox Game Bar」の設定を行う
Game Barの設定は、設定の「ゲーム」→「ゲームバー」から行える。「ゲームバーを使ってゲームクリップ~」をオンにして有効化しよう。
設定の「ゲーム」→「キャプチャ」で、音量や録画品質をカスタマイズ。ただし、録画品質を上げると、パソコンのスペックによっては動作が不安定になる場合があるので注意が必要。
録画方法は、ビデオ会議の画面を最前面に表示し、スタートメニューから「Xbox Game Bar」アプリを起動。あとはパネル上の録画ボタンをクリックすれば、ビデオ会議の模様を動画としてキャプチャーできる。
●ミーティングを録画する
「Xbox Game Bar」はスタートメニューもしくは「Win+G」キーで起動可能。ビデオ会議の画面を最前面に表示しておく。
「キャプチャ」パネルの録画ボタンをクリックして録画しよう。
録画中に「キャプチャ」パネルの録画ボタンをクリックすると、キャプチャーが停止する。記録した映像は同パネルの「全キャプチャを表示」から再生可能だ。
しかも、ビデオ会議の画面内に文字でのメッセージのやり取りが含まれていれば、そうした内容も保存してくれる。
通常、ミーティングアプリの録画機能で記録できるのは、参加者の映像や音声だけとなるので、特にメッセージ込みのキャプチャーをしたいケースでは、この機能を利用する価値は十分あるはずだ。
なお、会議によっては、録音や録画に出席者の同意が必要な場合があるのはいうまでもない。録画機能を使う場合は、そうしたマナーや常識をしっかりと踏まえておくべきだろう。
◆解説/篠原義夫(ガジェットライター)