外出自粛期間に増えた体重を戻すべく、ダイエットに励む人は多いのではないでしょうか。カロリーや糖質が控えめで、安心して食べられるお菓子があればうれしいですね。シャトレーゼの「糖質カットのスイーツ」なら、従来のお菓子よりも糖質を50~88%カットしているのに美味しくて満足できると評判です。今話題のお菓子から6種類を選び、実際に食べた感想をレポートします。
「糖質カットのスイーツ」とは?
5年間で売上高3倍超の人気商品
シャトレーゼでは、10年以上前から糖質カットスイーツを開発して美味しさを追求。ここ数年、糖質オフダイエットや健康維持、生活習慣病の予防などのニーズが高まり、注目を集めています。糖質カットスイーツは、2015年4月からの5年間で売上高が370%に伸びるほどの人気商品。店頭だけでなく、ネット通販でも気軽に購入できます。
糖質50%以上カットを実現
「糖質カットのスイーツ」は、砂糖の代わりに「エリスリトール」や「マルチトール」を使うことで糖質を50~86%カット。ともに自然素材が原料の安心・安全な甘味料です。
◎エリスリトール…果実や発酵食品に含まれる天然の糖アルコール。厚労省でカロリーゼロと認められた食品で、甘味度は砂糖の70~80%。血糖値をほとんど上昇させません。
◎マルチトール…麦芽糖から作られる糖アルコール。砂糖に近い甘みがありながらカロリーは約半分。血糖値を緩やかに上昇させます。
食後の血糖値上昇が緩やか
糖質が体内に吸収されて、血糖値(血液中の糖分)が上がると、血糖値を下げるためにインスリンというホルモンが分泌されます。インスリンには、使い切れなかった糖分を脂肪に変えて体に蓄える働きがあるので、大量に分泌されると太りやすくなります。血糖値の上昇が緩やかだと、インスリンが過剰に分泌されることはなく、脂肪の蓄積も抑えられます。つまり、ダイエットは、血糖値をコントロールしてインスリン分泌を抑えることがカギとなるのです。
シャトレーゼでは、糖尿病患者(もしくは糖尿病予備軍)10名に、一般的なショートケーキと糖質低減ショートケーキを、食後12時間以上を空けて食べてもらい、血糖値を測定。「糖質低減ショートケーキは、一般的なケーキと比べて血糖値の上昇が緩やか」という結果を得ています。
※今回の結果がすべての方に当てはまるとは限りません。
美味しく食べるポイント
「糖質カットのスイーツ」は、すべて冷凍商品。パッケージに記載されている解凍温度と時間をきちんと守ると、作りたての美味しさを楽しむことができます。ちなみに「ダブルシュークリーム」は10℃以下で6~7時間解凍。待ちきれずに5時間後に食べてみたら、シューアイスのような半解凍状態でしたが、それから1時間後にはホイップクリームがふわふわに!3時のおやつに食べるなら、朝のうちに冷蔵室に移して解凍しておきましょう。
糖質50%カットのダブルシュークリーム
1993年の発売以来、人気のダブルシュークリームが、糖質カットのスイーツとして登場。エリスリトールを使うことで、日本食品標準成分表2015年版〈七訂〉シュークリームと比較して、糖質を50%カットしています。
ミルク風味のホイップクリームは、ふんわりとした口どけとあっさりした甘さが特徴。その下には、うみたて卵を使ったプリンのような濃厚なカスタードクリームが!2種類のクリームとパフを一緒に食べた瞬間、誰もが笑顔になる美味しさです。大きな口を開けて思いっきり、かぶりつきましょう。
糖質50%カットのいちごクリームロール
ピンク色の生クリームが巻かれた厚切りロールケーキ。封を開けた瞬間に広がるいちごの甘い香りに、心がときめきます。
砂糖と小麦粉の一部を、エリスリトールや食物繊維に置き換えることで、糖質量を抑えました。シャトレーゼの人気商品「うみたて卵のふんわり厚切りロール」と比べ、糖質50%カットとなっています。
新鮮な卵を使って、表面をキツネ色に焼き上げたスポンジはふわっふわ。北海道産純生クリームに果肉を加えたいちごクリームは、口の中ですーっと溶けていく食感といちごのツブツブ感がやみつきに!素材の良さが際立つスイーツです。
糖質87%カットのどらやき
砂糖の代わりにエリスリトールを、小麦粉の代わりに食物繊維や大豆粉を使うことで糖質を87%カットしたどら焼き(日本食品標準成分表2015年版〈七訂〉どら焼と比較)。ふんわりと焼き上げた生地と、白州名水で炊き上げた甘さ控えめの餡のバランスが絶妙で、和菓子好きにはたまりません。生地の香ばしさと卵の優しい味わいは、お祭りの屋台で食べた焼きたてのベビーカステラのよう。懐かしい思い出がよみがえります。
糖質83%カットのプリン キャラメルナッツクリーム
ほんのりビターなキャラメル風味の純生クリームとナッツをトッピングしたプリンは、つるんとしたのど越しの良さが特徴の夏にぴったりなスイーツ。昔、お母さんが作ってくれた卵と牛乳のプリンのような素朴で優しい味わいです。後からキャラメル風味のクリームが口の中に広がり、いつまでもその余韻を楽しめます。
砂糖の代わりにエリスリトールとマルチトールを使うことで、糖質量を抑えました。日本食品標準成分表2015年版(七訂)カスタードプリンと比較して、糖質は83%カットとなっています。
糖質72%カットのスフレチーズケーキ
クリームチーズとゴルゴンゾーラチーズ、エダムチーズを使ったスフレチーズケーキは、チーズの濃厚なコクと味わいがしっかりと感じられて食べ応え満点。甘みも十分なのに、1個当たりのカロリーが162kcal、糖質5.3gというから驚きです!ふわふわスフレとしっとり濃厚なベイクドの“いいとこどり”をしたスポンジは、口の中に入れると魔法のように溶けていく、チーズケーキマニアも唸らせる逸品です。小麦粉の代わりに、体に吸収されにくいでんぷんを使用したり、砂糖をエリスリトールやマルチトールなどに置き換えたりすることで、糖質量を抑えました。日本食品標準成分表2015年版〈七訂〉ベイクドチーズケーキと比較して、糖質は72%カットです。
糖質88%カットのとろけるショコラ 生チョコ風
最後に紹介するのは、「糖質カットなのに、なぜこんなに美味しい?」とSNSでも話題沸騰中の生チョコ風スイーツです。「日本食品標準成分表2015年版(七訂)ミルクチョコレート」に比べ、糖質はなんと88%もカット。1粒当たりの糖を0.22g、エネルギーは14.64kcalまで抑えました。
砂糖を一切使用せず、生クリームと水溶性食物繊維をたっぷり配合。ほろ苦いココアパウダーで大人の味に仕上げています。コクと香り、驚くほどの滑らかなくちどけは、生チョコそのもの!1個でも十分に満足できます。じっくり堪能し、至福のひとときに浸りましょう。
食べた感想&まとめ
「糖質カットのスイーツは物足りない」というイメージは、みごとに覆されました。どれも素材の味が際立つ本格的なスイーツばかり。実際、家族に何も言わずにお裾分けをし、後で種明かしをすると「まったくわからなかった!」と驚かれました。このスイーツなら、ダイエットや糖質制限中でも、ストレスなく安心して食べられそう。シャトレーゼの「糖質カットのスイーツ」は、今回ご紹介したもの以外に、アイスクリームやパンなどがあります。これからも目が離せません!
◆藤田美佐子(編集ライター)
京都在住。フリーランスの編集兼ライターとして観光、食、求人、医療、ブライダルなど幅広い取材・執筆活動を行う。1児の母。趣味はマラソン、甘いものが大好きで食後に1つ2つとつまんでしまう食いしん坊。