海にプールにお祭りに…本来であれば楽しいイベントも多い夏ですが、今年は新型コロナウイルスの影響で、不安を感じながら過ごしている人も多いのではないでしょうか。近年増えている自然災害も心配です。特に2020年は「いざ」というときを身近に感じる年なのかもしれません。そんな「いざ」に慌てないためにも、普段の買い物のついでに少しずつ買い足して、ゆる〜く備蓄を考えている人が急増しています。最近では、私たちがよく食べる定番ブランドからもさまざまな備蓄食が発売されています。9月1日の「防災の日」を前に、今備えておきたい備蓄食を集めてみました。
備蓄食品の選び方
災害直後は、炭水化物ばかりに偏りがち
家庭で「備蓄」といわれても「何から揃えたらいいのか分からない」「東日本大震災を機に一度揃えてみたけれど、気が付いたら賞味期限切れかも」という人も多いのではないでしょうか。農林水産省の「災害時に備えた食品ストックガイド」によると、備蓄食品を選ぶには、日頃から栄養バランスや使い勝手を考えて、各家庭に合った食品を選ぶことが大切だそうです。次の順番でチェックをしながら、少しずつ備蓄を始めてみましょう。
(1)家庭にある食品をチェックする。
(2)栄養バランスを考え、家族の人数や好みに応じた備蓄内容・量を決定する。
(3)足りないものを買い足す。
(4)賞味期限が切れる前に消費し、消費したものは買い足す。
災害直後は、炭水化物ばかりに偏りがちだそうです。エネルギー源となる炭水化物はとても大切ですが、栄養バランスを考慮しないと体調不良につながる可能性も。ツナ、サバなどの魚介の缶詰や、牛肉、焼き鳥など肉類の缶詰など、手軽にたんぱく質をとるための缶詰は長期保存もできるためおすすめです。
また、大きな災害時には野菜不足からビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素がとれず、便秘・口内炎に悩んだという声も聞かれるそう。じゃがいも、たまねぎ、かぼちゃなどの日持ちする野菜を、日頃から多めに買い置きしたり、栄養バランスを考えた備蓄食も用意すると良さそうです。
(参考)農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」
おすすめの備蓄食6選
「いつもの味」で安心できる、定番ブランドの商品を紹介
それでは、備蓄しておきたいおすすめ商品を紹介していきます。不安な時だからこそ、食べ慣れた、飲み慣れた「いつもの味」で安心したいものですよね。備蓄用食品も、最近はさまざまなものが売られていますが、今回は定番ブランドの商品を紹介ます。
サントリー南アルプスの天然水備蓄用
備蓄には必須、持ち運びに便利な小容量タイプ
「サントリー天然水」の備蓄用天然水。災害時の持ち運びや利便性から、小容量の飲料水に対するニーズが増えているそうです。災害発生時に備えて、家族の緊急連絡先や必要な情報を記入できる「防災メモ」欄もあります。
井村屋えいようかん
アレルギー物質不使用で、食べきりサイズ
手軽にカロリー補給可能な、長期保存型のミニようかん。アレルゲンフリーで、水がなくてもおいしく食べられるのが特徴です。暗闇で見つけやすいホログラムや点字による表記、裏面には災害用伝言ダイヤルの使用方法を掲載するなど、パッケージデザインにもこだわっています。
吉野家缶飯牛丼
温めなくても食べられる、初の「ご飯缶詰」
高機能玄米「金のいぶき」と吉野家牛丼の具が合体した、温めなくても食べられる初の「ご飯缶詰」。具材は吉野家牛丼具をたっぷりと使用し、たんぱく質が手軽にとれるのもうれしいところ。賞味期限は常温で製造日を含めて3年です。
ルヴァンプライムスナック保存缶ヤマザキビスケット
製造後5年間の長期保存が可能、アウトドアにも便利
サクッとした心地よい食感とフワッと広がる香ばしさが特徴のクラッカー「ルヴァンプライムスナック」が、おいしさはそのままに長期保存(製造より5年3ヶ月)が可能になりました。いざという時の備えにはもちろん、旅行やアウトドアにも便利なので消費しながら備蓄できます。
大塚製薬カロリーメイトロングライフ3年
栄養バランスが偏りがちな災害時の食生活をサポート
5大栄養素のビタミン、ミネラル、タンパク質、脂質、糖質を手軽に補給できる、長期保存可能なバランス栄養食(チョコレート味)。1箱48.5gと軽量でコンパクト、調理や食器が不要ですぐ食べられるため、いざという時重宝しそうです。
江崎グリコ常備用カレー職人
温めなくても、常温のまま食べられるカレー
災害時に「レトルトを温めた水がもったいない」といった声に応えて誕生した、温めずに食べられるレトルトカレー。賞味期限を5年に延長し、 より安心した防災食に。植物油脂を使っているので、常温でもなめらかで食べやすいカレーです。中辛もあります。
まとめ
味にもこだわった缶詰やレトルト食品が増えている
「やらなくちゃ…」と思いながらも、ついつい先延ばしにしてしまいがちな、災害への備え。完璧に揃えようと思うと大変ですが、いつもの買い物のついでに買い足したり、無理なく楽しみながら取り入れたりすれば負担も大きくなく、「いざ」という時に安心です。
備蓄食といえば「災害時に食べる一時しのぎのもの」「あまりおいしくないもの」という印象もあるかもしれませんが、最近は、味にもこだわった缶詰やレトルト食品がたくさんあります。定期的に家庭での備蓄を見直して、さまざまな備蓄食を試してみてはいかがでしょうか?