2018年から「凍結洗浄」を導入している日立のエアコン。目指すはメンテナンスフリー、トラブルフリーなエアコン。2020年最新モデルは、凍結させるのが難しいとされる排水トレーの清掃を可能にし、ドレンパイプの詰まりに対応した「白くまくん Xシリーズ」です。

日立が目指す「メンテナンスフリー」エアコン

私は、借家に住んでいる関係上エアコンは備え付けのモノを最低限どのメンテナンスで使っています。しかし、8月末に水漏れが始まりました。よくあるやつです。自分の家電でないので、仕方がないので業者さんをお願いしたところ、来てもらえたのは4日後。暑い中、エアコンなしで過ごすのは無理ですので、下に家で一番大きなゴミ箱を据え、頑張りました。

来てもらうと、原因はドレンホースの詰まり。専用器具で吸引するとゴボゴボと派手な音がした後、あっさり治りました。ゴミ詰まりです。業者さんによると、一番多いトラブルだそうです。フィルターをきれいにしていても、細かいゴミがゆっくり堆積。それが巨大化した上、水で膨れて詰まりの原因になるため、乾いた状態ではトラブルにならなかったりするそうで、とてもつかみどころがないトラブルと言えます。

フィルターなどは自分が動き洗えば良いモノですから、良いのですが、排水対応は自力ではできません。詰まったら仕方がないという感じです。

日立は2018年から「凍結洗浄」を導入して、いろいろな部分のゴミを水で排出するように対応してきました。目指すはメンテナンスフリー、トラブルフリーです。2020年の今年は、排水トレーの清掃。ドレンパイプの詰まりに対応した「白くまくん Xシリーズ」が登場しました。

画像: 「白くまくん プレミアムXシリーズ」 www.jci-hitachi.com

「白くまくん プレミアムXシリーズ」

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凍結洗浄とは

「凍結洗浄」は、半導体のウエハーの洗浄などに利用されている技術です。それをエアコンに応用したわけです。例えば、熱交換器。大量のフィンが狭幅で並んでいます。これを掃除しようとすると、強いエアを吹き付けるなどしないとダメなのですが、ちょっと無理。掃除機で吸い出せばという人もいるかもしれませんが、フィンは薄い金属ですから、そこに当たり変形でもさせると効率が落ちます。とにかく掃除しにくい。そこで、熱交換器の温度をマイナスに下げます。表面は霜でビッチリ。この霜で表面の小さなゴミをグリップ、ゴミを表面から浮かします。その後、熱交換器の温度を一気に上げます。霜は水に変わり、ゴミを押し流すわけです。そしてドレンホースへ。室外に持って行きます。

画像1: www.jci-hitachi.com
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排水トレーの凍結洗浄は難しい

しかし、熱交換器と違い水トレイの凍結洗浄はとも難しいのです。日立はホコリに強くするために、多くのパーツにステンレスを採用。「ステンレスクリーン」をうたっています。しかし排水トレーは熱交換器の近くにはあるのですが、ちょっと離れた位置にあります。要するに凍らせるのが至難の技というわけです。

また排水トレーは、ほどんど傾斜がありません。水が流れやすい、キレが良いなどのコンセプトが組み込まれていないのです。商品は、コンセプト以上のことはできません。こうして水トレイの欠点、冷やせないと共に、積極的にゴミを流せる排水トレーを開発することになりました。

凍結洗浄用の水トレイを採用した「白くまくん Xシリーズ」

日立は、トレイに銅を採用。銅はステンレスの20倍、熱伝導率がいいので、凍らせることができます。水回りに銅を使うのは、昔から知られた技術。古い映画ですが「ロッキー2」でも、ロッキーと結婚したエイドリアンが新居の説明を受ける時、「水道管は銅なのよね!」と言うシーンがある位です。同じ水回りですが、こちらは熱伝導性。採用理由は違います。ただ銅を使うことになると、水垢が付きにくい、ヌメリが付きにくいなど、プラスのことが多いのも事実です。

そして、水を確実に、素早く流すために、「溝」です。水は低きに流れますので、それを導いてやるための溝を付けたわけです。

画像2: www.jci-hitachi.com
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この2つの技術で、排水トレーの氷結洗浄をモノにしました。

しかし、内臓パーツに銅を使うとカッコイイですね。スケルトンボディ・モデルがあってもイイと思えるほど。それを覆い隠すのですから、ちょっと残念。

流石に「トラブルが減ります!」と言うコメントは、お堅いメーカーですから出ませんでしたが、今回の私のようにゴミ詰まりでのトラブルは、少なくなることが期待できます。今年欲しいエアコンの一つです。

キャラのデザインが変わりました!

今回変わったのは排水トレーだけではありません。キャラもです。

お堅いメーカーの雰囲気を持つ日立ですが、実は、CMでも解散ギリギリまで「嵐」を使うなど、そちらでも頑張っています。で、白くまくんは歴とした独立キャラ。もちろん人は全く関係なく「白くま」キャラです。

鼻の黒いところがかなり大きい愛嬌のあるキャラが、長く使われてきたのですが、今年からちょっと変わります。青いマフラーを首に巻いた新デザイン。

画像: キャラのデザインが変わりました!

私初めて見たとき、ヒガアロハ氏の漫画「しろくまカフェ」を思い出してしまいました。こちらは、青いチェックのスカーフ(バンダナ?)に黒のアプロンがトレードマークですが、同じ白くまですから、なんか、兄弟みたいです。

今度、エアコン買いに行ったら、モダンな雰囲気の白くまがお出迎えしてくれるかも知れませんね。そのキャラにふさわしい新世代の白くまくん Xシリーズです。

◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があり、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京歴史散歩とラーメンの食べ歩き。

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