ツイッターの操作を巡り、著作権侵害となる最高裁判決が出た。「転載厳禁」という文字や著作権を表す撮影者の©️表記がある場合は明快だ。しかし、今回の事件簿はツイッターの仕様上、タイムラインに表示される写真の上下が自動的にトリミング(切り取り)されてしまったために起こった。

毎日のように起こるネットがらみの事件。注目の事例を紹介するとともに、その対策も解説していこう。

■解説者のプロフィール
福多利夫(ふくた・としお)
デジタル関連のフリーライター。インターネット以前のパソコン通信時代からのネット民。家電製品協会認定の家電総合アドバイザーでもある。

あなたもねらわれている!?
ネットの“アブない”事件簿

タイムライン上の画像をリツイートして訴えられた

ツイッターの操作を巡り、著作権侵害となる最高裁判決が出た。

他人が撮影した写真を自分のツイートに添付してツイートしたAさんがいた。そのツイートがタイムラインに流れてきたので、リツイートしたBさんがいた。写真には、「転載厳禁」という文字と著作権を表す撮影者のⒸ表記が上下にあった。Aさんは、撮影者による表記を認識していながら無視して写真を添付したのだが、Bさんの場合は、少し事情が異なる。

Bさんは、自身のツイッターのタイムライン上に当該ツイートが表示されたのだが、ツイッターの仕様上、タイムラインに表示される写真は、上下が自動的にトリミング(切り取り)されてしまい、「転載厳禁」やⒸ表記は見えない状態だった。当該ツイートをクリックやタップして単独で読めば写真全体が表示されるわけだが、Bさんはそれをせず、タイムラインだけを見てリツイートしたのだ。

ツイート画像の自動トリミングの仕組み

上下が自動的に切り取られる。

画像1: ■ ツイート画像の自動トリミングの仕組み

実際のツイート例

画像2: ■ ツイート画像の自動トリミングの仕組み

タイムラインの例

画像3: ■ ツイート画像の自動トリミングの仕組み

処方箋

タイムライン上のツイートは、クリックやタップをして、ツイート本体(写真全体)を見てからリツイートするかを判断しよう。

他人の著作物を無断で使用しているツイートは後を絶たない。有名・無名にかかわらず、本人がツイートしたもの以外をリツイートするのは厳禁だ。

今回のネットのアブない事件簿
「写真転載で著作権侵害の判決 」

ツイッターのタイムライン上に流れてきた写真付きツイートをリツイートしたら、写真が撮影者に無断で使用されたものだったため、著作権侵害と判断された。

元の写真には「転載厳禁」という文字と、撮影者のⒸ表記があったが、タイムラインでは写真が自動的にトリミングされるため、気づけなかった。

画像: 今回のネットのアブない事件簿 「写真転載で著作権侵害の判決 」

今回の裁判では、Aさんだけなく、写真全体を見ずに他人の写真だと気づかないままリツイートしたBさんにも、著作権侵害という判決が出た。法律の専門家の間でも、厳しすぎる判決という意見は多いが、判決は確定している。

写真でも絵でも、それを作った人がいることを認識し、無断使用かもしれないツイートは、リツイートしないよう心がけたい。

■解説/福多利夫
■イラスト/早川修

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