ソースネクスト「ポケトーク mimi」は、便利なAIボイス筆談機だ。ボタン一つと画面のみというシンプルなインターフェース。画面サイズは3.97型。耳の遠い人に大声を張り上げる必要がなく、画面を見せるだけで話が伝わる。マスク使用時の会話でも安心して利用できるからいい。
耳が遠くても安心! 話した内容を即テキスト化するAIボイス筆談機
2017年12月の初代モデル発売以来、シリーズ累計出荷台数が70万台を突破(2020年2月時点)したソースネクストの翻訳機「ポケトーク」シリーズに、派生モデルが登場。それが、AIボイス筆談機「ポケトークmimi」だ。
ソースネクスト
ポケトーク mimi
実売価格例:3万2784円
ボタン一つと画面のみというシンプルなインターフェース。本体は、翻訳機「ポケトーク S Plus」のボディや部品を流用している。画面サイズは3.97型で、タッチ操作に対応する。
本機は、ユーザーがボタンを押して話した内容を瞬時にテキスト化し、画面に表示してくれるシンプルなデバイス。加齢性難聴や聴覚障がいなどが原因で耳の遠い人とのコミュニケーションを円滑にすることを目的に開発されている。
高齢のユーザーがメインに想定されているため、使いやすさには特にこだわった。表示される文字には、日本語が読みやすい教科書体フォントを採用。表示サイズは、翻訳機よりも大きく設定できる。文字の背景に紙のようなテクスチャー処理を施すことで、柔らかな見た目にする工夫も盛り込まれている。
AI翻訳機ポケトークの音声認識技術を活用
また、翻訳機で好評のeSIM内蔵の仕様は、本機でも採用された。クラウド上の音声認識エンジンを利用する仕組みだが、2年間のモバイル通信料や契約にかかる費用は不要。通信を開始するためのめんどうな設定が必要なく、箱から出してすぐに使えるのもポイントだ。
本機を使えば、耳の遠い人に対して声を張り上げる必要がなくなり、公共の場所で周囲に気兼ねすることもなくなる。また、筆談のための紙とペンも不要だ。さらに、新型コロナウイルスの感染予防のためにマスクをしている人の口元が見えず、耳の遠い人が唇の動きを読み取れないという問題も解決できる。
高齢者人口の増大などにより、難聴者の数は今後も増加が予想されている。本機は、個人ユーザーはもちろん、介護施設や医療機関などでも活躍が見込めそうだ。
※価格は記事作成時のものです。
文/加藤肇(フリーライター)