【EOS R6レビュー】世界最高8.0段の手ブレ補正は効果大。AFも高速連続撮影もハイスペック!

文具・ホビー・カメラ

フラッグシップ機に匹敵する高速連写や高感度撮影を搭載したフルサイズミラーレス「EOS R6」(キヤノン)を実際に試してみた。迫り来る列車を高速連続撮影みたが、電子先幕シャッターで約12コマ/秒という速さにより、列車の先頭部が思いどおりの位置でとらえられた。

今回のテストアイテムはこちらキヤノン EOS R6

実売価格例:33万5500円(ボディ)

●プロフィール
フラッグシップ機に匹敵する高速連写や高感度撮影を搭載したフルサイズミラーレス。進化したAF機能と”世界最高8.0段”の手ブレ補正により撮影領域を大幅に拡大。クロップ(切り出し)なしの4K/60p動画も魅力だ。

グリップ側上面には、EOS R5のような表示パネルはなく、モードダイヤルを配置。外装はポリカーボネート樹脂だが、質感や剛性に不満はない。

SPEC
●撮像素子/フルサイズCMOS(約35.9mm×23.9mm)●有効画素数/約2010万●レンズマウント/キヤノンRF●記録画素数/最大5472ドット×3648ドット●ファインダー/0.5型(約369万ドット)、倍率:約0.76倍、視野率:約100%●ISO感度/100〜10万2400、拡張20万4800相当●連続撮影速度/最高約12コマ/秒(メカシャッター/電子先幕)●液晶モニター/3.0型(約162万ドット)●記録媒体/SD/SDHC/SDXC(UHS-II、UHS-I対応)●電源/専用リチウムイオン●サイズ/幅138.4mm×高さ97.5mm×奥行き88.4mm●重量/680g

操作がスムーズなマルチコントローラー

ファインダー接眼部の右側にあるマルチコントローラーによる測距点移動は、ハイレスポンスで実にスムーズ!

動物の瞳・顔・全身検出が可能なAFを装備

2020年7月下旬にEOS R5が、翌8月下旬にはEOS R6が発売された。EOS R5は有効約4500万画素の高画素モデルで、世界初の8K/30p動画が可能と動画撮影にも秀でている。

一方、このEOS R6は、有効約2010万画素のCMOSセンサーを採用したスタンダードモデルであり、動画撮影は4K/60pまでとなる(こちらも優秀だ)。

撮影機能で特に目を引くのが、高速連続撮影のハイスペックさ。メカと電子先幕シャッター時には約12コマ/秒。そして、電子シャッター時には約20コマ/秒の速度で撮影できる。

約12コマ/秒で高速連続撮影

迫り来る列車を高速連続撮影。電子先幕シャッターで約12コマ/秒という速さにより、列車の先頭部が思いどおりの位置でとらえられた。

もちろん、いずれもAFとAEが追従する。さらに、人物や動物(犬、猫、鳥)の瞳・顔・全身検出が可能な「EOS iTR AF X」ほか、多彩なAF方式により、非常に快適に撮影できた。

EOS初のボディ内5軸手ブレ補正を搭載

また、EOS R5と同様、EOSシリーズ初搭載となるボディ内5軸手ブレ補正の”世界最高8.0段”という補正効果の大きさにも驚かされた。例えば、「RF24-105ミリ F4-7・1レンズの望遠端」+「シャッター速度2秒の手持ち撮影」といった極端に不利な条件下でも、手ブレを抑えることができたのである。

有効約2010万画素という、センサー画素数の少なさを気にする人がいるかもしれない。だが、これは同社一眼レフのフラッグシップ、EOS-1D X MarkIIIのセンサーを基にカスタマイズされたもので、解像感に不足はない。

そして、高速信号読み出しと、新映像エンジン「DIGIC X」の高速処理により、ハイレベルな高速連写が行える。このように、スタンダードモデルながら、総合性能の高さが自慢の一台といえるだろう。

おすすめ度…A

"世界最高8.0段"の手ブレ補正は効果大。AFも高速連続撮影もハイスペック!

ココが〇

スタンダードモデルとしては、ハイレベルなAF機能と高速連写性能を持つ。"世界最高8.0段"のボディ内手ブレ補正機構の効果も優秀。

ココが✖️

高画素モデルのEOS R5と比べると安価とはいえ、スタンダードモデルとしては、30万円超の実売価格は(性能的には納得できるが)やはり高い。

※文中の「オススメ度」は、「A+」から「C-」までの9段階評価になっています。

※価格は記事作成時のものです。
解説/吉森信哉 (フォトグラファー)

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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