【iPhoneのバッテリー】劣化の目安は?どこで交換?状態の確認方法から長持ちのコツまで解説

iPhone

iPhoneユーザーにつきものの悩みである「バッテリーの劣化」。バッテリーの状態を確認する方法や節電のポイント、バッテリー劣化を予防するコツなどについて解説します。「バッテリーの状態が最近気になる」「iPhoneの性能が落ちてきた気がする」といった方に向けたガイドとしてご参照ください。

iPhoneのバッテリー状態を確認する方法

iPhoneのバッテリー状態は、設定メニューから「バッテリー」項目を選択し、「バッテリーの状態」へ推移することで確認できます。

「バッテリー」項目を選択

「バッテリーの状態」へ推移

画面上では現在の最大容量が表示されます。これは新品に近い状態だと100%に近づき、劣化に比例してパーセンテージが下がっていく指標です。

画面上では現在の最大容量が表示される

筆者のiPhoneはちょうど2年利用した時点で83%となっており、出荷時より17%程度劣化している状態となります。

また、「ピークパフォーマンス性能」欄では、バッテリーのステータスに関するメッセージやバッテリー制御機能の動作状況が確認できます。筆者のiPhoneは今のところ標準状態ですが、ここから更に低下すると警告文が表示され、急停止などのエラーを防ぐための制御機能が有効化されます。なお、バッテリーが非正規品へ換装されている場合や、正しく装着されていない場合には「バッテリーの状態を判定できません」というエラーメッセージが表示されます。

「最適化されたバッテリー充電」欄では、iOS13から実装されたバッテリー寿命を延ばすための処理機能の動作状況を確認できます。デフォルト状態でオンになっており、基本的にはオフにする必要もありません。

iPhoneのバッテリーが劣化すると?

iPhoneのバッテリーが劣化すると、さまざまな不具合の原因となります。まず、単純にバッテリー容量が低下するため、充電の減りが早まってきます。その他、操作中の急なシャットダウンやパフォーマンスの低下、突然の故障といったさまざまな不具合を誘発する原因となります。ひどいケースだと、バッテリーが膨張して端末自体が故障してしまうこともあるようです。

バッテリーの状態が芳しくない場合は、Appleや携帯キャリア会社のサポートを利用して、バッテリーの交換を行いましょう。

iPhoneのバッテリーを交換する方法

iPhoneのバッテリーは、Appleの有料保証サービスである「AppleCare+」や、購入から1年間適応される製品保証を利用して交換できます。AppleCare+は、購入から30日以内に加入しておく必要がありますが、製品の保証期間を通常の1年から2年まで延長でき、さまざまなサポートを安価で受けられる心強いサービスです。バッテリー交換の場合は基本的に無償での対応となるため、劣化を感じたらなるべく早く交換に出しましょう。

劣化を感じたらなるべく早くバッテリー交換を(写真はイメージ/Adobe stock)

また、au、docomo、SoftBankなどの各携帯キャリア会社が独自の交換サービスを提供している場合もあります。自身の契約会社のプランを確認し、対象となるサービスを利用しましょう。

なお、Appleの公式サポート以外にも修理業者が存在し、全国各地のさまざまなショップで修理や交換などのサービスを受けることができます。ただし、公式以外の修理交換サービスを受けた時点でApple公式の保守から対象外になったり、Apple純正部品ではない互換品による修理対応となったりすることも多いため、利用はくれぐれも自己責任で行うようにしましょう。基本的には公式サポートの利用がおすすめです。

バッテリーの劣化を予防するポイント

節電機能を利用してバッテリー消費を抑える

そもそも、バッテリーの充電回数には限度があり、「約500回のフル充電を繰り返すと、本来のパフォーマンスから8割程度までスペックが低下する」とされています。そのため、日ごろから節電を心がけることが、結果的にバッテリー劣化の予防に役立つと見られています。

iPhoneでは、設定画面やウィジェットから「低電力モード」を利用できます。パフォーマンスや画面の明るさを一定レベルに抑えたり、バックグラウンドでのアプリ駆動を制限したりすることで、電力の浪費を下げる機能です。他にも、自動ロック機能を設定して付けっぱなしを予防したり、深夜帯の利用を制限したりする「スクリーンタイム」や「おやすみモード」などを取り入れ、iPhoneの使いすぎを防ぐと良いでしょう。

「継ぎ足し充電」や「ながら充電」は極力避ける

充電しながらiPhoneを利用したり、減るたびに都度こまめな充電を行ったりする行為は、はっきりNGというわけではないものの、出来れば避けるべきです。

バッテリーに利用されているリチウムイオン電池は、前述の通り一定回数の利用で劣化する性質を持っています。そのため、充電の頻度を上げることは好ましくないと考えられています。また、操作中の充電はiPhoneの温度を急激に上げてしまうことにつながります。バッテリーは熱に弱いため、ついやってしまう「ながら充電」も極力避けることをおすすめします。

電池切れを待つ完全放電やバッテリーの使い切りに効果はある?

携帯のバッテリーについて、よく「自然に切れてから充電すべき」「定期的にバッテリーを使い切ってリフレッシュすべき」といった意見もあります。しかしながら、これらの行為が効果的かどうか、正確には判断できないのが正直なところです。

そもそもAppleの発表にもあるように、リチウムイオン電池はフル充電と放電を一定回数繰り返すことで劣化していきます。そのため、意図的に電池切れを引き起こすことが負担となり、逆に寿命を縮める原因となってしまうことが懸念されます。

ただ、あまりにも不具合が連発する場合には、一度バッテリーを使い切り、リセットを試みることが有効な場合もあります。いずれにせよ、バッテリーの明らかな劣化や不具合を確認した時点で、公式サポートによる交換を行うのがベストな選択肢でしょう。

まとめ

今回はiPhoneのバッテリー状態を確認する方法や、劣化を防ぐためのコツなどについて解説しました。iPhoneは高価なガジェットのため、できるだけ長く利用したい人も多いでしょう。ときにはバッテリーの交換なども視野に入れつつ、負担をかけず利用することをおすすめします。

iPhone知識
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松島広人(フリーライター)

Webディレクターとしてコンテンツの企画・編集・校正・執筆・SEOを担当する傍ら、フリーランスのWebライターとしても精力的に活動。業種・業界を問わず多数のジャンルを手がける。ポップカルチャー・サブカルチャーにも精通しており、幅広い知識を活かしたライティングを得意とする。

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