手っ取り早くWi-Fiが届く距離を延長したいなら、Wi-Fi中継機がおすすめ。5000円前後のお手ごろなモデルが多いほか、メッシュWi-Fiとは違ってルーター側とメーカーをそろえる必要もないので、気軽に自宅のWi-Fi環境を改善できる。
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Wi-Fiの電波が届かない特定の場所がある
手軽に接続範囲を増やすなら、Wi-Fi中継機を導入せよ!
手っ取り早くWi-Fiが届く距離を延長したいなら、Wi-Fi中継機がおすすめ。5000円前後のお手ごろなモデルが多いほか、メッシュWi-Fiとは違ってルーター側とメーカーをそろえる必要もないので、気軽に自宅のWi-Fi環境を改善できる。
●既存のWi-Fiルーターに付け加えるだけで気軽に設置できる
Wi-Fi中継機は、既存のルーターに付け加えるだけで気軽に設置できるのがメリット。メッシュWi-Fiとは違って電波を親機と相互補完することはできず、接続する場所によっては通信速度も遅くなる。
ネットギア
EAX20-100JPS
実売価格例:1万2830円
最大通信速度1201Mbps
エレコム
WTC-1167US
実売価格例:5320円
最大通信速度867Mbps
ただし、同一のネットワーク網として機能するメッシュWi-Fiとは異なり、中継機では、通常親機のルーターとは別のSSIDで動作する。
つまり、親機と中継機のつなぎ替えは手動で行う必要があるため、移動中などに意図せず電波が途切れることも少なくない。
Wi-Fi中継機は、ルーターからの電波が届きにくい特定の部屋のみで利用するといった具合に、ピンポイントでの利用が適しているといえるだろう。
ちょっとした手間でWi-Fiの電波状況を改善
アンテナ外付けタイプなら、向きを変えるだけでスピードアップも!
コンパクトさなら内蔵アンテナ型のWi-Fiルーターに分があるが、電波の指向性をある程度制御できるという点では外付けタイプが有利だ。というのも、電波には、立てたアンテナから水平方向へ同心円状に飛ぶ性質があり、これを利用することで接続環境を改善できる場合があるからだ。
したがって、マンションなど平屋タイプの住居では、アンテナを垂直に立てて水平方向に電波を飛ばすのが最適。
一方、2階建て以上の一軒家ではアンテナを水平方向に倒して電波を垂直方向に飛ばすのがセオリーといえる。
ただし、これは原則であって、思ったように速度が出ない場合もありうる。うまくいかないときはアンテナを少し斜めにするなど、最良のパターンを探ってみよう。
●平屋では垂直に立て、2階建てでは水平に倒すのが基本
外付けアンテナの向きは、平屋では垂直方向、2階建て以上は水平方向がセオリーといえる。スマホやパソコンにアンテナを向けると、かえって逆効果となることもあるので、注意しよう。
外付けタイプ
アンテナの角度を調節して電波状況を改善!
内蔵タイプ
設置面積が少なく、見た目もスマート
パソコン内蔵のWi-Fi性能をチェック
ノートパソコンのWi-Fi機能は規格や最大通信速度に注意!
Wi-Fiルーター本来の通信速度を実現するには、子機側も同等のWi-Fi規格に対応する必要がある。ノートパソコンのWi-Fi規格を確認するには、スタートメニューを右クリックして「デバイスマネージャー」を起動。「ネットワークアダプター」の項目をクリックし、現れたリストから「Wireless」の表記がある項目を選択し、「プロパティ」で確認できる。
●「デバイスマネージャー」で子機の規格を確認
Wi-Fi規格はスタートボタンを右クリック→「デバイスマネージャー」から確認可能。規格が古い場合は、より新しいWi-Fi子機を増設するのも手だ。
子機の通信速度にも注意しよう。例えば、最大通信速度1733MbpsのWi-Fi5ルーターでも、ノートパソコン側が433Mbpsだと低いほうに合わせられる。
この場合、867MbpsのWi-Fi5子機を導入すれば、867Mbpsまで速度アップを図ることが可能だ。
設定画面から「倍速モード」などを選択
Wi-Fiルーターの設定を変えるだけで速度アップが可能!
Wi-Fiの通信は電波の干渉を避けるため、複数に分割した帯域幅で実施される。この帯域幅を「チャンネル」と呼び、2.4Gヘルツ帯では最大13チャンネル、5Gヘルツ帯では最大19チャンネルが確保されている。
このチャンネルを複数束ねて通信を高速化する技術が「チャンネルボンディング」で、11n以降の規格で利用可能。設定方法はルーターによって異なるが、通常は設定画面にあるワイヤレス関連の項目から設定できる。
チャンネル幅を「40Mヘルツ」以上にすればチャンネルボンディングが有効になるはずだ。
●チャンネルボンディングの設定を変更する
チャンネル幅の変更は、ルーターの設定画面から行う。項目名は製品によって異なるが、「チャンネル幅」「倍速モード」などとなっている場合が多い。
ただし、複数のチャンネルを束ねて通信する性質上、帯域が混雑して電波干渉を招くことも多い。逆効果になる場合もあるので注意しよう。
※価格は記事作成時のものです。
■解説/篠原義夫(ガジェットライター)
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