モクテルとは「見せかけの」「似せた」という意味のmock「モック」とcocktail「カクテル」を組み合わせた造語で、ノンアルコールカクテルの新しい呼び方です。モクテル用の本格的なノンアルコールリキュールや、モクテルのみを供する専門店も登場し、最近じわじわとブームになりつつあります。この記事では、そんな「モクテル」の世界をご紹介。
いま「モクテル」がアツイ!
モクテルとは
モクテルとは「見せかけの」「似せた」という意味のmock「モック」とcocktail「カクテル」を組み合わせた造語で、ノンアルコールカクテルの新しい呼び方です。海外ではすでに一躍ブームとなっているモクテルですが、今、日本でもじわじわと話題を呼んでいます。
お酒好きの方の多くは、ノンアルコールって要するにジュースでしょ?と思っている方も多いのではないでしょうか。実は私も最初はその一人でした。しかし、モクテルの世界は想像以上に奥が深く、作る人ごとにオリジナリティが溢れ、自由度の高い文化を形成していることを知り、今はすっかりモクテルの魅力の虜です。コロナ禍で長くなったおうち時間に、健康的な「おうち飲み」を楽しめるところも個人的には高ポイントです。
最近ではモクテル用の本格的なノンアルコールリキュールや、モクテルのみを供する専門店も登場しており、話題になっています。この記事では、そんな「モクテル」の世界をご紹介。人気のノンアルコールリキュールもおすすめしていくので、興味のある方はぜひおうちで試してみてくださいね。
モクテルの作り方
それでは、モクテルはどうやって作るのでしょうか?答えは簡単。2つ以上のノンアルコール飲料を使えばそれはもうモクテルです。と、言ってしまえば簡単ですが、それだとなんだか味気ないので、いろいろな作り方の例をみていきましょう。
まずはジュースで
一番手っ取り早い方法は、2種類のジュースで割る方法ではないでしょうか。特に、フルーツジュースと炭酸飲料の組み合わせは鉄板。そこへさらにカットしたレモンや凍らせたフルーツ、ミントなどのハーブを添えると一気に本格的になりますよ。
この動画は「スプライト」とオレンジジュースを使ったモクテルを紹介しています。オレンジとミントを添えて、モヒート風に。さっぱりしていて美味しそうですね!
モクテル用ノンアルリキュールを使ってみる
ジュースとはまた違った本格的な味わいを求めたい方には、やっぱりモクテル専用リキュールを使うのをおすすめします。最近はモクテル用のノンアルコールリキュールが多数登場しています。中には甘味を抑えて本来のリキュールの味を追求した飲みごたえのあるものも。
それでは、モクテル用のノンアルコールリキュールにはどんなものがあるのでしょうか。おすすめの製品をみていきましょう。
ノンアルコールリキュールおすすめ
のん -THE NON-AL SPIRITS-
洋:青い楽園
モクテル用ノンアルコールリキュールの代表格といえば、こちらのノンアルコールジン。国内のノンアルコール界の草分け的存在のプロジェクト「のん」が手掛け、世界中から集めた天然素材の「抽出」、「発酵」、そして「蒸留」という工程にこだわって作られています。ジュニパーベリー、ラベンダー、カルダモン、ジャスミン、シナモンなどの香るジンは甘くなく、お酒に負けない本格的な味わい。
のん -THE NON-AL SPIRITS- 「洋:青い楽園」200ml | ノンアルコール専門ブランド「のん」
※この商品は予約販売となります。「のん」実店舗での一番の人気メニューがついに商品化。かつてない、<蒸留>×<ノンアルコール>という「甘くないノンアル。」まるでお酒のようにドライでボタニカル、大人向けのクリエイティブな新ノンアルコール飲料です。お酒顔負けの複雑で芳醇な味わい、ノンアルコールでありながら、しっかりとした飲みごたえと香りを楽しめる某高級ホテルのバーラウンジでも使用される「のんー青い楽園ー」<内容量>200ml<原材料>ジュニパーベリー、ラベンダー、カルダモン、ジャスミン、シナモン…
www.non-al.tokyo
OPENBOOK
レモンサワーの素
知る人ぞ知る新宿ゴールデン街の名店、レモンサワー専門店「The OPEN BOOK」のレモンサワーの素。でもアルコールは入っていません。炭酸水などのノンアルコール飲料で割ればモクテルに。(もちろん焼酎やジンと合わせればアルコール入りとしても楽しめます)レモンの酸っぱさだけでなく、甘味がありまろやかさが特徴のシロップは、他店のレモンサワーと一線を画す美味しさです。
OPENBOOKのレモンサワーの素200ml
言わずと知れたレモンサワーの聖地、新宿ゴールデン街にある
OPENBOOKのレモンサワーの素。
オーナーである田中開自ら考案した一作。
なぜか今だけともコーラで独占販売中。
tomoscraft.stores.jp
モナン
ブルー・キュラソウ・シロップ
より「カクテルっぽさ」を出したい方にはプロのバーテンダーも使っているシロップがおすすめ。1912年にフランスの古都ブールジュで生まれたモナンシロップは、高級感のある香りが特徴。様々な種類があるのでお好みのフレーバーを探してみてください。この「ブルー・キュラソー」はオレンジ果皮の風味のシロップ。モクテル版チャイナブルーなど、青いモクテルを作る際の必需品です。
アルト・アルコ
シュラブ オリジナル
シュラブとは、常温でも保存のきくノンアルコール飲料として、冷蔵庫のない時代からギリシャやイタリアなどで飲まれていたビネガードリンク。このシュラブオリジナルは、フェンネルなどのボタニカル由来のアロマを、昆布だし(!)のような旨味が支える一品。アルト・アルコのHPでは、様々な種類のドリンクにあったペアリングも紹介されていて、おうち飲みの参考になります。
オルタナティブアルコール専門輸入商|株式会社アルト・アルコ
ボタニカルを使った高級ノンアルコール飲料、オルタナティブアルコールを専門に扱う輸入商アルト・アルコ。ミシュラン星付き店など一流店でも採用されている新しい飲料を取り扱っています。
www.alt-alc.com
モクテル専門店も登場
日本でもじわじわとブームになりつつある「モクテル」の世界。そんな中、モクテルやローアルコールのカクテルの専門店が登場し話題を呼んでいます。家で本格的なモクテルを作るのはハードルが高いと思っている方は、まずはぜひお店で試してみてください。
Low-Non-Bar
2020年3月12日に東京駅八重洲口にOPENした、日本初となる本格派ロー/ノンアルコールバー。クラシックな落ち着いた雰囲気が素敵ですね。カクテル・モクテルはもちろん、本格的なコース料理も楽しむことができます。
Low-Non-Barのコンセプトカクテルは、アルコール0.00%のモクテル「Low-Non-Bar」。店舗の名前を冠したこのモクテルは、鳥を模した形のグラスに苺、ラズベリー、ブルーベリーといったミックスベリーやパプリカと共に、先ほど紹介したアルト・アルコのshrbシリーズのorange & ginger(シュラブ オレンジ&ジンジャー)を使ったオシャレな一杯です。
0%
2020年7月16日に六本木にオープンした、「飲まなくても酔える」体験を実現した完全ノンアルコールバー「0%」。朝から夜まで1日中楽しめるバーは、営業時間10:00〜22:00。全席コンセント・Wi-Fiありという新感覚のバーです。ドリンク・フードは全てヴィーガン対応。
オシャレなのはお店の内装だけではありません。見た目もアーティスティックでたのしいモクテルが多数揃っています。左から、フルーツにバジルをあわせた爽やかな「A Real Pleasure」、コールドブリューコーヒーにフレッシュグレープフルーツをあわせた「Goldentree」、ナチュールワインのような味わいのコンブチャ。
まとめ
ノンアルも本格的な味で楽しむ時代
従来のイメージだと「ノンアルコール」は、お酒が飲めない時に仕方なく飲むもの、というイメージでした。しかし、ノンアルコールドリンクも様々な創意工夫により、「モクテル」をはじめ、独自の文化が発展しています。いまや、お酒と同等の選択肢のひとつになりつつあると言えるでしょう。お酒より気軽に飲めて、身体にも優しいモクテルは、もっと健康的にドリンクを楽しみたい人はもちろん、コロナ禍でお酒を飲みすぎちゃった人にもおすすめです。