新型Macの革新は、秘められた内部にこそある。従来のインテル製に替わって独自開発のM1チップを新たに採用し、CPUは最大3.5倍、グラフィックス性能は最大5倍の高速化を実現した。ここでは、MacBook Air・MacBook Pro・Mac miniの新機種3モデルのスペックも比較する。
独自開発CPU搭載で激速のMacが登場!macOSも使いやすく刷新!
新チップ「M1」搭載で生まれ変わったMac
新型Macの革新は、秘められた内部にこそある。従来のインテル製に替わって独自開発のM1チップを新たに採用し、CPUは最大3.5倍、グラフィックス性能は最大5倍の高速化を実現。
その恩恵は、MacBook AirやMac miniにまで等しく注がれ、中でもM1に対応したユニバーサルアプリの俊敏さは、従来機とは別次元の感すらある。
MacBook Air
11万5280円~
13.3型 液晶 2560×1600
価格はお手ごろでも、性能はハイエンド級!
13インチ
MacBook Pro
14万8280円~
13.3型 液晶 2560×1600
13.3型のハイエンドノートで、前モデルと比べてCPU性能が最大2.8倍高速化。メモリーは8G/16Gバイトから、ストレージは256G/512G/1T/2Tバイトから選択できる。
TouchBar搭載のフラッグシップノート
Mac mini
8万80円~
コンパクト筐体にパワフルな性能を凝縮!
19.7センチ角のミニパソコンで、次世代のUSB4(Thunderbolt 3)端子2基を備えるなど、拡張性も十分。ストレージは、256
G/512G/1T/2Tバイトから選べる。
さらに、macOSも最新の「Big Sur(ビッグ サー)」に大型アップデートし、iOSふうのインターフェースに大きく刷新。M1搭載Macは、今後のパソコン市場を牽引する存在になりそうだ。
アプリは俊敏に動作。端子類はシンプル
macOSも最新の「Big Sur」にメジャーアップデート!
新バージョンになったことで、macOSの使い勝手もさらに向上。例えば、通知センターのデザインが一新され、ウィジェットなどの情報がより見やすくなった。
iPhoneやiPadに似たアイコンに
M1チップ対応アプリの動作は文句なしにスピーディ!
「Safari」など、M1チップ対応の「ユニバーサルアプリ」であれば極めて俊敏に動作する。非対応アプリも、基本的にはエミュレーションアプリ「Rosetta2」を介して使用可能だ。
iPhoneやiPadと連係しやすい新メッセージアプリ
新メッセージアプリでは、よく使うチャットをチャットリストのいちばん上にピンで固定可能。iPhoneやiPadとも同期されるので、大切なメッセージに素早くアクセスできる。
映像出力や充電もこなせる次世代のUSB対応4端子を搭載!
MacBook ProとAirともにUSB4(Thunderbolt 3兼用)対応の端子を2基搭載し、最大40Gビット/秒の高速データ通信が可能。データ転送のほか、映像出力や充電もこなせる。
MacBookの2機種はシンプルな端子構成
Mac新機種3モデルのスペック比較
MacBook Air | 13インチ MacBook Pro |
Mac mini | |
価格 | 11万5280円~ | 14万8280円~ | 8万800円~ |
発売年月 | 2020年11月 | 2020年11月 | 2020年11月 |
サイズ (幅×高さ×奥行き) |
304.1mm×4.1mm×212.4mm | 304.1mm×15.6mm×212.4mm | 197mm×36mm×197mm |
重量 | 1.29kg | 1.4kg | 1.2kg |
チップ | Apple M1 | Apple M1 | Apple M1 |
メモリー | 8GB(最大16GB) | 8GB(最大16GB) | 8GB(最大16GB) |
ストレージ | 256GB(最大2TB) SSD | 256GB(最大2TB) SSD | 256GB(最大2TB) SSD |
画面 | 13.3型液晶 | 13.3型液晶 | – |
画面解像度 | 2560ドット×1600ドット | 2560ドット×1600ドット | – |
バッテリー動作時間 | 最大15時間 | 最大17時間 | – |
※価格は記事作成時のものです。
■解説/篠原義夫(ガジェットライター )