【Windows7】起動させても大丈夫?オフライン作業限定なら使ってもいい?

Windows

ここでは、読者からの質問を専門家がわかりやすく解説する。Windows7のパソコンを、サポート終了後は一度も起動させていないが、オフライン作業(音楽を聴く、年賀状を作成するなど)に限るなら使用してもいいかどうか。やはり、サポート期間中の8.1以降のWindowsパソコンを使うことをおすすめする。

Windows7は、非接続でも使用不可?

読者からの質問

Windows7のパソコンを、サポート終了後は一度も起動させていません。そこで質問ですが、オフライン作業(音楽を聴く、年賀状を作成するなど)に限るなら使用してもいいでしょうか? それとも、やはり起動させないほうがいいのでしょうか?(I.Kさん 長野県 47歳)

編集部:

これは、ガジェットライターの篠原義夫さんに聞きます。

専門家の回答

専門家:

「まず初めにおさらいしておきますと、すでに、Windows7のサポートは2020年1月14日に終了しています。サポート終了済みのOSは、セキュリティ更新プログラムの配信が提供されなくなり、セキュリティ的に無防備な状態になってしまいます。

しかしながら、サポートが終了したからといって、パソコン自体が起動不可になるわけではなく、リスクを承知で使い続けることは可能です。オフライン限定ならセキュリティリスクも若干は抑えられるかもしれません。ですが、あくまで『若干』であり、手厚いサポートで保護されている最新OSのような高いレベルでのセキュリティは望めません。

それに、ネットを使わなくてもUSBメモリー経由などでマルウエア感染のおそれはありますし、無線LAN内蔵のパソコンであれば意図せずネットにつないでしまうリスクもあります。それでも『自己責任で使えばいい』と思うかもしれませんが、実際の被害が自分だけにとどまらない場合もあるのがIT機器の怖いところです。例えば、自分のパソコンが踏み台にされて、ネット犯罪の片棒を担がされたり、流出した個人データや写真などで知人が脅迫に遭ったりする可能性も捨て切れません。

筆者としては、そこまでの危険を冒してまで7を使う気にはとてもなれません。もし古いパソコンを有効活用したいのであれば、7から10へのアップグレードを検討したほうが建設的でしょう」

編集部:

「オフライン作業に限る」と考えるより、アップグレードしてオンラインでも使うほうがいいということですね。

専門家:

「そうです。7ならパソコン環境を引き継いだままアップグレードが可能ですし、そもそも10のスペック要件は、さほど高くはありません。つまり、7が快適に動作していたパソコンであれば、10も十分実用できる可能性が高いということです。

10のアップグレードはパッケージ版のほか、マイクロソフトの公式サイトから入手できるインストールメディアからも実行可能。しかも、この場合、お使いのパソコンによっては現在でも無料でアップグレードできるケースもあるようです。アップグレード後10日間であれば、元のOS環境への復元も可能ですから、試す価値は十分あるでしょう。

なお、インストールメディアのダウンロードに7パソコンを使うのは厳禁なので、サポート期間中の8.1以降のWindowsパソコンを使うこと。自分で所有していなければ、ほかの人にダウンロードしてもらいましょう。また、万が一に備えて、重要なデータは必ず事前にバックアップしてください」

編集部:

了解しました。ありがとうございます!

◆イラスト/はやし・ひろ

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