話題のSNS「Clubhouse(クラブハウス)」を始めてみたけれど、いまひとつ使いこなせていないという方のために、メリットとデメリット、Clubhouseを使っている芸能人や有名人、人気のルーム(番組)の探し方、初心者が覚えておきたいポイントなどを解説します。
クラブハウスの使い方(メリット編)
まず、筆者が実際にClubhouseを使ってみて感じた「メリット」をご紹介します。
まだ「Clubhouse(クラブハウス)とは何か」を知らない方、Clubhouseのアプリをダウンロードしていない方は、以下をご覧ください。
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(1)有益な情報を得られる
Clubhouseには、さまざまなテーマの「ルーム」が作られていて、それらを自由に聞くことができます。経済やテクノロジー、ビジネスなど、各分野のプロが専門性の高い話をしているルームも多く、情報収集の手段として役に立ちます。
さらに、業界関係者同士が裏話的な会話をしているルームがあったり、著名人が主催するルームに別の著名人が飛び入り参加したりといったこともあり、テレビなど他のメディアとはひと味違う自由な雰囲気も魅力です。
(2)気軽に参加できる
ルームに参加するときのハードルが低いことも、Clubhouseのメリットでしょう。最近は、さまざまなイベントがオンラインで開催されるようになりましたが、これらのオンラインイベントの多くは事前に申し込みが必要です。
また、友人同士などでZoomなどのWeb会議ツールを使って会食や飲み会をする新しい文化も生まれましたが、この場合も、参加者同士のスケジュール調整が必要になります。さらに、Webカメラで自分の姿が映るため、服装や髪型、化粧などにも気を使う必要があり、少々面倒な部分がありました。
しかし、Clubhouseの場合、ルームに入って話を聞くのに事前の予約は必要なく、内容が自分に合わないと感じたときは途中退室をしたり、別の部屋に移動したりするのも自由。しかも、声だけなので服装などを気にする必要もなく、部屋着やパジャマでも気にせずに参加できます。
(3)新たな人脈を作れる
ルームには、同じことに関心を持つ人が集まるので、そこから新たなつながりが生まれることもあります。ルームの画面に表示されている他の参加者のアイコンをクリックすると、プロフィールを見ることができ、そこから相手をフォローすることも可能。
また、知人が主催するルームに参加することで、その人の別の知り合いと話すことができるなど、リアルな場に近い交流ができることもメリット。リアルで人と会う機会が減っている今、人とのつながりを増やす貴重な場となります。
クラブハウスの使い方(デメリット編)
もちろん、良いことばかりではありません。おもに先述したメリットの裏返しになりますが、Clubhouseを使っていて感じるデメリットは以下のとおりです。
(1)後から聞くことができない
Clubhouseには、配信内容を後から聞く仕組みはなく、すべて「生放送」となります。そのため、興味のあるルームが開かれていても気づかずに聞き逃してしまったり、時間が合わずに聞けなかったりといったことも起こります。
面白いルームを聞き逃さないようにするために頻繁にアプリを開いてルームをチェックし、結果的に多くの時間をClubhouseに費やしてしまうなど、「時間泥棒」の犯人にもなりかねません。
(2)意外と疲れる
Clubhouseの場合、話の流れ次第では、ルームの配信時間が長時間になることも少なくありません。音声だけとはいえ、何時間も聞き続けるのは意外と疲れるものです。
さらに、自分が話し手として参加していたり、ルームの主催者になったりしていれば、他の参加者への配慮も必要になり、より疲労感が増すことに。疲れない範囲で楽しむためには、Clubhouseに入り浸りすぎることなく、適度な距離感を保つ必要がありそうです。
クラブハウスを使っている芸能人は?
Clubhouseに登録してみたものの、どのルームを聞いたらよいかわからないという場合、まずは芸能人や有名人が主催するルームを覗いてみてはいかがでしょうか?
高橋みなみやクロちゃん、メンタリストDaigoなど
Clubhouseに参加する芸能人や有名人は多く、たとえば、AKB48元メンバーの高橋みなみさんと安田大サーカスのクロちゃんの2人は、トーク主体のルームを毎日開催。開始時刻は日によって変動がありますが、それぞれがTwitterに予定を掲載しているので、そこからアクセスが可能です。また、小島瑠璃子さんやメンタリストDaiGoさん、エッセイストの小島慶子さんなどもClubhouseを積極的に活用。ルームの配信予定をTwitterで告知しています。クラブハウス内の検索マークからアカウントを探してみましょう。
クラブハウスを使っている主な有名人一覧(一部)
- 高橋みなみ(タレント)
- クロちゃん(安田大サーカス)
- 小島瑠璃子(タレント)
- メンタリストDaiGo(作家)
- 小島慶子(エッセイスト)
- ホリエモン(実業家)
- 河野太郎(政治家)
- きゃりーぱみゅぱみゅ(アーティスト)
- 田村淳(ロンドンブーツ1号2号)
- 前澤友作(実業家)
- ダルビッシュ有(プロ野球選手)
話題のルームを紹介する外部サービスも登場しています。「Clubhouse人気ランキング」では、SNSなどでの話題性をもとに算出した注目度のランキングを見ることが可能です。
「人気ルーム」のランキングサイトも登場
画面上部にある3つのタブのうち、「注目度ランキング」をクリックした後、見たい日付をクリックすればランキングが表示されます。また、「通算」からは、これまでに開催されたルームの総合ランキングも見ることができます。
さらに、このサイトの「ルーム配信スケジュール」のタブでは、これから配信されるルームのうち、注目度の高いものを配信時刻別に見ることが可能。どのルームに参加するか迷ったときにになりそうです。
クラブハウスを使う時のコツ
そのほかに、Clubhouseを使いはじめた方や、これから使いたいという方が知っておきたいポイントをご紹介します。
話すのが苦手…
「話すのが苦手だから、自分にはClubhouseは向いていない」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、先に紹介したとおり、Clubhouseにはさまざまなテーマのルームがあり、聞いているだけでも十分に楽しむことができます。
もし、知り合いからClubhouseに誘われたけれど、参加するか迷っているという場合は、「ちょっと変わったラジオのようなもの」だと思って、試しに利用してみてはいかがでしょうか?
使い方に困ったときは?
アプリの使い方や表示されるボタンの意味などは、公式の「ユーザーガイド」にまとめられています。
ただし、これらのページは英語で書かれているので、日本語で読みたい場合はアプリの翻訳機能などを使う必要があります。ちなみに、ブラウザアプリの「Chrome」には、開いたページを自動で翻訳する機能が搭載されているので、今回のガイドに限らず、英語のページを読みたいときにはおすすめです。
また、Clubhouseを使うときのルールは「コミュニティガイドライン」で見ることができます。
また、わからないことは人に聞いてしまうのもひとつの方法です。Clubhouseでは初心者に使い方をレクチャーするルームが開かれていることも多いので、そういった場所で詳しい人の話を聞いたり質問したりするのもよいでしょう。
通知がうるさい時の設定は?
Clubhouseでは、自分がフォローしている人が主催するルームや、おすすめのルームの情報が通知として送られてきます。初期設定のままだと通知の回数が多く、うっとうしいと感じるかもしれません。そのような場合は、通知頻度を変えてみましょう。
まず、自分のプロフィール画面右上の歯車アイコンをタップして設定画面を開き、「Frequency(頻度)」をタップします。
初期設定では「Normal」が選択されていますが、「Infrequent」(まれ)や、「Very Infrequent」(非常にまれ)を選べば、通知の回数を減らすことができます。
また、この設定で通知の数を減らしたけれど、特定の人が主催するルームの通知だけは確実に受け取りたいというときは、個別の設定も可能です。
その場合は、その人(特定の人)のプロフィール画面を開き、フォローボタンの横にあるベルのアイコンをタップします。すると、画面下部に3つの項目が表示されるので、「Always」(常に)を選びます。
まとめ
さまざまな情報を得られることや、気軽に参加できることがClubhouseのメリット。著名人の参加も多く、人気の配信を探せるサービスも登場しています。配信を後から聞くことができないといったデメリットもありますが、話すことが苦手な場合でも聞くだけで十分に楽しむことができます。
文◆酒井麻里子(ITライター)
スマホ、PC、ガジェットなどのデジタル製品レビューや、アプリ・サービスの解説記事などを執筆。Twitter(@sakaicat)では、デジタル関連の気になる話題や、ちょっと役立つ小ネタを発信。