家庭でインターネットを利用するための固定回線の主流は「光回線」だ。通信速度は事業者にもよるが、最高で20Gbpsと、ほかの回線に比べ圧倒的に速い。光回線を提供する事業者は、「フレッツ光」のNTT東日本西日本や、「auひかり」のKDDIが代表格。地域限定で提供しているソニーネットワークコミュニケーションズの「NURO(ニューロ)光」やオプテージの「eo(イオ)光」などもある。

ネットの回線を替えたいが、どんな種類があるの?

▶光回線が主流で、ほかに比べて圧倒的に速い

家庭でインターネットを利用するための固定回線の主流は「光回線」だ。通信速度は事業者にもよるが、最高で20Gbpsと、ほかの回線に比べ圧倒的に速い。光回線を提供する事業者は、「フレッツ光」のNTT東日本西日本(以下、NTT)や、「auひかり」のKDDIが代表格。地域限定で提供しているソニーネットワークコミュニケーションズ(以下、ソニー)の「NURO(ニューロ)光」やオプテージの「eo(イオ)光」などもある。

現在の主流は圧倒的に速い「光」

光回線は、ノイズや基地局からの距離に速度が影響されないのが魅力。最大通信速度20Gbpsのサービスも登場。

画像: ▶光回線が主流で、ほかに比べて圧倒的に速い

光回線以外の固定回線には、ケーブルテレビ回線を利用する「CATV」、アナログ電話回線を使う「ADSL」もある。しかし、CATVは最大速度320Mbps程度、ADSLは50Mbps程度と、光回線には遠く及ばない。

固定ブロードバンド回線は主に3種類

回線最大通信速度
(下り)
特徴主な事業者
光回線
(FTTH)
100Mbps~
20Gbps
光ファイバーケーブルを利用するインターネット接続
サービス。ノイズや距離の影響を受けないので圧倒的
に高速。現在は、1Gbps以上のプランが主流だ
NTT東日本/西日本、KDDI、
オプテージ、ソニーネットワーク
コミュニケーションズなど
CATV1Mbps~
1Gbps
同軸ケーブルを利用するインターネット接続サービス。
一部の事業者では、同軸ケーブルとは別に、光回線を
使って1Gbpsの高速回線を提供している
ジュピターテレコム、
イッツ・コミュニケーションズ
など
ASDL1Mbps~
50Mbps
アナログ電話回線を利用するインターネット接続サー
ビス。高速なインターネット回線、ブロードバンド普
及の元祖的な存在だが、完全終了の時期が迫っている
NTT東日本/西日本、
ソフトバンクなど
caption

利用者減少に歯止めをかけるため、CATVの中には光回線を提供する事業者も増えている。一方、消えゆく運命にあるのがADSLだ。NTTの「フレッツ・ADSL」は2023年1月31日で一部地域を除いてサービス終了。ソフトバンクの「Yahoo!BB ADSL」なども、2024年3月31日で全面終了となる。

光回線の開通まではどのくらいかかるの?

▶申し込みのタイミングにも注意

事業者にもよるが、戸建てなら、申し込み後3週間から1ヵ月程度で開通できる場合が多い。ただし、3~4月は申し込みが集中して遅延の可能性もあるため、避けたほうが賢明だ。

NTTの「フレッツ光」では別途プロバイダーの契約が必要となるが、「OCN」など大手プロバイダーではNTTへの回線申し込みを代行してくれる。この場合は、直接プロバイダーに申し込めば、ワンストップで手続き可能だ。

一方、ソニーの「NURO光」では、宅内工事と屋外工事を別々の日に行う(5500円の追加で1日で完了させることもできる)。

開通までの流れ(「フレッツ光」の場合)

画像: ▶申し込みのタイミングにも注意

光回線のエリアを調べる方法は?

▶エリア内でも利用できない場合あり

NTTとKDDIは、全国が提供エリアとなっている。ただし、山間部や過疎地など一部の地域には対応していないほか、都市部の対応エリアでも、設備などの関係で利用できないケースもある。一方、地域限定で提供している事業者は、対応エリアがもともと狭いため、利用できるかどうか不安な人も多いだろう。

対応エリアは、光回線を提供する事業者のホームページで簡単に確認でき、利用地点の住所を指定するだけで利用可否を判定してくれる。なお、判定結果によってはサポート窓口を通じて、より詳細な確認が必要になる場合もある。

住所を確定すれば対応エリアが確認できる

NTT東日本のエリア判定画面。「ご指定の住所はフレッツ光の提供エリアです」と表示されれば、利用可能。

画像: ▶エリア内でも利用できない場合あり

固定電話を持ってないが、光回線だけ引けるの?

▶電話の有無とは関係がない

固定電話がなくても問題なく引ける。光回線は光ファイバーケーブルでインターネットに接続するため、電話回線の有無は関係ない。ちなみに、アナログ電話回線を利用していたADSLでは、プランによっては事前の電話加入が必要だった。「光回線も固定電話が必要なのでは?」という誤解が多いのは、このADSLのイメージが残っているのも理由の一つ。

なお、光回線の各事業者では、電話を有料オプションとして提供している。後から電話が必要になった場合は、これらのサービスを利用するといいだろう。

「ひかり電話」では固定電話の番号が引き継げる

NTT東日本/西日本では「ひかり電話」を月額550円で提供。ナンバーディスプレイなどの有料オプションも用意。

画像: ▶電話の有無とは関係がない

引っ越すことになった。転居先でも光を使える?

▶エリア内ならOKだが、注意点も

転居先が現在契約中の業者エリア内なら、業者に申告して引っ越しの手続きを行い、転居先で工事を行えばいい。ただし、賃貸物件ではトラブル防止のため、必ず事前に許可を取ろう。

工事費は、特典などにより実質無料や割引になる場合もある。また、現在の住居で光回線を引いた際の工事費の残債、契約解除料などの扱いもきちんと確認したい。なお、NTTの場合は、東日本と西日本で別会社となるため、エリアをまたぐ転居は、解約後の新規契約となる。この場合は、手続きや違約金などの扱いが異なるため、詳細については問い合わせよう。

主な光回線の移転費用(戸建て)

NTT東日本
契約解除料:無料
工事費残債:継続払い
移転先工事費:1万9800円
(東日本→東日本の引っ越しの場合。)

NTT西日本
契約解除料:無料
工事費残債払い:継続払い
移転先工事費:9900円
(西日本→西日本の引っ越しの場合。)

KDDI
契約解除料:無料
工事費残債:実質無料※
(※一括で支払い後、同額を割引または還元。)
移転先工事費:実質無料※
(※au one net契約で、電話オプションを付けた場合。)
登録料:880円

NURO光
契約解除料:無料
工事費残債:無料
移転先工事費:実質無料※
(※基本工事費を月額基本料金から割引。)
契約事務手数料:無料

※価格は記事作成時のものです。

●解説/宮下由多加(ITライター)

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