【ビールの基礎知識】発泡酒・第3のビールとの違いは?ラガーとエールって?美味しい飲み方も種類別に紹介

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ビールの基本知識や美味しい飲み方についてご紹介します。長かった冬が終わり、少しずつ暖かくなってきている今日このごろ。燗酒を飲んでいた方も少しずつ、ビールが恋しくなってきているのではないでしょうか。そこで今回は、これから美味しくなるビールを飲むうえで知っておきたい情報や、美味しい飲み方をご紹介します。知識をつけてから飲むことで、今年のビールはいつもの数倍美味しくなることでしょう。

ビールの基本知識

まずはビールの基本知識を知っておきましょう。しっかりと知識を入れておくことで、なんとなく飲んでいたビールがより深みを増していきますよ。

ビール・発泡酒・第3ビールの違い

酒屋やスーパーに行くと、ビールっぽい飲み物が数多く売られています。価格もバラバラで、どれを選ぶか迷ってしまいますよね。売り場に並んでいるビールらしき飲み物は、ビール・発泡酒・第3ビールの3つに分類されます。これらを分類しているのは法律であり、麦芽の比率、副原料の内容と使用量によって分けられています。

このなかで、麦芽の比率が50%以上、副原料が麦芽の5%以下、限られた副原料でできているものをビールと呼びます。そして、麦芽の比率が49%以下、またはビールで使えない副原料を使っている、もしくは副原料を6%以上使っているものは発泡酒となるのです。

ビール・発泡酒・第3ビールの3つに分類される(写真はイメージ/pixabay)

また、第3のビールは麦や麦芽を使っていない「その他の醸造酒(発泡性)」と、麦芽比率50%未満の発泡酒+スピリッツでできている「リキュール類(発泡性)」に分けられます。

価格はほとんどの場合で、ビール>発泡酒>第3のビールの順になっています。ただ、味の好みは人それぞれなので、ビールよりも第3のビールが好きな人もいます。

ラガーとエール

続いてラガービールとエールビールについてです。おそらく皆さんの飲んでいるビールのうち、大半はラガービールと呼ばれる種類です。エールビールは主に、ご当地ビールとして提供されていることが多くなっています。

ラガービールの特徴としては、スッキリとしていてのどごしがいいことが挙げられます。冷蔵庫で冷やし、ごくごくと飲むのにピッタリです。一方エールビールは、独特な香りと深い味わいが特徴で、ワインや日本酒のようにじっくりと味わいたいビールです。

ラガービールとエールビールの大きな違いは酵母にあります。ラガー酵母はタンクの下部で、5℃程度の低温で発酵(下部発酵)します。対してエール酵母はタンクの上部において20℃程度で発酵します。そして、こういった酵母の違いがビールの味わいを左右しているのです。

生ビールとは?

居酒屋などに行って「生ビール」と書かれていると、つい頼みたくなりますよね。いつもと違うビールが飲めそうというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。実は、みなさんがいつも飲んでいる多くのビールも「生ビール」なのです。生以外のビールで、現在入手できるとすれば、キリンのクラシックラガーくらいでしょうか。

生ビールとビールの違いは、熱処理をしているかどうかです。先ほど解説したとおり、ビールを醸造する際には酵母を使います。しかし瓶詰めしてからも酵母が生きていると発酵が進みすぎで味が変化してしまうのです。

そこで製品化する前に、酵母の動きを止めなければなりません。現在、酵母の活動をストップさせる方法としてろ過を行うことが多いのですが、熱処理によって止めていた時代もあります。そして、熱処理したビールに対して熱処理をしていないビールのことを総称して生ビールというようになりました。

ビールをより美味しくする飲み方についてご紹介!

うまいビールの飲み方

ビールの種類について分かったところで、今度はビールを美味しく飲む方法を紹介します。せっかくビールを飲むのであれば、その美味しさを引き立てた飲み方をしたいですよね。ぜひ参考にして、充実のビールライフを楽しんでください。

冷やすべきビールと冷やし過ぎないビール

「ビールを買ってきたからキンキンに冷やすぞ」と意気込んではいませんか?ビールには冷やしたほうがいいビールと、冷やし過ぎ厳禁のビールがあります。

冷やしたほうがいいビールはラガービール。中でものどごしを重視した種類です。麦芽のみではなく副原料を少し入れているビールなどは、キンキンに冷やしても特に問題はありません。ただし、4℃以下になってしまうと風味が損なわれることもあるので、冷やし過ぎには気をつけましょう。

冷やすべきビールと冷やし過ぎないほうが良いビールがある(写真はイメージ/pixabay)

反対に麦、麦芽100%のラガービールやエールビールは、あまり冷やさない方が美味しく飲めます。麦芽のみのラガービールは風味をしっかりと感じたいので、キンキンにするのはオススメできません。また、エールビールは10℃~13℃くらいで飲むと香りが引き立って美味しく飲めるので「ちょっとぬるいかな」といったポイントで味わうと良いでしょう。

注ぎ方

最後にビールの注ぎ方について紹介します。どう注ぐかで味わいが変わってくるので、頭に入れておきましょう。まず、グラスを用意します(できれば冷やしておく)。グラス3分の1まで勢いよく注ぎ、泡をつくります。泡がグラスの半分程度になったらグラスの端に沿わせて注いでいきましょう。

泡が盛り上がったら少し待ち、グラスの縁よりも下がる前に優しく継ぎ足し、グラスから少し泡を盛り上げた状態になれば完成です。これを実現するためには少し大きめのグラスを用意し、綺麗に洗って水気を切っておくことがポイントになります。美味しいビールを飲むためには、準備が必要ということですね。

まとめ

暑い日に飲むビールは格別ですよね。1日頑張った自分へのご褒美として、欠かせないという方も多いでしょう。そんなビールについてしっかりと知り、より美味しい飲み方を実践することで、毎日の晩酌がもっと楽しいものになります。ぜひ今回紹介した知識を実践して、より美味しくビールを味わってくださいね。

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三浦光樹(フリーライター)

田舎に住むフリーライター。小売業のスタッフから一念発起し、執筆業に飛び込む。その後、多種多様な執筆を手掛ける。好きなジャンルはガジェット、スポーツ、お酒。

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