超高速ドローン「DJI FPV」は、最大速度は時速140キロ、ホバリングした状態から時速100キロに到達するまでわずか2秒という素早さ。さらに、重量795グラムの機体を、飛行中に360度回転させる3Dフリップも可能と、恐るべき運動性能を誇る。
ゴーグルを装着しながら操縦できる時速140キロの超高速ドローン
ゴーグルを装着しながら操作ができるドローン「DJI FPV」がDJIから登場した。専用のゴーグルにドローンから送られてきたリアルタイムの映像が映し出され、パイロットはそれを見て操縦を行う。FPVとは、「First Person View」の略。直訳で「一人称視点」という意味である。目の前で映し出される映像により強い没入感が得られるのが特徴で、ドローンレースなど動きの速いドローンで用いられることが多い。
DJI
DJI FPV
実売価格例:15万1600円(コンボセット)
PhantomシリーズやMavicシリーズとは異なるスタイルの機体は、高速での飛行を考慮したもの。ハイパワーのモーターを採用し、圧倒的な運動性能を誇る。フル充電からのバッテリーのもちは約20分。
ハイパワーモーターで圧倒的な性能!
本機がFPVを採用した理由も機動性、運動性能にある。ハイパワーなモーターの搭載により圧倒的なスピードでの飛行が可能で、目視や液晶モニターでは追うことが難しいからだ。最大速度は時速140キロ、ホバリングした状態から時速100キロに到達するまでわずか2秒という素早さ。さらに、重量795グラムの機体を、飛行中に360度回転させる3Dフリップも可能と、恐るべき運動性能を誇る。なお、緊急ブレーキ&ホバリング機能を備えるなど、安全性も機体性能に見合ったものとしている。
ジンバルに懸架されたカメラは、1/2.3型有効1200万画素で、搭載するレンズは35ミリ判換算で約15ミリ相当だ。注目の動画機能については、最高画質が4K60pで、高速での飛行に対応すべく、1秒当たり60コマの記録でコマ落ちを抑えている。ビットレートも120Mbpsと、高画質な記録が可能だ。独自の電子ブレ補正機構「RockSteady(ロックステディ)」も搭載され、スムーズな映像が得られるのも注目点である。
直感的に操作できるコントローラー
ただし、いざ飛ばすとなると目視外飛行に該当するため、国土交通省航空局からの飛行許可・承認が必要になるなどハードルは高い。それでもなお、本機の魅力は尽きない。
※価格は記事作成時のものです。
TEXT●大浦タケシ(フォトグラファー)