商品ラインアップは非常に幅広く、日用品からクルマまで、ありとあらゆる商品が販売されている。買い物自体は、楽天会員に登録しなくても可能だが、決済手段の事前登録や「楽天ポイント」の付与など、会員になったほうがお得になる。
モール型ショッピングサイトの元祖的存在。楽天カードを軸にポイントによる囲い込みが特徴
●URL |
https://www.rakuten.co.jp/ |
●購入方法 |
PC(ブラウザー)、スマホ(アプリ、ブラウザー) |
●決済手段 |
ショップにより異なる。主な支払い方法は、クレジットカード(Visa、Mastercard、JCBなど)、銀行振り込み、後払い決済、コンビニ、PayPal、代金引換、電子マネー(Apple Pay)、楽天ポイントなど |
●ポイント制度 |
楽天ポイント |
●会員種別 |
ダイヤモンド、プラチナ、ゴールド、シルバー、レギュラーの5段階 |
楽天市場は、モール型ショッピングサイトの代表的存在。モール内に大小問わず数多くのショップが出店しており、人気の商品などを検索すると、同じ商品を扱う複数のショップがずらりと並ぶ。
商品ラインアップは非常に幅広く、日用品からクルマまで、ありとあらゆる商品が販売されている。特に食品は、いわゆる「お取り寄せ」商品が人気で、楽天市場での販売実数が人気商品の格付けにも利用されている。同様に化粧品(コスメ)の扱いも多く、ここで売れれば人気商品となる。
買い物は、サイトまたはスマホアプリから行う。サイト構成は、ショップごとのページとなっており、欲しいものを「買い物かご」に入れて、そのショップで支払いを行う。決済手段は、ショップにより異なるが、クレジットカードを中心に、銀行振り込みなど主要な決済手段の大半が利用できる。
買い物自体は、楽天会員に登録しなくても可能だが、決済手段の事前登録や「楽天ポイント」の付与など、会員になったほうがお得になる。獲得したポイントにより、会員ランクがアップし、上位ランクになると特典が付与される。
楽天市場最大の特徴といえるのが、楽天ポイントの付与。「楽天経済圏」といわれている囲い込みをしており、楽天銀行や楽天カード、楽天モバイルなどの楽天関連サービス全体で「スーパーポイントアッププログラム(SPU)」という仕組みを持っており、楽天のサービスを多く利用している人ほど、ポイントの付与率が高くなる。たまった楽天ポイントは、楽天市場での支払いはもちろん、コンビニやドラッグストアなど対応のリアル店舗でも利用できる。
楽天市場で得するには、年会費無料でポイント3倍の楽天カードがおすすめ
グループ会社発行のクレジットカードで支払いをすると、ポイント付与率がアップするのは、ネット通販のセオリー。楽天の場合は、「楽天カード」が対象となる。
楽天カードは年会費無料で、楽天市場での買い物に利用すれば、ポイント還元率が3倍となる。3倍というのは、楽天会員の付与率が1%で、そこに楽天カード決済で2%が追加され、合計3%になるという意味。楽天市場以外での決済に利用した場合でも、楽天ポイントが100円につき1ポイントたまるので、持っていて損はない。さらに、毎月5と0の付く日は全ショップ対象でキャンペーンが行われ、エントリーと楽天カードの利用でプラス2倍となり、合計5倍のポイントが付く。
●楽天ユーザーなら「楽天カード」が第一の選択肢だ!
なお、楽天カードには年会費2200円でポイント3倍の「楽天ゴールドカード」、同1万1000円でポイント5倍の「楽天プレミアムカード」もある。
カードの申し込みは、オンラインで行う。楽天カードの公式サイトにアクセスし、「カンタン申し込み」から必要事項を入力すれば、申し込み完了となる。
1Gバイトまで無料の楽天モバイル加入でポイント2倍。さらに決済で+0.5倍!
楽天グループが、いま注力しているのが、携帯電話事業の「楽天モバイル」。いわゆる格安SIMとして始まったが、現在は自社で基地局や回線網を持つ第4のキャリアとなった。楽天モバイルに加入していると、楽天市場の買い物でポイント付与率が2倍(プラス1倍)となる。また、Android端末を使い、Google Playストアで2000円以上の買い物をキャリア決済すれば、当月の楽天市場での買い物がプラス0.5倍ポイント付与される。
●楽天のポイントはサービスを追加するごとにアップする!
ポイントのためにスマホを契約するのはちょっと大げさと思うかもしれないが、楽天モバイルは実質的にコスト0円で契約・維持ができる。楽天モバイルは、最初の1回線に限り、データ通信が1Gバイト未満なら月額料金が0円となのだ。また、専用アプリ「Rakuten Link(ラクテン リンク)」を使っての国内通話も原則無料となっている。つまり、実質無料で回線が維持できるわけだ。
さらに、契約時も、端末代金・手数料がポイント還元で全額戻ってくる機種が用意されているので、実質0円での契約も可能だ。
楽天Rebatesを経由するだけでポイントアップ!
楽天Rebatesは、楽天が運営するポイントモール。クレジットカード会社などのポイントモールと同じく、いったんこのサイトにアクセスしてから、そこに掲載されているショップをクリックやタップすると、ポイント付与率がアップする。プラス1%のショップが多いが、5%や10%超えのショップもあるほか、300ポイント付与といったショップもある。
また、各ストアのポイントも付与されるので、ポイントの二重取りも可能。万が一、楽天ポイントが加算されなかった場合、楽天がポイント加算を補償してくれる仕組みもある。
●楽天市場にないショップも楽天ポイントがたまる!
「PointClub」アプリの起動だけでポイントが加算
楽天ポイントを管理するためのスマホアプリが「楽天PointClub」だ。これは、既存の楽天ポイントカード(プラスチックカード)の代わりとして使えるアプリで、コンビニなどの楽天ポイント加入店のレジで提示すれば、ポイントがたまる。また、現在の保有ポイント数や獲得予定のポイントも確認できる。
しかも、このアプリを1日1回起動するだけで、楽天ポイントが1ポイント加算される。そのほか、お得情報を3回見れば1ポイントなど、「楽天リワード」と呼ばれるミッションをクリアするごとにポイントが加算される。
●ポイントカードの代わりになるアプリが便利
買い物はポイント1.5倍の「楽天市場」アプリが基本
楽天市場はパソコンでもスマホでも買い物ができる。しかし、パソコンやスマホのウェブブラウザーを使って買い物をするのは損だ。
楽天市場で買い物をするならば、スマホやタブレット用の「楽天市場」アプリがお得である。楽天市場アプリで買い物をした場合、無条件でポイント付与率が1.5場合(プラス0.5%)になる。同じショップで同じものを買う場合でも、スマホアプリのほうがお得になるわけだ。また、パソコンのウエブサイト画面に比べると、スマホアプリの画面のほうがシンプルで商品を探しやすいというメリットもある。
●パソコンよりもスマホアプリが断然お得!
ためたポイントは楽天ペイやEdyで買い物に使える
楽天市場でたまる楽天ポイントは、次回の楽天市場での買い物に使う以外に、楽天ペイや楽天Edyで実店舗での支払いに使える。通販でためた楽天ポイントを使って、実店舗で外食をするといったことができるわけだ。
楽天ポイントは、1ポイント1円として対応店舗で使用できるほか、楽天ペイのスマホアプリには「すべてのポイント/キャッシュを使う」という設定があり、これが有効だとポイントから先に使用される。Edyの場合、「ポイントチャージ申請」という手続きを経て、ポイントがEdyにチャージされる。
●楽天ペイならリアル店舗でポイントが使える
スーパーセールやお買い物マラソンでポイント加算!
楽天市場では、大型セールやキャンペーンが頻繁に行われている。毎日行われているのは「タイムセール」で、期間限定でお得な商品が用意される。年数回は「スーパーセール」が行われ、価格が安いほか、ポイント付与率がアップする。
また、楽天ではおなじみとなっている「お買い物マラソン」も魅力。これは、期間内に1000円以上の買い物をすると、利用したショップの数ごとにポイント付与率が1%アップするというもの。3店で買い物すれば3%付与となる。事前エントリーが必要なものが多いので、セール情報は常にチェックが必要である。
●10店舗利用ならポイント10倍!
会員ランクを上げてさまざまな特典をゲット!
楽天会員は、「レギュラー」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「ダイヤモンド」の五つのランクがある。ランクは、前月末日からさかのぼって6ヵ月間の獲得ポイント数と獲得回数、および楽天カードの保有によって決定される。
シルバー会員は200ポイント獲得とポイント獲得回数が2回、最上位のダイヤモンド会員は4000ポイント獲得と獲得回数30回、そして楽天カードの保有が条件となる。上位2ランクは特典や特別優待セールへの招待といったメリットがある。シルバー/ゴールドでも、誕生日に100/300ポイントが付与される。
●会員ランクは5段階だが、少し利用すればランクアップ可能!
※価格、サービス内容は記事作成時のものです。
■解説/福多利夫(フリーライター)