最近は、高級トースターが花盛りだ。スチームを使ってトースト内の水分を保つバルミューダの「ザ・トースター」、庫内を密閉して水分を逃がさないようにする三菱の「ブレッドオーブン」、過熱水蒸気で焼き上げるシャープの「ヘルシオ グリエ」など、さまざまな方式がある。
キッチン 疑問と悩み
トースターには数千円のものから数万円のものまであるけど、どこにそれほどの違いがあるの?
高級トースターには、スチームを使ってトースト内の水分を保つバルミューダの「ザ・トースター」、庫内を密閉して水分を逃がさないようにする三菱の「ブレッドオーブン」、過熱水蒸気で焼き上げるシャープの「ヘルシオ グリエ」など、さまざまな方式があります。
パナソニックの「ビストロ」のように、温度センサーを搭載してヒーターを制御し、自動で焼き上げるマイコン式のトースターもあります。自動メニューを搭載したトースターなら、ワット数もしくはメニューを選んで調理時間を設定するトースターに比べて操作が簡単で、夏でも冬でも同じように焼き上がるので便利です。
さらに、ファンで庫内の空気を循環させるコンベクションオーブンや、トースト専用のポップアップトースターなどもあり、その種類は多岐にわたります。
一方、低価格帯のモデルは、加熱の立ち上がりが遅い石英管ヒーターなどを採用しており、アラジンの「グラファイトトースター」のような立ち上がりの速いヒーターに比べてパンの水分が逃げてしまう傾向があります。
最近は高級トースターが花盛り。加熱の立ち上がりが遅い低価格帯のモデルに比べ、メーカー各社の工夫でトーストを効率よく焼き上げる。
キッチン 疑問と悩み
オーブンレンジはパンも焼けるっていうけど、だったらオーブントースターはいらないのでは?
容量で比較すると、オーブンレンジの場合は、コンパクトモデルでも13リットルほどありますが、オーブントースターは2枚焼きで約6リットル程度、1枚焼きの三菱電機「ブレッドオーブン」は約1.2リットルしかありません。トースター機能を搭載するオーブンレンジもありますが、加熱効率が悪いため、おすすめしません。
オーブンレンジのトースター機能は、トースト1枚焼くのに10分近くかかったり、裏返しが必要になったります。時間がかかって水分が抜けてしまうので、専用のトースターよりおいしく仕上がらないのです。
■解説/安蔵靖志(家電・ITジャーナリスト)