今回はおすすめの草刈り機についてご紹介します。毎年暖かい季節になってくると、伸びてくる雑草が悩みの種となってしまう方も多いでしょう。そこで活躍してくれるのが草刈り機です。長年にわたって草刈り機というとエンジン式のものが主流でしたが、近年ではバッテリーやモーターの高性能化によって電動式のものも増えています。そこで、ここではエンジン式と電動式草刈り機のメリット・デメリットとともにおすすめの最新草刈り機をご紹介します。
草刈り機は電動式が主流に?エンジン式との違いは
前述の通り近年では電動タイプの草刈り機も増えていますが、まだまだ主流はエンジン式です。
そこで、ここでは電動タイプとエンジンタイプそれぞれのメリットとデメリットをご紹介します。
電動式草刈り機のメリットとデメリット
電動式草刈り機のメリットは何と言っても気軽に使用できるという点です。充電したバッテリーを本体に差し込んでスイッチを押すだけですぐに草刈りを開始できます。
また、音が静かな点も電動式のメリットです。近年では高いパワーを発揮できると同時に動作音が静かなモーターも増えています。静かなことによって時間帯を選ばずに使用できるのみでなく、作業中のストレスも大幅に軽減できます。
軽量なモデルが多いという点も大きなメリットのひとつ。最新の電動草刈り機には重量3kg前後のものもありますので、取り回しがしやすく、長時間の作業でも疲れにくくなっています。
一方でデメリットとして挙げられるのは高価な点です。以前と比較すると手頃な価格になってきていはいますが、従来の草刈り機と比較すると割高感があります。本体のみでなく、バッテリーも大容量のものになるとかなり高価な点がネックです。
また、長時間の使用に適していないという点にも注意が必要です。モーターは長時間にわたって使用しているとどうしても発熱し、そのままさらに使用していると焼き付きが起こってしまいます。
もちろん多くの電動草刈り機には安全装置が搭載されており、モーターが高温になると停止するようになっていますが、真夏の長時間の使用には注意しましょう。
エンジン式草刈り機のメリットとデメリット
エンジン式草刈り機のメリットは、サイズの大きなチップソーに対応したパワーのあるタイプでも安価に購入できるという点です。電動タイプが増えているとはいえ、まだまだ草刈り機の主流ということもあって選択肢も豊富です。
長時間の使用にも対応しているという点もメリットのひとつ。燃料を追加すれば1日中の作業にも対応できます。
デメリットは作業を開始するまでにある程度の時間がかかるという点です。燃料を入れてエンジンを始動し、ある程度回転が安定するまで時間がかかるモデルもあります。
そのため、思い立ったらすぐに作業というわけにはいきません。また、使用時の音の大きさもデメリットです。これも排気量やタイプにもよりますがかなりの騒音が発生することは避けられません。
実際にエンジン草刈り機から電動草刈り機に乗り換えてみた!
筆者は以前から26ccと22ccと2台のエンジン草刈り機を愛用していましたが、両方とも電動式へと乗り換えました。
1台はマキタのMUX01GRMM。最新の40VMaxバッテリーを搭載したモデルになります。もう1台は丸山製作所が展開している草刈り機ブランドであるBIG MのBDC3650Liも購入。こちらは36Vバッテリーを搭載したモデル。
上が丸山、下がマキタです。ハンドルの種類やスイッチの位置などは異なるものの、基本的な構造はかなり近くなっています。
両モデルともにモーターは後部に搭載されたタイプなので重量のバランスはエンジン草刈り機にかなり近く、違和感なく乗り換えることができました。
それでは実際に草を刈ってチェックしてみましょう。
まず、スイッチを入れて驚いたのが、音の小ささと振動の少なさです。マキタ、BIG Mともに無音というわけではありませんが、エンジン草刈り機とは比較にならないほどの静かさです。また、手に伝わる振動もほとんどありません。
気になるパワーの方ですが、マキタの方はエンジン換算で30cc相当、BIG Mは25cc相当というだけあって十分でした。両モデルともに回転速度は3段階に調整できますが、雑草を刈るくらいであればもっとも低い1で十分です。
3にすれば雑草のみでなく、笹などにも十分に対応できるでしょう。特にマキタのパワーは圧倒的でこれまで使用していた26ccのエンジン草刈り機よりも強いパワー感がありました。BIG Mも25cc相当というだけあってパワーの面に関してはエンジン草刈り機に遜色はありません。
また、こちらは電動草刈り機全般における話ではありませんが、この2つのモデルは中央で分割が可能となっています。特にマキタはワンタッチで分割可能です。
さらに専用のキャリングケースも付属していますので、楽に持ち運びができます。軽トラでなくても草刈り機を持ち運びできるという点は大きなメリットです。
このスプリッド方式に対応したモデルはまだまだ少ないですが、とても便利なのでもっと増えて欲しいですね。
このように、エンジン草刈り機から電動草刈り機へと実際に乗り換えてみると、それほどデメリットはなく、メリットの方が大きいと感じられました。しかし、強いて残念な点を挙げるとすれば、今回ご紹介した2つのモデルのようにハイパワーなものは連続使用時間が短いという点です。
マキタは標準付属の容量4Ahバッテリーを使用しましたが、回転数がもっとも低い1の状態で1時間ほど連続で使用できました。当然回転速度を高くするとバッテリーの消費も早くなり、3の状態では30分も持ちません。BIG Mの容量は5Ahですが、筆者が回転数がもっとも低い1から2をつかい分けるといった使い方で1時間半ほど使用できました。なので、用途によっては予備バッテリーも欲しいところです。
おすすめの最新草刈り機
上記の通り、電動式、エンジン式それぞれにメリットとデメリットがあります。
しかし、電動草刈り機の性能は年々向上しており、デメリットを解消できるものも増えました。そこで、ここではおすすめの電動式の草刈り機をピックアップしてご紹介します。
マキタ「MBC231DWBX」
電動工具メーカーの老舗として知られるマキタの電動草刈り機です。マキタではさまざまなタイプの電動草刈り機をラインナップしており、パワフルな40Vバッテリーを搭載したものも高い人気を集めていますが、こちらは18Vのバッテリー2本を使用して36V相当のパワーを発揮できるモデルです。
エンジン式にも劣らないパワーを発揮できるのみでなく、現在多くの電動工具で採用されている18Vバッテリーがそのまま使用できます。
草刈刃:φ230
軽快チップソー:刃数36枚式
タイプ:残容量表示タイプ
付属品:バッテリBL3622A 2.6Ah×2本・充電器付
バッテリ:2本付
充電時間:約60分
質量:5.5kg(バッテリ含む(1.3kg)。葉刈刃、飛散防護カバー、肩掛けバンド除く)
バッテリー容量(アンペア):2.2Ah
マキタ「MUR100DSH」
庭周りのちょっとした草刈りなどに使用するのみで、それほど本格的なものは必要ないという方におすすめのモデルです。サイズもコンパクトで実売価格で1万円台と安価なモデルとなっています。
刃のタイプは樹脂ブレードとナイロンコードに対応しています。チップソーなどは使用できませんが、ちょっとした雑草を刈るだけであれば十分です。
切れ味シャープ。中負荷作業に最適、樹脂刃仕様。硬い物に当たっても反発の少ないスイングバックタイプ。キワ刈りも安心。
ワンタッチ長さ調整:作業者の身長に合わせて最大350mm伸縮可能
車にもすっきり収納コンパクト設計
様々な角度から握りやすく、使いやすい角度・位置に調整可能なループハンドルタイプ
直流10.8V、スライド式Li-ionバッテリ仕様、1.5Ahバッテリ・充電器付
刈込幅:φ230mm
回転数:10,000[回転/分]
1充電あたりの連続運転時間(目安):約21分(無負荷時・BL1015使用時)
質量:1.8kg
工進「SBC-1825」
エンジンモデルの20ccクラスのパワーを発揮できる電動式草刈り機です。もちろんチップソーの使用も可能です。
本格的なスペックを持つ草刈り機ながら、18Vバッテリーと充電器もセットで実売価格で20,000円前後というコストパフォーマンスが魅力です。
電圧:dc-18v
回転数(無負荷):3000~5000rpm
運転時間(満充電・無負荷):低速約50分/高速約30分
チップソー(刈刃):φ230mm×36p(刃数)
まとめ
今回は電動草刈り機とエンジン草刈り機のメリット・デメリット、そしておすすめの電動草刈り機についてご紹介しました。これから暖かい季節になると草刈りをしなければならない機会も増えてきます。
電動草刈り機があれば、より簡単に草刈りができるようになりますので、現在エンジン式草刈り機を使用している方も買い換えを検討してみてはいかがでしょうか。